河口湖から富士山
東海道新幹線の車窓から美しい富士山を見られることがあるが、もう少し間近に富士山を見たいと思い、仙台から京都に行く途中に川口湖畔に泊まることにした。
東京駅から約2時間富士急バスに乗り、河口湖駅に到着。駅からは宿の送迎バスに乗り宿に到着したのが15時。部屋の窓から真正面に富士山が見える。1ヵ月以上前に宿の予約をしたので、富士山を見ることができるかどうか案じていたのだが、雲もなく大きな富士山を見ることができた。
翌朝も雲はなく、日の出すぐの富士山を見ることができた。しかし、10時頃になると雲が近づいて来た。
宿でゆっくりした後、湖越しの富士山を見るために河口湖駅に出て周遊バスに乗り、自然生活館から西湖観光。
豊洲新市場
東京に来たので豊洲新市場を見てみることにした。市場の外観は現代的な催し物会場といった感じ。2階の見学者通路を通って水産卸売場へ。通路はスーパーの連絡通路といった感じで、市場らしさは感じられない。
水産卸売場見学者用ルートの入口には大きなマグロのモニュメントがあり、そこから歩いてガラス越しに階下の卸売場を見学するのだが、卸売場に着いたのが午前7時半であったので、もうセリは終わっており、台の上に何匹かのマグロが載っているだけであった。
ガランとした卸売場では後片付けのために「ターレ」やフォークリフトが忙しく動いていた。
水産卸売場を後にして北側の水産仲卸売場に向かう。見学者が立ち入れるのは2階の食堂街と4階の関連物販店舗街だけであり、1階の仲卸売場を見ることはできなかった。関連物販店舗は市場で扱う水産物を売っているのではなく、市場で働く人たちの生活必需品を売っているところであった。
仙巌園(磯庭園)2015年6月に南九州を旅行した時に鹿児島市を訪れる機会があったが、その時は朝から大雨で桜島を見ることができなかった。そこで今回は何とか桜島をこの目で見てみたいということで、スケジュールを柔軟にして2日の内どちらかで見られれば良いということにした。天気予報によると明日よりも今日の方が良いようなので鹿児島中央駅から市内観光に出ることにした。まち巡りバスの1日券を買い、先ずは城山展望台へ。空は晴れているようなのだが、薄くガスがかかっているようで桜島はやや霞んで見える。
城山展望台で桜島を見た後は、まち巡りバスで仙巌園へ。入口近くには反射炉の基礎と反射炉の模型。園内を歩いて行くとソメイヨシノとは違う2種類の桜が咲いていた。それぞれの木には「元日桜」と「寒緋桜」の札が下がっていた。
御殿の入り口横には紅梅が咲いており、そこは桜島ビューポイントになっている。城山展望台とは異なり海面近くから見るのでより雄大な桜島が見える。
園内には所々に梅が咲いている。
薩摩切子。磯名物ちゃんぼ餅。
集成館は島津斉彬が西洋の技術を取り入れて作った工場群。ここで復活した薩摩切子を作っている。
水郷柳川の川下り
福岡空港から地下鉄で天神まで行き、駅のロッカーに荷物を預け、大牟田行き西鉄電車で柳川下車。駅の案内所で川下りについて尋ねると、すぐ隣から乗り場行きのバスが出ると言うのでそのバスに乗り、船着き場へ。平底木造の舟(どんこ舟)に乗り出発。船頭さんは竿一本で舟を操る。
最初の内は街中の幅の広いお堀の中を進んで行くが、途中の柳川城堀水門をくぐると幅が狭くなってくる。
何カ所かの橋の下をくぐるのだが、高さに余裕がないため、船頭さんを始め皆が身をかがめてくぐる。
3月の初めなので余り花が咲いていなかったが、カンザクラが鮮やかな色をして咲いていた。
1時間半の川下りを終えて舟を上がった所の近くにある北原白秋の生家を見学した。ひな祭りは終わった後だったが、柳川名物の吊るし雛が飾られていた。また、中庭にはザボンが大きな実をつけていた。
北原白秋の生家の見学を終えたら時刻が5時半を過ぎていたので、博多のホテルで食事するよりはと、柳川で名物の鰻せいろ蒸しを食べることにした。船着き場の近くにある若松屋の「上鰻せいろ蒸し会席」は「鰻のせいろ蒸し」の他に「うざく(鰻の酢の物)」と「鰻の卵巻き」がついて4,365円であったが、食べきれない程量が多く、やっとの思いで食べ終えた。後から聞くと余った分の持ち帰りができるということであった。分かっていればそうしたのに。
