宮殿を飾る盆栽・南溜「五葉松」
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2022年4月20日BSNHKで「皇居の宝物 ・盆栽物語〜時を語る大道庭園の老木たち〜」を放映していました。最初に断っておきますが「盆栽」に関しては何も知らないズブの素人です。唯私の友人が物凄く盆栽に詳しく自宅に何十鉢も持っていました。そして毎日の水やりも欠かさず、当時の値段で1千万以上の価値があったと思います。東京幕張であった世界盆栽展にも付いていった記憶があります。従いまして、口語短歌は、盆栽素人の短歌ですのでご理解願います。
宮殿を飾る盆栽・南溜「黒松」
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4月20日の放送は私を釘づけにしました。
皇居には、大道(おおみち)庭園と呼ばれる盆栽の仕立場があります。国賓を出迎える際、皇居宮殿に飾られる高さ2mの「根上り五葉」、幹が一部枯れても生き続ける樹齢6百年の真柏(しんぱく)など、日本人の美意識を映す名品の数々を紹介されました。中でも今回の取材でわかった徳川家光遺愛の五葉松の数奇な歴史や、美術的価値の高い盆器(伊万里・薩摩焼ほか)の魅力など、ふだん未公開の、皇居の盆栽の知られざる姿も紹介されました。
「真柏」樹齢160年 樹高58cm
口語短歌
「足元の 浮き根を見れば 真柏の 細かい動き 風情を醸す」
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真柏・鉢は朱泥丸鉢
何重にも折りたたんだような幹の流れ、細部まで整然と作りこまないシャリや枝の動きは、風雪に耐えて自然の中で育ってきた樹の風情を漂わせています。
「ヒノキ」樹齢160年 樹高111cm
口語短歌
「山深い 森の風景 一本木で 凝縮された 模様木ひかる」
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ヒノキ・鉢は海鼠長方鉢
力強い根張りから、まっすぐ伸びた幹と枝順の良さが光る模様木です。1世紀半の樹齢から来る時代感には、1本の木でありながら、山深い森の風景が凝縮されているようです。
「君が代」樹齢150年 樹高66cm
口語短歌
「感嘆の 宮島五葉 角鉢で 葉性樹形と 皇居の宝」
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五葉松石付「君が代」・鉢は常滑長方鉢
勢いよく成長を続け、ここ30年ほどで樹高が10cm伸び、迫力をましています。石を抱いた幹が太り、葉の高さもアップ。丸鉢から角鉢に植え替えたことで、別の木とも見間違うほどの風趣になってきました。
「三代将軍」樹齢550年 樹高81cm
口語短歌
「五葉松 風格のある 逸品で 古色溢れる 自然の極み」
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五葉松「三代将軍」・鉢は朱泥長方鉢
「三代将軍」は、名品中の名品とされる五葉松で、徳川三代将軍家光が愛蔵したといわれる歴史的な逸品です。 安定した姿、幹肌の力強さ、鉢とのバランスに歴史と自然が漂う風格のある大型盆栽です。 古色あふれる姿は別格というほかありません。
参照
https://bonsai.shikoku-np.co.jp/imperial/ja/post.html
「2021年軽井沢レイクガーデンに咲いた薔薇たち」
「スウニールドゥルイアード」2021年10月7日撮影
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