太陽に向かって吠える。

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事件は現場で起きています🚨

いのうえ歌舞伎☆號「IZO」 @青山劇場

2008-01-25 00:45:01 | ブイロクさんのこと。
お席:XD列(実質3列目) ド真ん中!!!
お供して頂いた方:おなじみえりりん★


えりりんは戸田恵梨香ちゃん見たさにご一緒してくれた★
が、しかーし!ワシは始めから俳優☆森田剛に染める気マンマンだったんじゃきー!!!(←?)


D列のチケが来た時点でたぶん前と思っていたけどホントにもうまん前で。しかもド真ん中です!マジのド真ん中!!!
席に着いた途端わーわーうるさい2人。つーかワシ。「ヤバイヤバイ」を出川並に連発。いやそれ以上。しまいには腹が痛くなるワシ。

どうなっちゃうんだあー!?ワタシー!!!



始まるまでは洋楽のロックが流れてる。
これから始まるのはThe☆和な話なのに洋楽ロック。このセンスがステキ。あえての正反対。でも岡田以蔵にとても合っていると思う。

ワタシの岡田以蔵の知識はかなりもう10年くらい昔のテレビドラマ『竜馬におまかせ』。三谷幸喜脚本で主演はダウンタウン浜ちゃん。なのに視聴率が良くなかったかなんかで映像化されていない幻の作品。岡田以蔵を演じたのは反町隆史さんでした。
まあ『竜馬におまかせ』はかなりデフォルメてゆーか、歴史事実を元に遊んでる感じだから正確な話ではないんだけど、岡田以蔵は坂本竜馬の幼なじみで”人斬り以蔵”として恐れられていて、でも坂本竜馬と結構一緒にいろいろ遊んでるっていう、そこまでがあたしがドラマで得た知識。
さらに今回剛つんが舞台やるってなったことで得た知識が

利用されて裏切られて処刑されてしまう

ということ。
え、そんな衝撃的な…
私は、前もここで書いたと思うけど、

森田剛の”哀”の演技が好きだ。

そんな…ド真ん中じゃないか。
剛つんがどんな”哀”を見せてくれるか。
それが今回のあたし的見所だった。



幕が開いて剛つんが最初登場した瞬間にもう感無量。
近すぎて、迫力もあった。

だけど

それは森田剛としてではなく、岡田以蔵としてだった。

いつも代々木(聖地)で見ている剛つんじゃなくてあたしには最初から岡田以蔵だった。


始めから緊迫したシーン。
いきなり人が死んじゃうんだね。
そういう時代だったってことだよね。

見ながらずっと思うんだけど、

以蔵は坂本竜馬についていけばあんな最期にはならなくて、みっちゃんも死ななかったんだと思う。周りの人もそれを勧めてたし。

だけど、以蔵にはそれが見えなかったんだよね。

人を斬って生きていくことしか見えなかったんだよ。

以蔵は馬鹿なんじゃなくて、自分にはそれしかできないと決めたんだよね。

生まれ育った環境って怖い。

韓国や朝鮮の人は日本が悪い国だって教育される。(まあ今の韓国はまた別としてもある程度くらいは。朝鮮は完全に反日ね。)
そう教えられて育ったら、それしか教えられなかったら、そうとしか思えないよね。いくら他の国が「日本はいい国だよ」って言ったとしても(実際にいい国かとかはおいといて。)実際に体験しない限りそんな風に考えを変えることなんてできないし、まず体験する勇気なんてそうそう出せない。
あたし達は後の歴史を知ってるから、もう”尊皇攘夷”の時代なんて”土佐藩の時代”なんて来ないってわかってるから以蔵の行動にいちいち悲しくなるけど、以蔵は”尊皇攘夷”を”土佐藩”をずっと信じて生きてきて、

それしかわからない

ってことだよね。
だから情報とか教育とか環境ってすごく怖いなって思う。ま、こういうこと考えるのは教育学科出身だからかもねー。


でね。

剛つんの迫力はもちろんすごいんだけど、やっぱり日頃から舞台でお芝居をされている方達は本当にすごい!
レナ的には池田鉄洋さんas坂本竜馬がスゴイと思った!一番スゴイと思ったポイントが、坂本竜馬として舞台に出てたときの顔と、池田鉄洋としてカーテンコールに出たときの顔が全然違うの!ちょっと別人かと思った!あとは女郎屋でのダンス★カワイかったーあーゆーのスキです★

で。
戸田恵梨香ちゃん、実は最初ちょっと弱いかなー…と思ったの。あんまり強情さみたいなものが出てないかなーって。

でも!!!

以蔵に「武士を辞めて」とせまるところ。

あれはよかった!!!!!なんかうすっぺらくなっちゃうけど本当によかったの!あたし的にすごく伝わった!あれは悲しい。あの後田中新兵衛の刀を盗んでしまうのも…


あと、以蔵と結婚式ごっこをするところ。

ずっと心臓どきどきしっぱなしだった。

まさかみっちゃんまで飲んじゃうとは思わなかったから。
一度は注いだ酒を捨てるのに。
以蔵が先に飲んだから、以蔵が先に倒れて斬られて終わりなのかなって思ったら…みっちゃんだけが…



剛つんはとにかく動く!動く!動きまくる!!!
細かくジタバタする動きが多くて、それが小柄な剛つんだからこそいいのね!パンフにも剛つんのこと”小動物っぽい”って書かれてたし。あー…そのページが見つからん!!!

で、最期。

最期の直前で気付いてしまうのね。自分が背伸びしていたことに。
みっちゃんが死んで
武市さんが死んで
気付くんだね。

でももう元には戻れなくて。

そういう時代だったってことだよね。
純粋に悲しかった。
失敗に気付いても元に戻れないなんて。やり直せないなんて。



そこに以蔵が気付いたあの瞬間が

今回の森田剛、”哀”の演技の最高点(点数の”点”ではなくて、地点の”点”)だと私は思います。



泣きました。


哀しくて。


岡田以蔵に対して泣きました。




カーテンコールも何回もあって。
最後

森田剛さんになって

笑顔で手を振って舞台から引いていきました。





ありがとう。
なんだかいろんな物事にありがとう。
すごくいい時間でした。
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2 コメント

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 (えりりん)
2008-01-25 01:16:55
うわ!!!!!!!!!!!!!!
これ読んでまた泣きそうだよ!!!!!
すげーよレナちん!さすが教育学科ww

ホントに最高だったよ全てが!!!!!
ありがとー!!!!!!!!!感謝感激!


あ・・・
確かにうちら出川並にうるさかったね(笑)
あたしのお隣のちょっとご年配の方が変な目でミツメテマシタ・・・・(爆)
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えり★ (レナ)
2008-01-25 01:31:33
教育学科で散々情報や環境や教育の怖さ(?)つーかについてやってきたからねー。教育ってのはある意味洗脳よねー…とか言い出すとまた深くなっちゃうんだけど…

あと、1浪しても日本史しか点数が上がらんくらい日本史がスキでした★(あとは平均点かそれ以下。1年マジ無駄だったけどあれはあれでまあよし。)


こりゃねー、「荒神2」やってほしいとですよ!橋本じゅんさんよくぞおっしゃってくださった!!!(パンフの剛つんページです。)
そんでプー!!!!!
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