時の流れの中で

生活の中で見たこと、聞いたこと、考えたことなどを、思いつくままに、文や写真や絵などでつづっていきます。

ほととぎす

2006年10月19日 | その他
ほととぎすの花が、庭の一隅に咲きました。
知人から、
「ここに植えれば、いいわよ。」といわれ、植えたものです。
この時期になると、咲くので嬉しいです。

ほととぎすの花を知ったのは、20代,中ごろのことです。
友人の家に行った時、たくさん咲いていました。

帰りに友人のお母さんが、
「ほととぎすの花を切ってあげるから、家に飾りなさいよ。」
と言って、切ってくださいました。
私は、
「こんな地味な花を飾るの。」と思いました。

家に帰ると、母が
「いい花を頂いたじゃない。この花は、お茶室に飾る、茶花だよ。」と、教えてくれました。
お茶を習っていなかったので、お茶室に飾る花など、知る余地がなかったのです。 

茶花だと言うことを知ってから、ほととぎすの花が、好きになりました。

この花の美しさを連想しました。
茶室の一隅に、あまり主張しすぎずに、周りの空気と融合し、さわやかに、凛とした姿で咲いていることを。



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1 コメント

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ほんとに凛と美しい (tieko)
2006-11-02 20:48:02
ホトトギスは、実に個性的な存在感のある、凛とにふさわしい秋の花。見られて人に認めてもらうのを待つのでなく、自分が満足することにかけてる芸術家。
 こうして明るく大きくスポットライトを充てた写真になると実に美しさが倍加しますね。
 そういう存在感のある方もいらっしゃいます。普段は目立たないけれど、出るところへ出れば堂々と自己主張できる。私の義母がそうでした。この庭にも、ホトトギスがあります。義母が植えたもので、私はここで初めて会いました。地味だけれど心引かれる忘れがたい花。思い出がいっぱい詰まっています。他界した義母の思い出に、絶やさないよう、「ホトトギスの姿見つけてうれしかり、、、」と今はジャングルの中でも見守っています。
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