帰途の柳川駅にはきれいな吊るし雛が飾られていたので、パチリ。
かつて勤務し、住んでいた青森県八戸市に行く機会があった。離れてから八戸の観光案内を見てみると、住んでいた時にもっとしっかり記憶にとどめておけばよかったと思うところがある。八戸で自由な時間が取れたのでそれらの所へ行ってみることにした。
八戸酒造(駒井酒造店)
清酒「男山」の酒造元である。JR陸奥湊駅の近くにあり館鼻岸壁朝市会場のすぐ近くであるので、近くを通ったことはあるがじっくり見たことがない古い建物である。
櫛引八幡
八戸市の市民が元朝参りをする神社
青森県に国宝は3つしかないが、すべて八戸市にあり、そのうち二つが櫛引神社にある赤色威と白色威の鎧である。南北朝時代のもの。
一昨年の八甲田の紅葉には感激したので、あの感激をもう一度と言うことで、今年も毛無岱に行ってみることにした。
天気予報はそれほど良くはないが素晴らしい紅葉が見れることだろう。いつものように道の駅奥入瀬の少し手前に車を止めて八甲田連峰を望む。少し雲がかかっているが、山々の輪郭がはっきり見える。この天気であれば素晴らしい紅葉を見ることができる。
睡蓮沼で車を止め、紅葉を愛でる。高田大岳の上の方はガスがかかっていてかくれている。嫌な予感がする。
八甲田ロープウエー乗り場の駐車場に車を置き、いざ八甲田へ。
ロープウエーで山頂駅に向かうが、山頂駅はガスにかすんで見えない。山頂駅到着11:45。田茂萢岳自然研究路を歩いて湿原展望所へ。
前回は赤倉岳に登ってから毛無岱に向かったが、今回は天候が悪いのでショートカットして直接毛無岱に向かうことにする。
合流地点に向かう間は見通しはきかず、道はぬかるみ、その上雨も強くなって大変な思いをした。
上毛無岱から下毛無岱に向かって降りていく木製階段に差し掛かったがガスがかかって何も見えない。
ここで紅葉を見るために苦労して歩いてきたのだからと、階段に立ち止まりガスが晴れるのを待つことにした。私を追い抜いて他の登山者が階段を下りていくが、私のように立ち止まる人はいない。
5分も待っただろうか、急にガスが晴れ上毛無岱の紅葉が見えてきた。完全にガスが晴れたわけではないが、やはり素晴らしい景色だ。待った甲斐があるというものだ。やはりこの季節に八甲田に来てよかった。
酸ヶ湯温泉に下りてきてしばらくすると青森行きのバスが来たのでそれに乗ってロープウエー乗り場に戻り、今度は車に乗って酸ヶ湯温泉にまで戻り、千人風呂に入って疲れを癒し、帰途についた。
八戸の町では「さつき」の花が見頃なので、階上岳の「つつじ」が満開なのではなかろうかと、階上岳に行くことにした。
と言うのも、以前、八戸の町で「つつじ」が満開のころに階上岳に行ったところ、ぜんぜん咲いてなくてがっかりした思い出があるからである。
ところが、頂上の駐車場に車を置いて歩き出したところ、そこに見たのは完全に咲き終わったつつじの枯れた花であり、仕方なしにいくらか残っている花を写真に収めるしかなかった。咲いているものといえば、下界でも満開のや「やまぼうし」くらいのものであった。
階上岳の「つつじ」を見るなら、下界で「つつじ」が咲き終わる5月下旬ころが良さそうだ。
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頂上に登る道は新緑に覆われ快適で、頂上ではたくさんの人たちが周囲を眺めながら休憩していた。
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前回、麓から歩いて登ってきたときにも気になっていたのが階上岳竜神水である。頂上にその案内標識があるのだが、どのくらいの距離なのかの表示がないので、行くのを躊躇っていた。今回は時間に余裕があるし、水を持ってこなかったため咽喉が渇いていたこともあって、行ってみることにした。
ところが、なんのことはない。頂上から1分も歩かないうちにその竜神水があるではないか。距離の表示があれば前回も来たものを。
ただ、こんなに近いことを表示したら、頂上まで来た人たち全員が此処まで来ると思うので、荒れるのを防ぐために表示していないのかも。
