ドラマ「拾われた男」
2022.6/26~8/28(毎週日曜22:00- 22:45)全10話
BSプレミアムで視聴。(Disney+は契約してなくてNHKでの放送ありがたかった)
松尾諭さんが自動販売機の下で拾った航空券は芸能事務所の社長のもので、それがきっかけで事務所に入ったことは、2018年上演舞台「バリ―ターク」(観劇記録)関連で演出の白井晃さんと一緒に出演されたABEMA「新しい別の窓(ななにー)」で松尾さんご自身が話されていて、そんな奇跡があるんだ!とビックリした。
剛くんからの言葉「いい飛行機に乗ったんだね」巧い!
2021年10月にドラマ化発表。
松尾さんの兄役で剛くん出演と知り、ネタバレそれほど気にしない質だから予習で原作本を図書館で借りて(2022.6月に帯付文庫本購入)読んだ。
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<21.10/24読了時の感想>
冒頭は航空券が縁で事務所に入った話(ABEMAのななにー見て知ってた)”拾った男”で、ラスト母親の言葉を思い出す“拾われた男”、タイトルに納得。
松尾さんって随分惚れっぽいんだな、と、涙もろいよね、と感じるエピ多い。
お兄さん登場はラストの数話だけで人物像やエピが読む前の予想と違うけど、剛くんがどう演じるのか興味深い。
ドラマ主演の仲野太賀さんと奥様役伊藤沙莉さん、原作でのイメージに合ってると思う。
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予告映像やドラマPR番組の時点で既に面白そう。
第1話を観て、やっぱり期待通りの面白さ!
原作も楽しかったけどエッセイだから「そういうことがあったのかぁ」と思うくらいだったのが、ドラマは情景描写や登場人物それぞれの心理描写が伝わり、物語の流れもわかりやすくて、巧く脚色されていると思う。
1話目で印象的だったのが杉田がアパートを出ていくシーン、大東駿介くんと岸井ゆきのちゃん(ヨシコ役)凄く良くてジーンとした。
杉田はその後幼なじみの野本さんと結婚したと5話でわかる。野本さんがAB型の話をするのは原作にあるけど杉田との結婚は現実とは違うかもしれない。
子ども時代含めての松戸家、さすがの社長役薬師丸ひろ子さんはじめ芸能事務所、アルバイト先TATSUYAメンバー、キャストみんな最高。
まずはひよっこ有村架純さん、松尾さん出演作品からのご本人役登場も豪華。
3話は井川遥さんメイン回。
井川さんに元々好感持っていたのが原作読んでさらに好感度あがり、ドラマでますます好きになった。
原作にはないけれど、諭の家に井川さんが来て塚本(要潤さん)が井川さんに気付いたシーン大笑い。
その後のプロレス大騒ぎ面白かったー。
3話ラスト、いよいよ結ちゃん(伊藤沙莉さん)登場!
4話、結ちゃんの元カレとの修羅場エピは原作でも印象的だった。
「絶対手出したら駄目だよ」謎のお姉さんカッコ良かったし、「寒い」の少女に笑ってしまう。
その場に一緒にいたのは原作では結ちゃんの友達だけどドラマはTATSUYAの山下さんと吉ミラさん。山下さんの話が凄く良かった。
6話、京都撮影から帰宅して女優さんへの感情移入の話をするとんでもない諭だったけど無事結婚。
結婚報告シーン、TATSUYAも芸能事務所も泣けた。
仕事は順調で「進撃の巨人」シーンあり。当時剛くんエレン父親役目当てで観に行き松尾さんの役好感持ったなぁ。
本人役で登場の青木崇高さん、大河弁慶役が気になっていたら剛くん主演舞台「ぼくに炎の戦車を」(観劇記録)に出演されてて凄く良かったことも思い出した。
予告映像に武志が車椅子に乗ってる映像。
7話からアメリカシーン。
原作読んで兄の病人姿をどう演じるか?と思っていた、辛いけどさすが剛くん、凄まじかった。
ドラマ「僕の生きる道」でのがん患者としての雰囲気が、中村先生と同じくスキルス胃がんで亡くなった義兄とそっくりだったことが、俳優としての剛くんにハマるきっかけだった私としては驚くことではないけれど、改めて剛くん凄い!と思う。
武志がアメリカで交友関係が広く好かれていたことや、金銭的な問題が低所得者救済プログラム適用で全額無料になったことは原作にあるけれど、エイドリアンとショーンの話はドラマオリジナルだと思う。
9話は多様性の話に感じ入ったし、スペシウム光線を出したちび武志の気持ちや、「六甲おろし」に泣いた。
そして最終話、泣きっぱなし。
脚本、演出、キャストの演技、全てが神がかってた感じ。
野本さんが亡くなったこと原作にあったけれど、杉田のことや、武志が渡米前に野本さんたちと話していたというドラマオリジナル部分すごく沁みた。
その話を聞いてからの涙、幼いころの兄と自分の幻を見て追いかけての号泣、仲野太賀さん圧巻!