ロスタイム・CAFE

前科3犯の珈琲屋。 <第二の事件簿>

 前に「お賽銭泥棒」の話を書いたんですが、あれが第一の事件簿で、今回は『第二の事件簿』になります。第一の事件簿の時、他の2つが気になっていた貴方 お待たせしました 

 前の「お賽銭泥棒」の話は、"たまたま"お賽銭が出てきたんで、情状の余地があると自分では思ってますが今回は「確信犯」だったんです! 川崎さん!(えら~い古

僕が小学校3年生の頃、そう梅雨も上がりかけのちょうど今頃の季節でした。
家の冷蔵庫が壊れて、うちに新しい冷蔵庫が来ました。
 電気屋さんが冷蔵庫を設置して帰って行った後、ふとそのかたはらにあった冷蔵庫の梱包用の木枠(昔は高価な電化製品はダンボールじゃなく木枠に入ってました・・・またまた古!)を見て僕はいいアイデアを思いつきました。  

 前からハトを飼いたかった僕は、オヤジに「ハトを飼いたい!」って何回もねだってたんですが、オヤジのセリフはいつも同じ・・・『ハト小屋作る暇がなか~』でした。・・・そうです、この冷蔵庫の木枠を少し改良すればりっぱなハト小屋が出来るハズです。 その日仕事から帰ってきたオヤジに例の木枠を見せて『ハト小屋作ってぇ~』と哀願しました。オヤジも観念したのか次の休みの日、その木枠に買ってきた木の板をくっつけて堂々とした『MYハト小屋』を作ってくれました。 
 しかし、ここで問題が持ち上がりました。中で飼うハトがいないんです。 そこで近所のガキ大将の「中島君」(彼は中学生です)に相談しました。・・・・さて、ここからが今日の本題です(今日も長くなるゾー


 数々の修羅場を経験してきた中島君の話に寄れば、・・ハトは鳥目だから、夜はじっとしててすぐ捕まえられる。そして、前回僕がお賽銭ドロをしたあの神社の境内には、いっぱいハトがいる・・・・結論は夜中にあの神社に行けばハトは本殿の屋根裏にいるからちょっと上れば何羽もよりどりみどり、五月みどり()捕まえられる・・・とのこと。そしてありがたいことに「お前は小さいから、俺が一緒に行って捕まえてやる」といってくれたんです。 

 それから綿密な計画を立てた僕らは、ある日の夜中、決行することになりました。 大人がぐっすり寝入ったのを確かめた後、僕はそっと外に出て、中島君の家に行きました。計画通り中島君の2階の部屋の窓から、ひもが下がっています。僕はそのひもを2,3回引っ張りました。その合図で、寝ていた中島君が起きてきました。2人でチャリンコをとばし、神社に着きました。真っ暗で静まりかえっています。下見をしていた中島君はまっすぐに本殿の角の屋根裏の入り口に向かいます。そして天井の板をハズし、中島君が屋根裏に頭をつっこみました。 ここでまた問題が起きました  映画なんかでもよくありますよね~、綿密な計画が、あらぬところから予想外の展開になる・・・。 中島君が言いました『屋根裏は予想外に広か~、ハトは向こうの隅に逃げたばってん、屋根裏に入って行けば捕まえられるゾ~でも俺の体は入らん』.....そのセリフで僕は計画の変更を理解しました。その天板の大きさには僕しか入りません。 僕は意を決して中島君と交代して、屋根裏に入りました。
中はそうとう広く、ハトがいる向こうの隅までけっこうあります。懐中電灯の光だけが頼りで、僕は少しずつきしみ音のする屋根裏を歩き出しました。 そして数歩歩いた時、懐中電灯の光に飛び込んできたのは・・・『死んだハトの白骨死体』だったんです!川崎さん!

