最近、青汁ドリンクを飲むようになった。
きっかけは、野菜不足のような気がしたからだった。
決して野菜嫌いではなく、毎日の食事で何種類かの野菜は食べている。
ただし、野菜サラダはあまり好きではないので作らない。トマトやキュウリなど少しの野菜以外は、すべて加熱した料理。一番多いのが炒め物、次に炒め煮、次に煮物や和え物。
天ぷらなどの揚げ物も作りたいが、調理後の油の処理が面倒で作らなくなってしまった。揚げ物が食べたい時は、デパートのレストラン街に美味しい専門店があるので、何かの用事の後に食べて来る。特に伊勢丹会館『串の坊』の串カツは、最高に美味しい店。
自宅で野菜サラダは作って食べないので、加熱しない野菜をほとんど食べていないことにも気づいた。
野菜の〈酵素〉は生(なま)でなければ取れないと知っていた。〈酵素〉が身体にどう良い成分なのか知らないが、栄養成分であることには違いない。
毎日、料理を作りながら、
(私って、結構、好き嫌いがあったんだわ)
そう気づいた。食材や料理に、あまり好き嫌いはないと思い込んでいたのである。
たとえばニンジンはカレーやきんぴらゴボウに欠かせなくて美味しいが、煮物や生のニンジンは嫌い。
玉ネギはハンバーグやミートボールを作る時のみじん切りは欠かせないし美味しいが、刻んで肉じゃがなど煮物に入れたのは嫌い。
他にも気づいてみると、いろいろある。キャベツは炒め物やギョウザのタネやみじん切りショウガ&スライスきゅうりと混ぜた浅漬けなどは好きだが、ロールキャベツなど煮たのは嫌い。
また、あまり好きではない野菜も多い。レシピを見て作る料理によっては食べるが、あまり好きではないのが、ピーマン、レタス、オクラ、大根、エリンギ、しめじ、ニラ、もやし、えのきだけ、ゴーヤ、パクチー、ズッキーニ、らっきょうなどで、他にもある。
同じ品種でも、ブロッコリーは好きだが、カリフラワーは嫌い。大和芋は好きだが、長芋と山芋は嫌い。グリーンアスパラは好きだが、ホワイトアスパラは嫌い。ちりめんじゃこは好きだが、しらすは嫌い。
(食べる野菜の種類も少ないし、食べ方が偏っているから、野菜の摂取量が少ないみたい)
薄々、そう感じていた。
肉料理が好きだから野菜も食べなくては身体に悪いとわかっている。
ネット記事の広告で時々眼にする〈青汁〉の文字。以前は、一瞬、見て、
(興味ないわ、青汁なんて)
いつも、そう思っていた。
青汁の名前がつくドリンクは、さまざまなメーカーから販売されていて、キャッチコピーはどれも野菜不足が補えるという文章。
初めて青汁という商品が開発され販売されるようになったのは20年か30年前だと思う。当時、親しい知人が毎朝、青汁を飲んでいると聞いたことがある。健康オタクの人で、豚カツや天ぷらは箸で衣をはずして中身だけ食べるとか、ご飯は玄米を食べているとか聞いた時は、
「すごいですね。それだけ気をつけてるから健康体なんですね」
と、感心してみせたが、内心、
(青汁なんて不味そう!)(豚カツや天ぷらは衣と一緒に食べるから美味しいのに!)(玄米なんて不味そう! ごはんは精白米のほうが美味しいわ!)
