い、いや、これじゃなくて・・・・、
これです・・・・・。
いっぱい咲いてるご近所さんのお庭(トップの写真です。)から1株だけ頂いてきて、デッキの脇に植えてました。
正式な名前は「ストロベリー・セイジ」っていうらしいです。
でっ、「いちごミルク」で想い出しました・・・・・・。
東京は新宿の、歌舞伎町のど真ん中の喫茶店でバイトしていた頃の話です。
ほぼ毎日午後3時頃に珈琲を飲みに来る、とっても可愛い外人さんの女の子がいました。
真っ白い肌にグリーンの瞳・・・。
いつも服にいちごのブローチをしていたんで、僕らは「いちごミルクちゃん」と呼んでいました。
後で解ったんですが、彼女はロシア人でホントお人形さんみたいな美人でした。
ほぼ毎日来るんで、僕も少しづつ彼女と話しするようになりました。
彼女はカタコトの日本語はしゃべれます。
ある日、彼女が
「イノサン!(僕は当時みんなからこう呼ばれてました)ワタシ、アシタココデ”カレシ”トアウノヨ!ショウカイスルネ!」
って言われました。あれだけ美人のいちごミルクちゃんだから、きっと彼氏もモデルみたいな外人さんなんだろうな・・・・・なんて思ってました。
そして次の日彼女の席にやってきたのは、スラーっとしたハンサムな日本人の男性でした。
お冷やを持ってきた僕に、彼女は
「イノサン!コノヒト”カレシ”!!カレ、トーダイナノ。」
って紹介してくれました。
僕は一瞬(えっ、トーダイって?)と思いましたが、すぐに解りました。
そう、東大・・・・東京大学の学生さんだったんです。
それからほとんど毎日、お店のいつものテーブルで手を握り合って話す東大生といちごミルクちゃんの姿が見られました。
そして1ヶ月ほど経ったある日・・・。
僕がバイトしてた喫茶店は、歌舞伎町のど真ん中なんで、周りのけっこういかがわしいお店の出前とかがたまにあって、たまたまその日は道向こうの「ストリップ劇場」に出前があり僕が行きました。
そして、舞台裏の楽屋のドアを開けた時でした・・・・・。
僕の目の前には、リオのカーニバルみたいな衣装を着た出番前のいちごミルクちゃんが立っていました・・・・・。
一瞬目を疑いましたが、紛れもなくいちごミルクちゃんです!!
彼女も僕に気付きましたが、何も言わす舞台に出ていきました・・・・。
出前からの帰り道。
(ふ~ん、東大生とストリッパーかぁ・・。映画のタイトルみたいだなぁ・・。)
なんて思ったのを覚えています。
その後もいちごミルクちゃんと東大生の彼は、いつものようにお店のテーブルを挟んで手を握り合い、見つめ合いながら、愛を囁きあっていました。
ところがある日、いつものようにいちごミルクちゃんと彼のテーブルに珈琲を持って行ったら、
「イノサン!モウアシタカラココニコナイヨ」
っていうんで、彼を見たら彼が、
「実は、彼女は今日でここでの公演が終わり、次の劇場に行ってしまいます。
で、僕らは2人で駆け落ちする決心をしました。だからもうこの店に来るのも今日が最後になると思います。」
って言うんです。
僕は、唖然としながら、
「そうですかぁ。頑張って下さいね!」
としか言えませんでした。
そしてもちろん、それ以来いちごミルクちゃんと東大生の彼はプツリとお店に来なくなりました。
それから僕は、いちごミルクって聞くと、必ずこの二人を想い出してしまいます。
もう数十年も前の話ですが、あの二人、いちごミルクみたいに、ちょっと酸っぱくても甘い暮らしをしてたらいいなぁ・・・・・。
秒単位で疾走する世の中・・・。
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