「コクーン・ロン・ハワード監督1985年」~口語短歌と写真で綴る「世界文化紀行」
2022-04-08 06:36:34
3月29日BSNHK「ザ・ビレッジズ・エイジレスな老後の陰で」というアメリカはフロリダ州にある15万人以上住んでいる高級な富裕層の特集をしていました。見ていますと突然「コクーン」の口語短歌を詠んで見たくなりました。「コクーン」「コクーン2」は1980年代のアメリカ映画ですが、何故か惹かれてその後何回も見た記憶があります。異星人との交流を描いたハートフルSFファンタジーです。
口語短歌
「黄昏を 宇宙人との 遭遇で 向き合う老人 選択迫る」
老人ホームの隣の邸宅のプールでこっそり泳ぐ老人たちがいます。ある日、泳いでいると、視力がもどり、癌が治り、精力がもどるという不思議な現象が起こります。実は、宇宙人がある目的のために用意したプールでした。宇宙人は死というものが何か知らなかったのです。
人間は考えます「地球に残り、余生をすごすのか」「異星で新しい人生をいきるのか」「自分の人生を自分で決める」どちらの選択も、間違いなどありません。
口語短歌
「命こそ 永遠という 言葉への 気持ちは強く 誰ももつもの」
仲良し3人組は、突然の若返り体験に、我を忘れて大はしゃぎです。つい最近、視力検査にひっかかり、運転免許を停止された老人が計測表の一番下の文字まで見えるようになりました。脅威の視力回復、ハンドルを握れるような気持ちになって嬉しくなって来ます。足取り軽く、スポーツはもちろん、恋愛も浮気も思いのまま、ディスコで踊りまくります。おじいちゃんたちの青春が再びやってきました。「老いを受け入れたくない気持ち」「永遠の命、永遠の若さ、永遠の幸せ」永遠という言葉への憧れは、誰もが持つものです。
口語短歌
「蘇った 確かな若さ 受け入れて 初めて体験 死の恐怖こそ」
一方、宇宙人がはじめて体験する、死。目から流れでる涙に気づきます。「これが、悲しいということか」「死ということなのか」約束を破ってしまうほど、老いと死から逃れたい、そんな人間たちの気持ちを知ります。だからこそ、愚かな地球人の振る舞いを許し、願いをききいれる宇宙人です。恨み、復讐という気持ちはわいて来ません。私たちがイメージする天使か神みたいで不思議です。
口語短歌
「旅立ちは 甘く切ない 冒険で まばゆい光 遂にお迎え」
老人ホームに出入りする少年と祖父母の別れが描かれます。「ここに入り浸っていないで、同級生と遊びなさい」「ここの方が楽しいよ。同級生と一緒にいると、いろいろ考えてしまうから」
老人ホームに居場所を求める孫です。しかし、別れの時は確実にやって来ます。祖父母の態度に、少年と母親は胸騒ぎを感じます。少年は、夜の海岸を駆けていきます。母親も息子の後を追いかけます。ジャンプして、岸から船に飛び込む少年、海上警備ボートが老人の船をおいかけます。お母さんが息子の名を泣きながら、叫んでいます。少年は母の声を振り切るように、おじいちゃんとおばあちゃんの膝に顔をうずめますが、まばゆい光が空から近づいてきます。遂にお迎えがきました。少年の決断は・・・。波に揺られ、笑顔で手をあげ合図する少年の姿がありました。宇宙も、あの世も、未知の冒険です。
参照
https://eiga-watch.com/cocoon/
https://ameblo.jp/hotwalker6/entry-12505849579.html
「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇たち」
「ウインチェスターキャシードラル」2021年10月7日撮影
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