そう思ったものである。
――健康に良くても不味い物は食べたり飲んだりしない。健康に悪いと言われるものでも好きな物は食べたり飲んだりする。――
それが私の長年の信条。
そんな私が、野菜不足を意識するようになったため、
(青汁って本当に野菜不足を補えるのかしら)
と、ネット広告のキャッチコピーがチラチラ浮かぶようになり、スーパーで1本買ってみた。
青汁の粉末を水で溶かして飲むのもあるようだが、サプリみたいで毎日飲まなくてはとストレスになりそう。サプリは飲むのが面倒で嫌い。
それでドリンクになっている350ccの『ごくごく飲める 毎日1杯の青汁』を1本買ってみた。
青汁は不味そうというイメージと先入観が消えないまま、試しに飲んでみたら――。
(あら、結構、美味しい)
きっと、青汁という商品が開発されたばかりのころは不味くて、進化したから美味しく作れるようになったのかもしれないと思った。
スーパーへ行くたび数本ずつ買って、毎日のように飲んだが、
(これで生野菜の酵素が取れるのかしら)
どんな効果があるのかよくわからなかったけれど、私の胃と腸は相変わらず良好だから、何も変わったことはなかったものの、野菜不足が解消されているに違いないという心理で、料理する時の迷いが消えた。
飲むのは午後3時頃。一時期、昼食後のスイーツはやめて、午後3時のおやつに食べていたが、数か月で元の習慣に戻した。シュークリームとかどら焼きとかパウンドケーキとか砂糖が少ない物だけにしたが、やはり昼食後のほうが糖分の吸収が少なそうだし、美味しいしと思ったからだった。
一日のメリハリの午後3時のおやつには甘い物は食べないで、チーズ1切れだけにした。飲み物はその日の気分でいろいろ。その飲み物を青汁ドリンクに変えて飲むようになった。
1か月後に、『ごくごく飲める 毎日1杯の青汁』の成分をあらためて確認したら、抹茶が多く入っていて、本当に野菜不足が補えるのか気になった。
ネットで探して、別の青汁ドリンクに変えた。商品名は同じだが、成分が少し違い、紙パックで200cc。スーパーになかったので、通販で商品を見て箱買いしたが、〈無糖〉という字を見落としていて少し不満だった。
すべての食品の〈減塩〉とか〈無糖〉とか〈糖分カット〉というのは嫌いで、買わない。〈減塩〉や〈無糖〉に加工してあると不味いという経験がある。〈減塩〉トマトジュースも〈減塩〉梅干しも不味いし、〈減塩〉しょうゆや〈減塩〉味噌は、買わない。不味いだけでなく、塩分が健康に悪いとはどうしても信じられないからだ。
『ごくごく飲める 毎日1杯の青汁』の紙パックのとペットボトルのどちらも同じような味だが、美味しく飲める。
メーカーは、以前、ブルーベリー・ジュースを箱買いして毎日のように飲んでいた時と同じ〈伊藤園〉で、好きなメーカーである。ブルーベリー・ジュースが製造されなくなったのは売れなかったのだろうか。
ともあれ、キッチンで料理しながら、食べる野菜に偏りがあるとか野菜不足かもと感じることがなくなり、精神衛生にとてもいいので満足している。
きっかけは、野菜不足のような気がしたからだった。
決して野菜嫌いではなく、毎日の食事で何種類かの野菜は食べている。
ただし、野菜サラダはあまり好きではないので作らない。トマトやキュウリなど少しの野菜以外は、すべて加熱した料理。一番多いのが炒め物、次に炒め煮、次に煮物や和え物。
天ぷらなどの揚げ物も作りたいが、調理後の油の処理が面倒で作らなくなってしまった。揚げ物が食べたい時は、デパートのレストラン街に美味しい専門店があるので、何かの用事の後に食べて来る。特に伊勢丹会館『串の坊』の串カツは、最高に美味しい店。
自宅で野菜サラダは作って食べないので、加熱しない野菜をほとんど食べていないことにも気づいた。
野菜の〈酵素〉は生(なま)でなければ取れないと知っていた。〈酵素〉が身体にどう良い成分なのか知らないが、栄養成分であることには違いない。
毎日、料理を作りながら、
(私って、結構、好き嫌いがあったんだわ)
そう気づいた。食材や料理に、あまり好き嫌いはないと思い込んでいたのである。
たとえばニンジンはカレーやきんぴらゴボウに欠かせなくて美味しいが、煮物や生のニンジンは嫌い。
玉ネギはハンバーグやミートボールを作る時のみじん切りは欠かせないし美味しいが、刻んで肉じゃがなど煮物に入れたのは嫌い。
他にも気づいてみると、いろいろある。キャベツは炒め物やギョウザのタネやみじん切りショウガ&スライスきゅうりと混ぜた浅漬けなどは好きだが、ロールキャベツなど煮たのは嫌い。
また、あまり好きではない野菜も多い。レシピを見て作る料理によっては食べるが、あまり好きではないのが、ピーマン、レタス、オクラ、大根、エリンギ、しめじ、ニラ、もやし、えのきだけ、ゴーヤ、パクチー、ズッキーニ、らっきょうなどで、他にもある。
同じ品種でも、ブロッコリーは好きだが、カリフラワーは嫌い。大和芋は好きだが、長芋と山芋は嫌い。グリーンアスパラは好きだが、ホワイトアスパラは嫌い。ちりめんじゃこは好きだが、しらすは嫌い。
(食べる野菜の種類も少ないし、食べ方が偏っているから、野菜の摂取量が少ないみたい)
薄々、そう感じていた。
肉料理が好きだから野菜も食べなくては身体に悪いとわかっている。
ネット記事の広告で時々眼にする〈青汁〉の文字。以前は、一瞬、見て、
(興味ないわ、青汁なんて)
いつも、そう思っていた。
青汁の名前がつくドリンクは、さまざまなメーカーから販売されていて、キャッチコピーはどれも野菜不足が補えるという文章。
初めて青汁という商品が開発され販売されるようになったのは20年か30年前だと思う。当時、親しい知人が毎朝、青汁を飲んでいると聞いたことがある。健康オタクの人で、豚カツや天ぷらは箸で衣をはずして中身だけ食べるとか、ご飯は玄米を食べているとか聞いた時は、
「すごいですね。それだけ気をつけてるから健康体なんですね」
と、感心してみせたが、内心、
(青汁なんて不味そう!)(豚カツや天ぷらは衣と一緒に食べるから美味しいのに!)(玄米なんて不味そう! ごはんは精白米のほうが美味しいわ!)
