名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

SMとJC

2018-02-28 21:57:03 | 日記(学校)
先日、こんなことがありました。

休み時間に、ある女子生徒が私のところに寄ってきて

手を差し出してきたのです。

そして

「先生、私の手の上に、手を載せて下さい!」

と言ってきました。

よく分からなかったのですが、悪意は無さそうだったので、手を載せると

「きゃー、先生はMなんですね!!!」

などと言いだし、笑いが起こったのです。

どうやら、手の置き方によって、その人がS気質なのかM気質なのかが分かるという、一種の心理テストだったそうです。

この話、基本的には、ただのおっさん教師と生徒のほほえましいじゃれあいです。

このような心理テストのようなものは、昔から子どもの間で良く行なわれています。

花占いなんかも、そうですよね。

学校のルールに抵触せず、お金をかけず、盛り上がれる。

その心理テストや占いの信憑性は、問題では無いのです。



そのような形でSかMかをはかられたことに腹は立てたわけではありません。

子どもたちが堂々とSだのMだの言ってることに、私は違和感を感じたのです。

私の認識としては、SだのMだのというのは、SMプレイの話であり

セックスの1つの形態という認識なのです。

すなわち、SだのMだのと話をするのは、セックスの話をしていると私はとらえてしまうのですが

子どもたちは、当然そんなことは思っていません。

Sは、ただの友人をイジるのが好きな奴

Mは、ただの友人からイジられるのが好きな奴

程度の認識なのでしょう。

「SMなんて、本来は、いかがわしい言葉だから、教室ではふさわしくありません」

なんて言うと、下手したらSMプレイとは何かを説明するハメになり、一歩間違えたらセクハラになるので

その場ではスルーしました。

何かの機会に、この子達の親が指導してくれれば、それでいい、と思ったのです。



その翌日。

また別の女子生徒が、日記に下記のような主旨のことを書いてきました。

・クラスではやっているSM診断を、母にもやってみた
・そしたらお母さんはMだとわかった
・先生は、昨日Mだと言われたけど、感想は?

まじか、最近の親は、我が娘がSだのMだの言っていても、注意しないのか

と、驚きました。



これと似たような話に、JC、JKという単語の話があります。

これらはもともと、援助交際をネットで募集する際に使用される、隠語でした

要するに

私は女子中学生ですが援交してください

なんて書くと、すぐに通報されるので、JCという単語でごまかしていたわけです。

もはやJCの意味が広く知れ渡りすぎて、隠語として機能しなくなったのですが

この単語が市民権を得すぎていて、私は強い違和感を感じます。

もともと、援交募集で使われていた、下品な単語ですよ?

それが、今では、そこら中でだれもが、普通の略語として使用している。

言葉の意味は、時代とともに変わりうるというのは承知しているつもりですが、それでもおかしいと感じてしまいます。



このようなことに違和感を覚えるのは、私がおっさんだからでしょうか……


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