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階上岳を後にして国道45号線に戻るときに寺下観音の標識があったので行ってみることにした。
以前、日野正平の「にっぽん縦断こころ旅」というテレビ番組で紹介されていたのを見て、行ったことがあるので2度目の寺下観音だ。
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寺下観音の奥にある寺下の滝は日野正平が「空気が良い!」と癒されていた場所。また、寺下観音のすぐ脇にある龍神の松は見事な松なのだが、手前のサツキの中から出ている細長い葉の束が何とも興醒め。
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寺下観音入口駐車場の前にある「茶屋 東屋」は前回来たときは気づかなかった食堂。暖簾は下がっているものの、中は薄暗くやっているかどうかが分からず、ガラス越しに中を覗いていると丁度出てきた老夫婦が美味しかったですよと声をかけてくれたので意を決して中へ。
中は薄暗いものの、こぎれいな感じ。冷たいそばを注文して、よくよく中を眺めてみると素晴らしいオーディオセットがあり、ピアノやドラムセットが置いてあるのではないか。こんな田舎でも素晴らしい音楽を生で聴けるのかもしれない。
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種差海岸
そばを食べ終わってもまだ13時だったので、近くの種差海岸にまで足を延ばしてみることにした。
どの季節に来ても、何かしらの花が咲いているので、初夏のこの季節は何の花が咲いているだろうかと遊歩道を歩き始めて、まず目に飛び込んできたのが「ニッコウキスゲ」であった。
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遊歩道を歩き始めたら、雲行きがおかしくなり、遠くで雷の音がし始めた。夕立になりそうだったので、それ以上遠くへ歩くのをやめにして、車に戻ることにした。車に戻るにも10分くらいかかったが、ポツポツと来た時には車の中に入ることができた。セーフ。
東北で暮らしている人にとって春は本当に待ち遠しいものである。この頃になると春らしさを求めてドライブに出かけたくなる。
青森で花見の名所といえば弘前公園であるが、写真でよく見かけるのが五所川原市金木町の芦野公園である。特に満開の桜の下を通る津軽鉄道の写真は有名である。と言うことで、芦野公園に行ってみた。桜の花は満開で、その下を通る「走れメロス」のオレンジとマッチして、来た甲斐があったと思える写真が撮れた。
金木町と言えば太宰治であり、芦野公園の中には太宰治の銅像が立っていた。
芦野公園を後にして、嶽温泉に通じる道路沿いに世界一長い桜並木があるということで見に行ってみたが、どれがそうなのかわからなかった。その道すがら残雪の岩木山が青空の下でやけにきれいだった。山並みが連なるのもよいが、独立峰は良いものだ。ついでに岩木山神社に参拝。
夕方になったが、折角津軽に来たのだからと弘前公園の桜も記念写真に収めておいた。来年からしばらくの間は天守が移動してしまうので、この景色を写真に撮ることはできない。
この時期には恒例となりましたが八甲田山雪の回廊をドライブしました。
国道103号線の谷地温泉から酸ヶ湯温泉間は積雪のため冬期間通行止めになり、毎年4月1日には除雪が終わり開通するので、4月の第1日曜日には雪の壁に囲まれたこの国道を通行して春が来たことを実感している。
道の駅奥入瀬の手前から見ると八甲田連峰は雪をかぶっているが手前の平地は暖かい日差しを浴びて春爛漫といった感じである。焼山から山道に入ると残雪が見え始め、睡蓮沼は完全に雪の下であった。
真冬には3m以上の積雪が報道されていた酸ヶ湯温泉も周辺の雪が溶け、すっかり春らしい装いになっていた。今年は酸ヶ湯温泉に入るのではなく、近くの八甲田温泉に入ることにした。温泉棟は別棟になっており、広い湯舟に源泉かけ流しの湯が心地よかった。
八甲田温泉に入った後はそのまま青森市方面に下りて棟方志功記念館で棟方作品を堪能した。特に二菩薩釈迦十大弟子の作品は素晴らしかった。