ロスタイム・CAFE

「木戸をあけて」

「木戸をあけて」
---家出をする少年がその母親に捧げる歌---


あなたの後ろ姿に そっと別れを告げてみれば
あなたの髪のあたりに ぽっと灯りが さしたよな
裏の木戸をあけて 一人夜に出れば
灯りの消えた街角 足も重くなるけれど
僕の遠いあこがれ 遠い旅は捨てられない

許してくれるだろうか 僕の若いわがままを
解ってくれるだろうか 僕のはるかなさまよいを
裏の木戸をあけて いつか疲れ果てて
あなたの甘い胸元へ きっともどりつくだろう
僕の遠いあこがれ 遠い旅の終わるときに
帰るその日までに 僕の胸の中に
語りきれない実りが たとえあなたに見えなくとも
僕の遠いあこがれ 遠い旅は捨てられない


小椋佳作詞・作曲


これは僕が中学の時、友達の家に泊まりに行ってヘッドホンで聞いてすごい衝撃を受けた曲です。当時たしか中2くらいでそろそろ高校受験という、なんか暗いトンネルの入り口に立っているような時期でした。

 当時の僕の学力は「まぁ高校には受かるだろう・・。そのまま行けば大学にもいけるだるう・・。」なんて中途半端な(いわば平均的な)中学生でした。そして僕の親もたぶん(どっかの高校にいって、どっかの大学にいって、どっかの会社にはいるだろう)って思っていて、その親の想いは当時の僕にとって『絶対裏切っては成らない』ものでした。 しかしこの歌を聴いた時、『そうか!親の期待を裏切るほどの自分の強い想いというものもあるんだ!』と気づき、その時から僕の『自分捜し』が始まったような気がします。

 しかし『自分は何をしたいんだ!』という言葉だけが頭の中にあるだけで、結局(どっかの高校にいって、どっかの大学にいって、どっかの会社)に就職しました。そして結婚をし、子供ももうけ、とりあえず順風満帆な生活を送っていたんですが、仕事の面ではどうしても(なんか違うんだな~)といつも自分に問いかけてました。

 そんな時、柴田書店の『コーヒーと紅茶』という本に出会い、昔から喫茶店やレストランでバイトしてコーヒーを淹れてた自分が一番活き活きしてたのに気づき、珈琲豆の自家焙煎を勉強しました。それから家族を説得して今のこの仕事に就いてるんですが、この「木戸をあけて」の・・・”僕の遠いあこがれ 遠い旅は捨てられない”・・・というフレーズを聴かなかったら今でも(なんか違うんだな~!)って思っていたんじゃないかと言う気がします。

 今は、僕の子供達がその頃の年代なんですが、親には言いませんが本人なりにいろいろ将来のことは考えているみたいです。そして僕がいつも子供達に言うことは「苦手なことを無理矢理するよりも、好きなことに時間を割け」ということ。僕が遠回りをした分、子供達には一年でも早く『好きな道』を見つけて欲しいんです。

 そしてもし、いつか僕の子供が『私の遠いあこがれ 遠い旅は捨てられない』って言ってきたら、親なもんで一応ガミガミ言いながら心の中で応援するつもりです。



※今日は『オチ』はありません。 あしからず。マスターでした。 

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コメント一覧

マスター
レス遅くなりました!
マスターです。盆休み明けで、例によってバタバタしてました。



●俊ちゃん

趣味と実益を兼ねて『居酒屋 俊』どうですかビギャンさんとyasuさんという常連さん2人はもう決まってることですし・・。



●ノエルさん

毎回、バカなことばかり書いてると、ほんとのバカだと思われるでしょ

だから、たまには『シリアス・マスター』も見せなきゃ~ネ



●うるさいご主人さん

コンサートは大変お疲れ様でした。

来年は『なつかしのフォーク&ニューミュージックコーナー』も企画しましょう



●kincoさん

>木家マスターの生き方は私は嫌いではないです。



<どうして素直に《好き》と言えないんですか

 でもkincoさんだったら、子供の夢をどっちかて言うと自分の夢みたいに突っ走るかもしれませんね



●じゅんママ

僕をめずらしく誉める時は、どうして途中でアップするんですか

kincoさんといい、じゅんママといい、誉める時は素直に『木家マスってステキ、それにいいパパなのね~』ってすんなりと書いてネ



●「九州のどっかで何かしら叫ぶ」さん

昨日はほんとにご来店、ありがとうございます。バタバタしててあんまり話せなかったですけど、またゆっくり来て下さいね。水出しアイスを作った感想とかもまたコメント下さい。



