六日のあやめ

読書記録('18.6月) 

'18.6月読書記録
初読(4)+再読(5):9冊

キャノンのCMに剛くんの愛犬クルミちゃんが出演、その出演協力費が全額、一般社団法人老犬ホーム協会に寄付され、活動の支援にあてられると知ったのは4月のこと。
このニュースきっかけで老犬ホームが舞台の「さいごの毛布」を読み返したいと思っていて遅れたけど今月再読。
記事:草なぎ剛の愛犬・クルミちゃん、出演協力費は全額寄付へ

今月はにゃんこ関連も再読。
「猫は抱くもの」の読メツイートをキノブックスさんにリツイいただいた。映画は見なくてすみませんだけど。(^^;


読書メーターより

6/27【人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)/東野 圭吾】
文庫化購入で再読。
薫子の信念に驚嘆するけど、看病を続ける経済的余裕等の環境がなければ無理だと思う。
雪乃ちゃんのケースを読むと、子供の臓器移植に関して国が積極的な方策を取るべきと感じる。心臓は動いているのにとても辛いことだけど、臓器移植で助かる命がどこかにあると考えることで救われる、そう思うしかないような気がする。
エピローグが感動的。

6/25【Wonderful Story(ワンダフルストーリー) (PHP文剣カ庫)】
(再読)昨年9月に文庫化されていたと最近気付いて購入。
犬にまつわる作品を集めたアンソロジーならぬ“ワンソロジー”。(笑)
参加作家さん、伊坂幸犬郎、犬崎梢、木下半犬、横関犬、一字変えだけかと思いきやまさかの貫井ドック郎って、ホント面白い企画。私が初めて読む作家さんがお二人、いや全員と考えるべき?(笑)
それぞれなるほどと思う内容で楽しめた。

6/22【さいごの毛布 (角川文庫)/近藤 史恵】
(再読)老犬センターに預ける飼い主たちには様々な事情がある、必要な施設と感じる。
智美の成長や、摩耶子、碧、灰原に謎の部分もあり先が気になる展開。一番強く感じるのは犬たちの愛らしさと切なさ。
私が大好きな草なぎ剛さんの愛犬クルミちゃんのCM出演協力費が全額一般社団法人老犬ホーム協会に寄付きっかけで読み返した。 「ブランケット」もこのような支援金を受けて欲しい。

6/20【カーテンコール!/加納 朋子】
演劇部の話かな?と思っていたのがまるで違っていたけど読了時に納得のタイトル。1話発表時には連作構想なかったかも?繋がり見事。
閉校の女子大を卒業できず半年間寮に入り特別補講を受ける女学生たち、それぞれが問題を抱えている。
「トオリヌケ キンシ」のように初めて知る病名が出てきたり、毒親の存在だったり、語り口が軽くて楽しいけど実は深刻と感じる。現実にも苦しんでいる人に門田理事長のような助ける人がいて欲しいと思う。
プリマドンナの菜々子さんはちょっと違う感じで心配、門田理事長は何も助言しなかったのかな?

6/17【空色の小鳥 (祥伝社文庫)/大崎梢】
文庫化購入で再読。
敏也の母親が亡くなったときの状況が気の毒過ぎて企みが成功すればいいとさえ思ったけど、憎しみを抱えていては幸せはみつからないのだろう。敏也たち4人の幸せは続くはずと感じるラストが嬉しい。
「誰に似たのだろう」という言葉が気になっていたから結希の出自は予想できた。結希を守ることを決意した敏也は血の繋がりはなくても兄の雄一に似ていると思う。紫陽花を株分けして贈った雄太郎もそう感じたのかもしれない。

6/14【ツナグ/辻村 深月】
たった一人と一度(一晩)だけ死者との再会。4話までの依頼者の話それぞれが心に沁みるし、死んだ人間と生きた人間を会わせる窓口、使者(ツナグ)と名乗る少年への興味も高まる。最終話は4人の依頼について使者目線で語られ、それが使者自身の心の動きにも繋がる、見事な構成と思う。
読後感は良いけれど、切なさが大きく、歩美の両親の悲劇が理不尽に感じて辛い。

6/10【猫は抱くもの/大山淳子】
文庫化購入で再読。
猫たちと白サギ目線が楽しいし深い、現実の生き物もこんなふうに考えているかも?と思う。
ゴッホのことが悲しくてたまらないけど、池永先生の言葉「名画を描き上げて・・良い人生だ」に救われる。片岡も傘がみつかって欲しい。
沙織と中畑さんのことが猫の集会でニュースになる嬉しさ。「夏への扉」は私も大好きな小説。
ラストの一行がとても好き。キイロも自分が育てた子猫となっちゃんのめぐりあわせを喜んだと思う。
特別対談も興味深く読んだけど、映画は設定変え過ぎで別モノになってるみたいで複雑。(^^;

6/6【インフルエンス/近藤 史恵】
重くて辛いけど先が気になって一気読み。
小説家がある女性の話を聞く形で進んでいくのだけれど、途中聞き手の小説家も話に出てくる登場人物の名前を知っていると気付いたところでゾワっとした。ただ、もっと深く関わっているのかと思ったのだけれど、卒業アルバムが重要だったみたい。
女性が語った話はやるせないけれど、明るい終わり方にしたい作家の気持ちが込められたラストの一文に納得できる。

6/4【木暮荘物語 (祥伝社文庫)/三浦 しをん】
登場人物みんな浮世離れしてるみたいでちょっと不思議な感じを受けながら引き込まれた。
性的描写が多いけれど嫌な感じはなくて深い。
「ピース」で光子の母親が泣き伏したことに考えさせられた、自分も泣きそうになると思うけど、このことに関して母親は娘の前では絶対に泣いてはいけないんだと思う。

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<義母介護メモ>
病院:6/1,29(K)、6/27(Y)
*4週1飲:ミノドロン酸錠(ジェネリックに変更)
ケアマネさん来訪:6/15
Tさん:6/24
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