先日、我が学校で、3年生向けに、第1回進路希望調査を行ないました。
進路希望調査とは
進学希望ですか?就職希望ですか?
進学を希望するなら、志望校はどこですか?
という、世の受験生を憂鬱にするアレです。
私は進路指導主事なので、学年全員の進路希望調査に目を通します。
第1回なので
「この子の成績で〇〇高校は厳しいだろう……」とかそんなことはどうでも良いんです。
こちらとしては、進学希望なのかそれとも就職希望なのかや
狭き門である学科(美術科など)を志望している子がいるのかどうかさえ把握できれば、満足です。
だから、第1回はすんなり行くはず……
そう思っていたのですが、それは誤りでした。
なんと、存在しない学校名や学科名を書く生徒が多いこと、多いこと。
現在、我が国のインターネットの普及率は極めて高く
ほとんどの家庭において、パソコン・タブレット・スマホ等の、ネットに接続できるなにがしかの機器が、1世帯に1台以上あります。
学校名や学科名なんて、ネットで調べればすぐ出てくるのです。
それなのに、学校名や学科名すら正確に書けない……恐ろしいことです。
こんな生徒もいました。
その子の第1志望は、A高校商業科と書かれていました。
しかし、A高校には、商業科はなく、普通科しかありません。
呼び出して話をしてみると
「え、そんなはず無いですよ、だって私調べましたもん!」
と自信たっぷりに言う。
もしかしたら私が知らない間に新設されたのか、と不安になって調べてみると
やはり商業科は存在しない。
そのことをその生徒に再度伝えると、納得できない様子で「えーだってネットで見ました」と主張するのです。
私はさらに気になって、より詳細に調べてみると、なんと、確かにA高校に商業科はあったのです。
ただし、40年前に募集が停止されていました。
その生徒は、ウィキペディアか何かを極めて断片的に読んだことで、「自分は調べた」と錯覚したのだと推測できました。
今の子どもたちは、少し前からは想像もできないほど、インターネットが使える状況にあります。
しかしながら、インターネットが「使えません」。
現代の機器は直感的に使えるものが多く、説明書などもないため、子どもたちはフィーリングで使います。
ゲームをやったり無料通話アプリに興じる程度なら、それでいいのでしょうが
調べ物をするときも、そんなノリでちゃんと文章を読まないため、このような事態が起こるのでは、と私は推測しています。
前も似たようなことを書いた気がしますが
プログラミングや英語なんてやる暇あったら、日本語の時間を充実させるべきです。
この記事の主旨からは外れますが、もう1つ、今回の進路希望調査から見えたことがあります。
それは、「親の無関心」です。
いやー、予想外でした。
進路希望調査は、生徒が書き、保護者が確認し、署名、押印までするものです。
すなわち、存在しない学校を我が子が志望しているにもかかわらず、親がそれを承認しているのです。
また、一番大雑把な質問である
進学を希望するか、就職を希望するかに対して
「わからない」と答えてきた生徒すらいました。
これを親が承認したってのも信じがたい。
「わからないじゃなくて考えろ!」と指導してくれよ親さん、と思いました。
私の進路指導主事としての1年は、残り10ヶ月くらい。
思ったよりしんどい1年になりそうです。
進路希望調査とは
進学希望ですか?就職希望ですか?
進学を希望するなら、志望校はどこですか?
という、世の受験生を憂鬱にするアレです。
私は進路指導主事なので、学年全員の進路希望調査に目を通します。
第1回なので
「この子の成績で〇〇高校は厳しいだろう……」とかそんなことはどうでも良いんです。
こちらとしては、進学希望なのかそれとも就職希望なのかや
狭き門である学科(美術科など)を志望している子がいるのかどうかさえ把握できれば、満足です。
だから、第1回はすんなり行くはず……
そう思っていたのですが、それは誤りでした。
なんと、存在しない学校名や学科名を書く生徒が多いこと、多いこと。
現在、我が国のインターネットの普及率は極めて高く
ほとんどの家庭において、パソコン・タブレット・スマホ等の、ネットに接続できるなにがしかの機器が、1世帯に1台以上あります。
学校名や学科名なんて、ネットで調べればすぐ出てくるのです。
それなのに、学校名や学科名すら正確に書けない……恐ろしいことです。
こんな生徒もいました。
その子の第1志望は、A高校商業科と書かれていました。
しかし、A高校には、商業科はなく、普通科しかありません。
呼び出して話をしてみると
「え、そんなはず無いですよ、だって私調べましたもん!」
と自信たっぷりに言う。
もしかしたら私が知らない間に新設されたのか、と不安になって調べてみると
やはり商業科は存在しない。
そのことをその生徒に再度伝えると、納得できない様子で「えーだってネットで見ました」と主張するのです。
私はさらに気になって、より詳細に調べてみると、なんと、確かにA高校に商業科はあったのです。
ただし、40年前に募集が停止されていました。
その生徒は、ウィキペディアか何かを極めて断片的に読んだことで、「自分は調べた」と錯覚したのだと推測できました。
今の子どもたちは、少し前からは想像もできないほど、インターネットが使える状況にあります。
しかしながら、インターネットが「使えません」。
現代の機器は直感的に使えるものが多く、説明書などもないため、子どもたちはフィーリングで使います。
ゲームをやったり無料通話アプリに興じる程度なら、それでいいのでしょうが
調べ物をするときも、そんなノリでちゃんと文章を読まないため、このような事態が起こるのでは、と私は推測しています。
前も似たようなことを書いた気がしますが
プログラミングや英語なんてやる暇あったら、日本語の時間を充実させるべきです。
この記事の主旨からは外れますが、もう1つ、今回の進路希望調査から見えたことがあります。
それは、「親の無関心」です。
いやー、予想外でした。
進路希望調査は、生徒が書き、保護者が確認し、署名、押印までするものです。
すなわち、存在しない学校を我が子が志望しているにもかかわらず、親がそれを承認しているのです。
また、一番大雑把な質問である
進学を希望するか、就職を希望するかに対して
「わからない」と答えてきた生徒すらいました。
これを親が承認したってのも信じがたい。
「わからないじゃなくて考えろ!」と指導してくれよ親さん、と思いました。
私の進路指導主事としての1年は、残り10ヶ月くらい。
思ったよりしんどい1年になりそうです。
生徒も親もいろいろな方がいらっしゃるので本当に大変だと思います。無関心な親はそれはそれで徹してくれれば良いのですが、思い通りの進路に進めなかったと批判には熱心な方もいらっしゃいます。12月に最終進路を決めたにもかかわらず、年末から年始にかけて進路をコロコロ変える方もいらっしゃいます。
関心があったらあったで、頻繁に進路の相談に来られる方もいらっしゃいます。(心配なのはわかりますが)
うちの塾生などせいぜい毎年10名程度の進路指導ですが、学校の先生方は本当に大変だろうなぁと感じています。
お体をお大事に。
正直、今までは担任ばかりやっていたのですが、今年は副担任進路指導主事と言うことで、職責の種類が全く違うものになってしまいました。とても戸惑っています。
そんなわけで、最近私の疲労がたまり、ブログの内容も前向きでないものが多くなってきてしまいました。
それでも、今後とも応援していただけると、とてもうれしいです。