そう思ったものである。
――健康に良くても不味い物は食べたり飲んだりしない。健康に悪いと言われるものでも好きな物は食べたり飲んだりする。――
それが私の長年の信条。
そんな私が、野菜不足を意識するようになったため、
(青汁って本当に野菜不足を補えるのかしら)
と、ネット広告のキャッチコピーがチラチラ浮かぶようになり、スーパーで1本買ってみた。
青汁の粉末を水で溶かして飲むのもあるようだが、サプリみたいで毎日飲まなくてはとストレスになりそう。サプリは飲むのが面倒で嫌い。
それでドリンクになっている350ccの『ごくごく飲める 毎日1杯の青汁』を1本買ってみた。
青汁は不味そうというイメージと先入観が消えないまま、試しに飲んでみたら――。
(あら、結構、美味しい)
きっと、青汁という商品が開発されたばかりのころは不味くて、進化したから美味しく作れるようになったのかもしれないと思った。
スーパーへ行くたび数本ずつ買って、毎日のように飲んだが、
(これで生野菜の酵素が取れるのかしら)
どんな効果があるのかよくわからなかったけれど、私の胃と腸は相変わらず良好だから、何も変わったことはなかったものの、野菜不足が解消されているに違いないという心理で、料理する時の迷いが消えた。
飲むのは午後3時頃。一時期、昼食後のスイーツはやめて、午後3時のおやつに食べていたが、数か月で元の習慣に戻した。シュークリームとかどら焼きとかパウンドケーキとか砂糖が少ない物だけにしたが、やはり昼食後のほうが糖分の吸収が少なそうだし、美味しいしと思ったからだった。
一日のメリハリの午後3時のおやつには甘い物は食べないで、チーズ1切れだけにした。飲み物はその日の気分でいろいろ。その飲み物を青汁ドリンクに変えて飲むようになった。
1か月後に、『ごくごく飲める 毎日1杯の青汁』の成分をあらためて確認したら、抹茶が多く入っていて、本当に野菜不足が補えるのか気になった。
ネットで探して、別の青汁ドリンクに変えた。商品名は同じだが、成分が少し違い、紙パックで200cc。スーパーになかったので、通販で商品を見て箱買いしたが、〈無糖〉という字を見落としていて少し不満だった。
すべての食品の〈減塩〉とか〈無糖〉とか〈糖分カット〉というのは嫌いで、買わない。〈減塩〉や〈無糖〉に加工してあると不味いという経験がある。〈減塩〉トマトジュースも〈減塩〉梅干しも不味いし、〈減塩〉しょうゆや〈減塩〉味噌は、買わない。不味いだけでなく、塩分が健康に悪いとはどうしても信じられないからだ。
『ごくごく飲める 毎日1杯の青汁』の紙パックのとペットボトルのどちらも同じような味だが、美味しく飲める。
メーカーは、以前、ブルーベリー・ジュースを箱買いして毎日のように飲んでいた時と同じ〈伊藤園〉で、好きなメーカーである。ブルーベリー・ジュースが製造されなくなったのは売れなかったのだろうか。
ともあれ、キッチンで料理しながら、食べる野菜に偏りがあるとか野菜不足かもと感じることがなくなり、精神衛生にとてもいいので満足している。