野良の仕合せ 不仕合せ

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不耕起~微生物の家

2022-10-31 21:06:21 | お~ぃ風

日本では過去の経緯から「不耕起」より「自然農」の言い方のほうが馴染み深いと思う。只、幅ひろい範囲に及ぶ言葉「自然○○」と言われると具体性に乏しくなりそうだ。自然動物園だの自然植物だの自然食だの、あるいは自然体だの自然人だの話題性のある言葉や表現に兎にも角にも群れるのが人間でなかろうか。

それで私の心は不耕起栽培に惹かれているが、自然農の先駆者にすればそんなこと少しも珍しい言葉でないだろう。それで後発組の私の関心は不耕起栽培の先覚者が発見した知恵に学んで微かでも世界の安全・安定を邪魔しないようにしたい‥それだけ。それで不耕起の意味は微生物の棲み処を壊さないことに尽きる。

ボクサーが体重を短期間に減らすのは健康にどう影響するか分らないが、暴飲暴食に明け暮れていると人体内に住む微生物の生活環境を壊している恐れが多分にあるに違いない。そのような環境破壊は農地の場合も言えるようで、つまり耕起は、人体で云えば内臓を取り出し陽光で乾し、風に当てるようなデタラメ手術。

これまでの農業は科学的に計算し、化成肥料を施し、農薬で害虫を排除することで一定の効果を得てきた。不揃いでなく、見映えのいい、甘い美味しい味に仕上げた野菜は世界中の人々の人気をあつめてきたのだから、需要を満たす商品を提供しようとすると自然農ではとてもとても叶わない相談というほかないだろう。

それにしても問題は食だけに止まらないと云えそうで、絶妙なバランスの上に成立っている太陽系であり、地球であり、私たちの生活環境であれば、科学的に野菜や肉・魚介類の代替品を作れるからと甘く考えて済ませているのは考えもの。未来人はフラスコや密室で生きられると嘯いていられる筈もない。

例えば原爆を落とし合えば、オゾン層が壊れて取返しがつかなくなる程度のことは今どきの大人は考えつかなくても、今どきの小中学生は理解するに違いない。ここまでの読後感を私の想うままに書いている。無責任な内容かもしれないが、あたらずと云えども大きく外れるとも思えない。