 小学生の僕にはもう限界でした。 僕はもうパニックになり、『うわあ~っ』と叫びながら、出口に走り出しました。 そして入り口の板をバリバリ壊しながら、とにかく外に飛び出しました。

・・・・・そして、気がついたら、僕らは神主さんに捕まってました。
 それからのことはあまり覚えていませんが・・・覚えているのは、目一杯説教され、「このバチアタリめが~」と言われ、家に電話され、強制送還されたことです。
 家に着いたらオヤジとオフクロが、それこそ神主さんが祝詞の時にするような深~いお辞儀を何回も、何回もしてました。 

 神主さんが帰った後、オヤジから2、3発 で殴られ、ススだらけの僕はオフクロから風呂場へ引きずられ、素っ裸にさせられ、尻をパ~ンと殴られ、もう冷たくなっているフロに投げ込まれました。 そしてオフクロが僕の体を洗いながら言ったんです。

『あんたのすることは信じられん、ハトなら明日、中島のおっちゃんがくれるとに~バカだけん

そうです!「中島のおっちゃん」というのは、共犯の中島君の実のおじさんなんです 

 中島君、綿密な計画もいいけど、その前にハトを飼ってるおじさんを思い出してよ~  

 ●中島君がその後どうなったか?・・・怖くて聞いてませんが、数日後元気に遊び回る中島君を目撃しましたので、ご安心を!
 

 ※今回も長くてすいません。最後まで読んで頂きありがとうございました。 (でもホントの話ですぅ)

 ※<第三の事件簿>はそのうち書きます。。。。今度は端的に、短く・・・。

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コメント一覧

俊です
念力
http://plaza.rakuten.co.jp/nanairoangel/
最近水墨画をはじめました。中国四千年の歴史はすごい
俊です
たびたびすみません
http://marui.exblog.jp/
そうですね余り罪悪感なく運転してましたねだから僕は運転、うまいんですでも、決して飲酒運転はしませんでしたねそんな問題ではない
マスター
そう言われると・・。
 俊ちゃん、そう言われて思い出したんですが、中学の時俊ちゃんちに泊まりに行ったら必ず夜中、7~8kmあるウエストにうどんとかおでんとか食べに車でいってましたよね~ あれって完全にみんな無免許でした。



・・・時代が良かったのか、僕らが悪かったのか。 
俊です
人には言えまへん
http://marui.exblog.jp/
木家マス君、気にしなくていいですよ子供の頃はみんなトム・ソーヤですもん大人になってもやってたら問題ですが小学校の時から無免許運転で4回補導され、高校のときは謹慎処分まで食らってた僕は何も言えませんさて「第三の事件簿」は、なんだろ?次回も思い切って書いてね即・突っ込むから
マスター
そ~なんです。
俊ちゃん、そ~なんです

自分では思ってなかったんですが、書きながら(これで第三事件簿も神社がらみだったら『神社3部作』になっちゃう。)ほんとバチあたりですよね



 



 でも僕の中ではあのK神社は『ノスタルジーの原点』みたいなところなんで、愛着は人一倍あります。・・・これで神様、許してくれないかな~。 
俊です
マスター、あんたって人は・・
http://marui.exblog.jp/
鳩は神社の守り神お賽銭はお参りに来た人々の浄財第3弾では神社に火を点けるのでは神様こんな罪深いマスターをお許しくださいでも大丈夫マスターにはシスター・バルバラおるが幼稚園の時の先生がついていらっしゃるからね
マスター
懲りてません。
>『どんなトコにおったんやんねん』



<ほんまや~僕は都会に住んでるんでなんかもう何年も見てません。いいな~『田舎』は} 



>マスターは事件以来、屋根裏って行きました??



<それが懲りずに、あれからも屋根裏に上がって怒られてました。 



鉄人姉妹MaMaも夜中抜け出してたんだね・・・僕は中学の時からほぼ毎日夜中に友達の家に遊びに行ってました。今考えれば、大人は不良だと思っていたでしょうね。自分では普通のことだったんですが・・。

 そして今は、娘が夜出かけると言うと「あ~こいつは不良だ、なんとかせねば」と思ってしまう・・親って勝手だよね。  
鉄人姉妹MaMa
ビックリしたぁー!!
http://najurin.blog52.fc2.com/
外出中に携帯で読ませてもらってたんですけどぉ・・・

ちょうど『白骨死体』あたりのトコを読んでたら、足元を『ジェリー』が走り抜けて行ったんです

声も出せずに次の瞬間、無意識に椅子の上に上がってました



でも周りは誰もを見てなくて、ひたすら白い目で見られてしまい恥ずかしかったです・・・



『どんなトコにおったんやんねん』って話でしょーが、もう二度と行きたくない場所の№1になりました 

マスターは事件以来、屋根裏って行きました??



それと・記事を読んで、親が寝たのを確認して、『風呂場』の窓からよく抜け出していた高校時代を思いだしちゃいました

みんな・同じ経験をしてるのですね・・・
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