書こうかどうしようか迷ってたんですけど、ず~と心に引っかかってたんで書くことにしました!。
7月の暑い日、僕は恒例のおやじバンドの練習日で、生まれ育ったK市にいました。
練習というより、同窓会的なノリでギター弾いて、歌って、汗かいて・・・・その日は、友達の家にお泊まり! ・・・・ということで自動的に”飲み”に出かけました。
いきつけの飲み屋ののれんをくぐったら、カウンターだけの店なんで、常連さんでいっぱいでした。ふとカウンターのど真ん中で、自分のソロコンサートじゃないかと思うくらい大声で話してるオヤジに目がいきました・・・・・・・。
『やっ、やばっ!』
僕が小さい頃から面倒みてもらってた叔父さんです・・・。 おやじの弟なんですが僕がえ~歳になった今でも、この叔父さんから見れば僕はまだ「幼い甥っ子”リュウ”」のままみたいです。
僕は叔父さんに見つからないように、背中を向けながらこっそりと入り口近くのカウンターの隅を空けてもらい、友達と腰を下ろしました。・・・しかし、
『コラ~~!リュウ! おまえなんでココにおっとや? ちょっとこっちに来い~!』
.............やっぱバレました・・・。 僕はヘビに睨まれたカエルみたいに、おずおずと叔父さんのところへ行きました。ヘビ叔父さんが続けます。
『おまえなあ~!田舎に帰ったら、なんでまずオレのところにこんか~! 墓には行ったろうね?』
と言いながら、僕の頭にゲンコツ一発! ・・・カエルがぼそぼそ答えました。
『・・・・・泊まるつもりじゃ~なかったけん!・・・墓には参ってきた・・・。今日はE君ちに泊まることにした・・・。』
『E~!、おまえもリュウが帰ってきたら、すぐオレに教えんか~!』
........いっしょに飲んでたE君も、ヘビさんの被害に遭いました。
僕は、なんやかや言い訳しながら、ヘビさんを丸め込み、やっと元の席に帰りE君と「ふ~っ!」と汗を拭き拭き、「この歳でゲンコツされるとは思わんだった」なんて言いながら、まあ叔父さんも相変わらず元気でやってるな!・・・なんて安心してたら、またまたヘビ叔父さんがこっちに向かって何か言ってます。
『リュウ!おまえ、K君とは同級生だったろ? なぁ、K君!』
って言い出したんで、叔父さんにつられて一番奥のカウンターを見たら、たしかに僕と同じ町内で小さい頃よく遊んでいたK君が1人、座ってました。頭にはだいぶ白いものが目立ってましたが、たしかにK君です。・・・僕が声を掛けようかとしたその時、隣のE君が、ふっと言いました。
『K君は、おまえのこと解らんかもしれん・・・。』
一瞬、「えっ!」と思いましたが、そのまま声を掛けました。
『K君!おれおれリュウたい!久しぶりね~!』
でもK君は、僕の顔を見て『リュウ?・・・・う~ん・・。』と言いながら、頭をかきむしり出し そして、そのまま何もなかったように、酒を飲み出しました・・・。
K君は、こころを病んでいました・・・・・。
僕とK君は、家が道を挟んで向かい側で小学生の頃からよく遊んでいました。
彼は頭が良くて理科が得意、当時流行ってた「鉄人28号の解剖図」なんて書かせると、横山光輝よりうまいんじゃないかと思うくらいスゴイ出来映えでした。夏休みになると、ラジオ体操に一緒に行こうとK君の家の2階と僕の家の2階にロープを張り、お互いの先っぽにガンガンを吊し中に石ころを入れて、朝早く起きた方がロープを引っ張ってガンガン鳴らし、毎日いっしょにラジオ体操に行っていました。
中学・高校もいっしょだったんですが、僕はマジメ路線からはずれたんでK君とはあまり遊ばなくなりました。でも「おさななじみ」と言うと、すぐK君を思い浮かべます。
そんなK君が、僕を覚えてない・・・・。なんか複雑で不思議な感じでした。
僕はカウンターの向こうのK君をちらちら見てたんですが、彼はたまに上を向いてボ~としてるかと思うと今度は下を向いてなんか悩んでそうな仕草をします。でも僕の方は一度も見ず、急に立ち上がって僕の後ろをす~っと通り過ぎて帰っていきました・・・。
彼が帰った後、僕の心の中は小さい頃彼と遊んだ頃の想い出が蘇ってきて、どういう訳かその頃に戻りたくなりました。・・・なんでそんな気持ちになったのか自分でも解りません。・・・・・今も、もう一度K君に会いたいような、会いたくないような、・・・そんな気持ちです。
でもやっぱり、もう一度おさななじみのK君と、昔の想い出話をしたいなあ~・・・。 K君!ガンバレ・・・。
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