1 年を通して数十万もの多彩な祭りが行われている日本です。京都の山に炎の文字が浮かび上がる「京都五山送り火」や、東北を代表する大迫力の「青森ねぶた祭」には、日本全国のみならず海外からも観光客が押し寄せます。埼玉の「秩父夜祭」や岐阜の「高山祭」は、豪華絢爛な屋台が見どころです。一糸乱れぬ踊りを楽しむなら、「東京高円寺阿波おどり」や「沖縄全島エイサーまつり」をぜひ見に行きましょう。勇敢でスピード感あふれる「岸和田だんじり祭」や「博多祇園山笠」は大興奮間違いなしです。横浜の「酉の市」で露店巡りを楽しんだり、「長崎ランタンフェスティバル」で幻想的な雰囲気に浸ったりと、日本各地で開催される魅力溢れる四季折々のお祭りをこれから毎週ご紹介します
山口県「笑い講(わらいこう)」12月第1週日曜日
「1年の豊穣祝う奇祭こそ お笑い請は民が喜ぶ」
小俣八幡宮の社伝によると、始まりは鎌倉時代まで遡り、1199年(元治元年)とされる。祭り自体は農業祭で、旧暦の12月1日、農業の神である大歳神(おおとしがみ)を迎え、一年の収穫に感謝し来る年の豊作を願うという趣旨のものであった。現在は、12月の第一日曜日の開催となっている。笑い講は、総数21戸の講員が世襲により引き継いでおり、毎年そのうちの一戸が頭屋(とうや、会場役)を引き受け、会場を提供する。内容は、まず全員が席に着き、直会としてお神酒と簡単な会食をともにした後、小俣八幡宮の神主が「笑いの神事」を宣言し、上座と下座に座った講員に大榊が3本ずつ渡され交互に3回笑いあう。3回の笑いのうち、一回目は今年の収穫を喜び、二回目は来年の豊作を願い、三回目は今年の悲しみや苦しみを忘れるためであるとされる二人ずつ笑い、最終的には講の全員が笑うことになる。笑い方が不真面目であったり、不十分であったりするとやり直しが命じられる。近年、年末のめでたい行事の一つとしてマスコミで頻繁に取り上げられたことで、全国的に知られる神事となった。
参照
https://maturi.info/page-270
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