※コメント頂いた皆さん、返事遅れてすんまっしぇん
九州のどっかで何かしら叫ぶ
今日はありがとうございました
http://blog.goo.ne.jp/syoryokousenyou/
突然の訪問と長居と失礼しました

帰りにはタクシーまで呼んでいただいてありがとうございました

早速、アイスコーヒー作ってます
俊です
かんじゃったのね↑
http://marui.exblog.jp/
僕もよくあるんですよ飛んじゃうこと

飲んだら記憶がアップします意味わからん
じゅんママ
ごめんなちゃい
途中でコメント、アップされちゃった

なーんだマスターってば中々素敵なパパじゃないの…と書きたかったのでした
じゅんママ
素敵なパパマスター♪
http://blog.drecom.jp/junchanfamily/
マスターの記事を読んで、親心が良くわかりました

私の両親も「自分の人生なのだから、自分で選んでいきなさい」と言ってくれてましたっけ。それと鹿児島特有の言葉『泣こかい、飛ぼかい。泣くよか、ひっ飛べ』というのがあります。『チャレンジする前からしりごみするな。失敗を恐れるよりも思い切ってやってごらん』という意味の言葉ですが、よく言ってました…この言葉も

なーんだ
kinco
いいですね~。
木家マスターの生き方は私は嫌いではないです。

私も子供の頃から『平凡』が嫌いでいつも人と違ったことを思っていました。

でも、実際に行動に移すにはとっても勇気がいることで私も人知れずに夢をあきらめてきました。



親になってみれば普通で平和な暮らしを子供に求めがちですが、私もなんだかんだ言いながら子供が本気でやりたいことがあればたとえ夢物語であっても応援するつもりです。



マスターも夢をかなえた人だったのですね

実行できたところが羨ましいです。
うるさいご主人
はいってる
「木戸をあけて」なかなか渋いなぁあんまり知ってる人おらんのじゃ!でも俺のレパトリーには、しっかりはいっとるので来年三線おやじバンドでやろかね
ノエル
??
今回はつまんないな++++

オモシロイのがいい

俊です
http://marui.exblog.jp/
僕の人生もなかなか歯ごたえありますよ人に感謝されて報酬を頂く事に自分は向いていると思っていましたしかし結婚して以来料理をあれこれするようになってもしかして僕の進む道はこれだったかなと思う時があります。料理やってると無心になれるんですいつかささやかでもいいから挑戦してみたいです

それにしてもオチのない木家マスの文章は落ち着かない、なんちゃって・・・ヒュ~
マスター
鉄人姉妹、最高です!
鉄人姉妹mama、どもども

僕はmamaのブログを読むたびにほんと、うらやましいいです



トライアスロン一筋に頑張るsistersと怒りながらもバックアップするmama、釘を刺さなければいけない時は、必ず一括するpapa・・。こんなファミリーこそ最高です。



うちの末娘もスポーツしてますが、まだまだ本腰入れてません。鉄人sistersみたいに本気でやって欲しいんですが・・、なかなかですね~
鉄人姉妹MaMa
こんばんみぃ~(*^^)v
http://najurin.blog52.fc2.com/
小椋佳サンの曲って、そんなに多くは知りませんが

いい意味で『重たい』曲が多いな、と思います。



私は何の目的もやりたい事もなく・若い時代を過ごしてしまいましたが

今となって、将来においての『自分探し』をしているかな、なんて思う今日このごろ。。。



娘達においては、夢と目標に向かって進んでる真っ最中ですが

つぶしがきかない分、しっかりと自分を見失わずに今を生きて欲しいな、と思います☆

でも目標がある分、娘達の方が上手かな



って、今日はMaMaまで真面目にコメントしてみましたぁ~
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