名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

やはりこの職業、がんばっても金銭的なうまみはない

2018-04-21 22:53:48 | 日記(学校)
学校の要職って何でしょうか。

校長、教頭が要職なのは容易に想像が付きますよね。



中学校の要職は

校長
(副校長)
教頭
(主幹教諭)
教務主任
学年主任(×3)
進路指導主事
生徒指導主事


です。
(筆者は小学校での勤務経験がないので、小学校のことには触れないでおきます)

副校長と主幹教諭は、いない場合も多いのでカッコ書きです。



で、校長~教頭は身分が管理職になるので、また別の話になるのですけれど

それ以外の「要職」につくと、手当が出ます。

呼称は地域によるでしょうが

私は今年度、進路指導主事になったので、主事手当がもらえることになりました。

まーどうせたいした額じゃないんだろ、と期待していなかったのですが

さすがに「え、こんな少ないの」と思ってしまいました。

一日あたり、200円。

1月の勤務日を20日とすれば、1月におおむね4000円の収入アップです。



完璧に、割に合わないと思います。

労働負荷や責任の重さと賃金にだけ絞って考えれば、「4000円要らないからこの仕事他の人に振ってくれ」と言った方が、賢いでしょう。

やはり教師という仕事は、がんばっても金銭的なうまみはないですね。

むしろ、頑張っちゃうと「あいつ仕事できるからもっと頑張ってもらおう」みたいになって大変になるけども収入は増えません。

クビにならない程度の問題を起こして腫れ物扱いされた方が、仕事が楽になってしかも賃金は減らないという超常現象が起こります。



今の教育現場は、そのような思考をしない人間に支えられていると言っても過言ではありません。

私もそうです。

進路指導主事をやって欲しいと言われ、手当のことを聞かずに「ありがたき幸せ」と答えてしまったのですから。



つまり、今の公教育は、性善説で支えられています。

「手を抜いても不祥事を起こさなければクビにも減給にもならないから」と、すべての教師が手を抜き始めたら、今のシステムは破綻します。

破綻しないことを望みます。


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