「世界の最も美しい村協会~フランス編②」ノルマンディー「ヴール・レ・ローズ」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
絵葉書のように美しいフランスの小さな村。パリやリヨンといった大都市の洗練された街並みとは異なる、素朴で飾らない風景は住民の誇りです。今回はフランス国内のみならず世界中の人々に愛される「フランスの最も美しい村」の魅力を余すところなく紹介しています。
口語短歌
ノルマンディー「ヴール・レ・ローズ」
「穏やかな川のほとりを散歩して かの文筆家しのぶ旅こそ」
ノルマンディー北東部セーヌ・マリティーム県に位置するこの村は、フランスで最も小さな川であるヴール川が流れています。茅葺屋根に木組みの民家というノルマンディー地方の伝統的な建築や歴史ある水車などを見ることができ、穏やかな川のほとりを散策するのがとても楽しい場所です。また、切り立った白い崖が続く海岸線は海水浴場としても有名で、かつてはヴィクトル・ユゴーなどの芸術家・文筆家にも愛されました。
村の中央を横切るようにヴール川が流れ、花に彩られた「フランスで最も小さな川岸の散歩道」が1149mにも渡り整備されている。案内に沿ってゆっくりと村を一周すれば、驚きに満ちた冒険が待っている。川には野生のニジマスが泳ぎ、湿地に特有の鳥類が顔を覗かせる。ノルマンディー地方独特の素朴な茅葺き屋根の民家に、赤いレンガや煌めく火打石を用いた建物が調和し、特徴ある景観を形成している。また、村にはいくつかの水車が残されており、涼しげな音で散策する者を癒してくれる。
参照
https://lesplusbeauxvillages.com/liste/les-plus-beaux-villages-de-france/
https://lesplusbeauxvillages.com/liste/les-plus-beaux-villages-de-france/normandie/