2023年1月8日BSBHK「もういいかい、小椋佳ファイナル」をやっていました。彼は御存じのように「シクラメンのかほり」(歌:布施明)「俺たちの旅」・(歌:中村雅俊)、「愛燦燦」(歌:美空ひばり)等2000曲以上の作詞を手掛け、作曲、歌手活動と多士済々に活躍されて来ました。彼はこのレコーディングを最後に引退されるそうです。
彼の作詞を学び直し、ライフワークで週1回程度研究を続けて来ましたが「大いなる旅路」をもってこのシリーズ最終とします。
小椋佳作詞方針
① ありきたりの文字の羅列にはしない
② 常に考え続ける(縁語に留意する、例・海→波、島)
③ 歌作りは青春時代
④ 歌詞の持つ力
⑤ 斬新な組み合わせ
「大いなる旅路」
「旅路は時の流れを超える日々 なつかしい人胸をこがすも」
大いなる旅路 / 小椋佳
作詞 小椋佳
作曲 渡辺 岳夫
旅は長く遠く 肩の荷重く
時に堪えかねて 涙をふけば
胸の奥に熱く 何かがさわいだ
あの日とめどなく あふれた夢さ
なつかしい人が はるかな日々が
時の流れこえて ほら めぐる旅路さ
風がふと運んだ 汽笛の音に
時の谷間きて 歩みを止めれば
夕日 空をこがし 心に沈んだ
明日もたえまなく 燃える力さ
なつかしい人が はるかな日々が
時の流れこえて ほら めぐる旅路さ
なつかしい人が はるかな日々が
時の流れこえて ほら めぐる旅路さ
「研究」
本曲は、1972年度上半期の「日テレ日9ドラマ枠」にて放映されたテレビ映画「大いなる旅路」(1972年〈昭和47年〉4月2日~10月15日)の主題歌として制作され、発売されました。この当時の小椋は1970年から当時の勤務先であった日本勧業銀行の社費留学生としてノースウェスタン大学(アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ)に滞在していた当時であったために、表に出ない、いわば覆面歌手のような形で音楽活動をしていた時代で、本曲も日本にいたプロデューサーの多賀英典と連絡を取りながら制作したと言われています。楽曲はテレビ映画との相乗効果で評判を呼び、この年のポリドールレコード・ヒット賞を受賞しました。またB面収録の「この胸の高なりを」も、テレビ映画「大いなる旅路」の挿入歌としても使用されました。後にSUPER BELL"Zがカヴァーし、テレビアニメ「鉄子の旅」(ファミリー劇場)のエンディングテーマとして使用されました。
小椋佳プロフイール
小椋 佳(おぐら けい、本名:神田 紘爾(かんだ こうじ)、1944年1月18日 - )は、日本のシンガーソングライター、作詞家、作曲家である。
来歴・人物
東京都下谷區東黒門町(台東区上野)出身。両親は飲食店を経営。
東京都立上野高等学校、東京大学法学部卒業後、日本勧業銀行(後の第一勧業銀行、現:みずほ銀行)に入行した。銀行マンとして証券部証券企画次長、浜松支店長、本店財務サービス部長などを歴任する傍らで音楽活動を行ってきた。
1971年、歌手デビューした。1993年、銀行を退職すると、音楽活動の一方で母校の東京大学法学部に学士入学。さらに文学部とその大学院でも学び、2000年に修士号を取得した(哲学専攻)。
他の歌手への提供曲も多く、1975年の「シクラメンのかほり」(歌:布施明)は第17回日本レコード大賞などを受賞した。その他、「俺たちの旅」・「時」・「俺たちの祭」(歌:中村雅俊)、「愛燦燦」(歌:美空ひばり)、「十六夜だより」(歌:三橋美智也)などがある。作詞のみを担当した曲としては「愛しき日々」(作曲・歌:堀内孝雄)、「山河」(作曲:堀内孝雄、歌:五木ひろし)、「白い一日」(作曲・歌:井上陽水)がある。作曲のみを担当した曲では「匠」(歌:三橋美智也)がある。また、アニメーション『銀河英雄伝説』のエンディング曲、校歌・市歌・社歌なども数多く手掛けている。
※明日4月23日日曜日はお休みします。
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