仕事ですが・・

昨日、たまたま葬儀屋さんの前を通ったら、

私が一番長くにお世話させて頂いた方のお葬式でした。

身寄りがない方なので、最後は老人ホームに入居されましたが

親戚の方が泊まりに来たときも、去年の元旦の朝も、

おととしの大晦日の頃も、お盆もお世話させて頂きました。


初めはポータブルに座ってトイレし、そのうちに転んだり入院したりして

オムツになってしまいました。


私が行くととってもうれしそうで、今度いつ来てくれるのか？と、聞いてくれて

私の言葉の端々から「正直さ」を感じ取ってくれるのか

大事なお金を「あそこに隠して欲しい」と言われたこともあります。


ある時、お饅頭をひとつくれました。

誰かにもらったもので、「食べな」と。

ところが見て「かび」を発見した私は、そっとポケットにしまい

「今は食べれないから、家に帰って頂くな」と伝えました。

私にくれようとしたことに「かびがある」なんてことは言えません。

お気持ちだけありがたく頂きました。


この仕事は、「明日」のない仕事で「明日どうなるか」とか

「いつ別れがくるか」なんてことはわかりません。

ともすれば、「希望もない」かもしれない。


だけど、私が病院の入浴介助に行って冷や汗物で仕事をしていたとき、

この方にお会いして「あれ、きんたさんこんなところにおるのかな」と

話しかけられた時、゛地獄で仏様゛に会ったようなそんな気分になりました。

９月に病院に入院されてから１２月まで三ヶ月もお会いしてなかったけど、

寝たきりで動けない体で「あれ？」なんて、にこやかに話しかけてくれる。

その日がその方にお会いした「本当に最後の日」でしたが、

今想うと「奇跡の様な」日でした。↓

★参考記事：入浴介助


私もなんでこんな仕事をしているのか？？

実のところは良くわかりません。

だけど、もしかしてもしかしたら

「私がお世話させて頂く事で少しでも゛笑顔゛が見れたら」

実は、私が幸せを頂いているのかもしれないと書きながら思いました。


なので、本当は悲しい゛お葬式゛なのですが

「感謝の気持ち」でいっぱいだし、出会えたことに「感謝」です。

いろんな方にお会いして、いろんな人生を知ることで

実は自分の人生を豊かにさせて頂いている様な気持ちになります。


毎日、毎日その方の家に行ってはおにぎりを作りました。

おにぎりの種「五色の花」を見ると思い出します。

	混ぜ込みご飯の素。お弁当のお供に。五色の花むすび【ふりかけ】【めし友】
	クリエーター情報なし
	(有)ケーフーズ生田目