「軽井沢レイクガーデン総集編④」イングリッシュローズガーデンに咲く薔薇たち①~写真と短歌で綴る世界文化紀行
水辺の庭園を中心に8つのエリアから構成されたナチュラルガーデンです。イングリッシュローズやフレンチローズを含む約350種類3,500株のバラが咲き、約300種類2万株の宿根草も観賞できます。バラのエリアは「イングリッシュローズガーデン」「ラビリンスローズガーデン」「フレグランスローズパス」「フレンチローズガーデン」の4つあります。
「イングリッシュローズガーデン・バラの花」レイニーブルー
「バラ園に雨音しのぶ音がする レイニーブルーが咲き乱れるも」
2024年6月17日撮影
写真 レイニーブルー
藤色、ロゼット咲き、小中輪房咲きの花。ティにパウダーとスパイスの微香。繰り返し咲き性。樹勢が強いが耐病性は普通、シュラブ樹形のバラ。切り花向き。トゲは普通。うどんこ病に強いが黒星病は普通。ときどきの薬剤散布で良く育つ丈夫なバラ。月に2度の適切な薬剤散布を行えば一年を通して綺麗な株姿を維持できる。葉を落としたとしても、樹勢により枝葉を伸ばしなおし、繰り返し咲く。樹高がやや高め、ガーデンなら半ばから後方に。横張り樹形なのでスペースをしっかり考えて植え付けるか、オベリスクやトレリスなど支柱を上手に使いスペースを活用すると良い。
作出年 2012年
作出国 ドイツ
作出者 TANTAU
花径 小中輪
花季 繰り返し咲き
樹高 120~150cm
香り 中香
「イングリッシュローズガーデン・バラの花」アブラハムエイブラハムダービー
「気温や環境変化で混ざりあう つるバラで生きるアプリッコット薔薇」
2024年6月17日撮影
写真 アブラハムエイブラハムダービー
アプリッコット色を中心に桃色やオレンジ色などが気温や環境の影響で混ざり合う複雑な色。強いフルーツ香があり1~3輪ほどで咲き花の重さでややうなだれる。樹形は半横張り性でスペースがあるのならば自然樹形も魅力的。冬季の剪定で樹高の1/2位まで切り戻すと良い。
低いアーチなどならばつるバラの様にも利用できる。若い株はベーサルシュートの発生がよいが古くなると発生が弱くなるので注意。古枝よりもシュート更新する枝を多くすると良い。
作出年 1985年
作出国 イギリス
作出者 デビット・オースチン
花径 10cm
花季 四季咲き
樹高 150cm
香り 強香
「イングリッシュローズガーデン・バラの花」ウイリアムモーリス
「奔放な横張り気味の枝振りで モダンデザインの父に因むも」
2024年6月17日撮影
写真 ウイリアムモーリス
アプリッコットに桃色がのった花は咲き始めはカップ咲きだが開くとロゼット咲きになる。5輪位の房咲きでややうなだれて咲く。樹勢はよく自然樹形でも楽しめるが広いスペースが必要。つるバラのようにも利用できよく伸びる品種だが花付きは大変よい。サイドシュートの発生もよく先端にも花を付ける。
作出年 1998年
作出国 イギリス
作出者 デビット・オースチン
花径 8cm
花季 四季咲き
樹高 200cm
香り 強香
備考 イギリスの詩人で、モダンデザインの父に因む。
「イングリッシュローズガーデン・バラの花」マサコ(エグランタイン)
「雅子さまにささげられた薔薇の花 可愛らしくて気品があるも」
2024年6月17日撮影
写真 マサコ(エグランタイン)
淡桃色の花はカップ咲きからロゼット咲きとなり、開くとボタン・アイとなる。数輪の房咲きでダマスク・クラシック香にムスク香がのる、早咲き性。樹形は半直立性で、細かいトゲが多い枝は細立ち。冬季剪定で樹高の1/2位を目安に切り戻す。小型のつるバラのようにも利用できる。二番花までは四季咲きのように咲くが秋の花は少ない。樹勢もよく枝も充実する育てやすい品種。
作出年 1994年
作出国 イギリス
作出者 デビット・オースチン
花径 10cm
花季 返り咲き
樹高 180cm
香り 強香