こどものあそびや文化活動、学びは必要不可欠なもの
~遊び心と創造力で
新たな活動を産み出す契機に~
現状のしわ寄せを担い、毎日家族の世話をする大人の方、本当にお疲れさまです。医療従事者始めそれを支える現場の様々な方々、私たちの生活が回るようにたくさんの方がお仕事してくれています。心から感謝しエールを送りたいと思います。
子どもが友達と遊んだり勉強したり、走ったり、笑ったり、ケンカしたり••••。虫などの生き物を捕まえたり•••。これらは子どもの生活そのものといえると思いますが、不要不急に入るのでしょうか。
これらは、こどもにとっては毎日生きていくうえで必要な睡眠や食べ物同様なくてはならないもの、欠かせないものと思うのですが、今はそんな当たり前の子どもたちの育ちの権利が奪われている状態といえるのではないかと思います。
子どもの遊びは、おとなの仕事と同じぐらい大事で必要なことです。そして感性や想像力なども含めた、見えない生きる力を育む大切な活動〜芸術文化のシャワーを浴びる活動〜が体験できないのは、子どもにとっても大人にとっても残念なことです。
お家だけでなく、友達と触れ合って喋って遊んでケンカしてコミュニケーションする力を何気なく学ぶ•••そんな積み重ねの毎日が子どもにとっては真剣勝負です。
子どもが育つチャンスを奪ってしまいかねない状況になってしまったのは、新型コロナウイルスそのものもあるでしょうが、それへの対応の問題といえるのではないでしょうか。子どものことを本気で考え、子どもの発達を十分考慮に入れた取り組みができることを願っています。
繰り返しますが、おとなの都合ばかりが優先され、子どもが人として育つ権利が奪われてしまっていることを忘れてはなりません。学校や保育園・幼稚園、民間の子ども支援のNPOなども含め子どもの発達を真剣に考える人たちが、知恵を出し合い力を合わせて乗り越えていきたいと考えています。こうした困難な時にこそ、子どもを大切にする社会でありたいと願います。
私たちは、工夫をたくさんできます。三密にならない公園やひろばなどでの遊び方もいくらでもあると思うのです。こども劇場は新型コロナウィルスの感染を防ぎ終息させるために、移し移されないよう、三密を避け接触8割削減を積極的に行ない、私たちの活動も休止を2ヶ月続けて来ましたが、子どもの遊びや交流は不要不急ではありません。
何よりも命を最優先した感染対策の徹底と工夫を凝らしながら、できるところから活動の再開を探っていきたいと思います。 遊び心と創造力を駆使しながら、新たな活動を産み出していく契機にしたいと考えます。
日光の下でいっぱい遊べる日が1日も早く訪れますように…
2020年5月1日
NPO法人清瀬こども劇場 小松原直子