24年1月7日日曜日NHK大河ドラマ「光る君へ」が始まりました。そこで源氏物語や紫式部日記・紫式部集に興味を持ちました。それらには和歌(巻名歌等)が沢山ありますが、その和歌の返歌を絵巻と口語短歌でブログ掲載をと思いつきました。返歌は源氏物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や自然・地名からヒントをもらい詠もうと思っています。そして源氏物語は絵巻もあります。平安時代から現在まで数多くの絵師が時代の華やかな景色を描いていますので合わせてご紹介したいと思っています。
画面に、第二帖「帚木(ははきぎ)」のワンシーンが広がっています。月がきれいな夜、壊れた塀から女の家に忍び入った男。男が笛を吹くと、御簾(みす)のむこうで女がそれにこたえて琴を弾き、二人の合奏が始まりました。キラキラと輝く金箔の装飾が、ロマンチックな場面を効果的に演出しています。
源氏物語巻名歌・1帚木(ハハキギ)
歌の背景
光源氏十七歳。雨夜の品定めの後、「中の品の女」に興味を持った源氏は、空蝉を知ります。再度の逢瀬を願う源氏に対して、伊予の介の若い後妻である空蝉は、自らの立場もわきまえて拒みます。
「帚木の 心を知らで 園原の 道にあやなく 惑ひぬるかな」 光源氏
「数ならぬ 伏屋に生(お)ふる 名の憂さに あるにもあらず 消ゆる帚木」 空蝉
返歌
「峻険な 伏屋に生える 帚木は 遭うこと難しと 歌い残すも」
「中流の 身分の違い 頑なに 薄衣脱ぎ捨て 拒み続ける」
本図は五月雨の降る夜宮中で宿直する源氏のもとに親友で義兄でもある頭中将が訪ねて来ます。折よく現れた左馬頭と藤式丞も加わり理想の女性像について語り合います。「雨夜の品定め」源氏17歳の時です。
注)
帚木(ハハキギ)~ほうきの材料になる木
園原~長野県下伊那郡阿智村智里
伏屋~身分の卑しい者が住む貧しい小屋
参照
https://angel-zaidan.org/genji_kanmeika/kanmeika-01/
https://www.chunichi.co.jp/article/542124
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/46098
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