井草幼稚園 ブログ*零れ話つづれ織り~ こぼればなし・つづれおり

絵画がつないだご縁(下)~ サミットストア ~ 皇居三の丸尚蔵館

皇居三の丸尚蔵館Newオープン記念展の見学には、当初は園児家庭の自由参加で行かれればと漠然とした考えでしたが、その後、学芸員の先生に園の《作品展》も見て頂いたりなど時間が経つうち、こんなご提案をいただきました。それは、今までの井草幼稚園での模写等の積み重ねを評価していただく形で、三の丸尚蔵館としての教育研究企画として園児たちに美術館(皇居三の丸尚蔵館)に来てもらう。それも単なる美術館訪問ではなく、オープン記念展となれば同館目玉の所蔵作品のいくつか~国宝に指定されて間もない若冲の「動植綵絵」も出品予定なので、それらを園児が事前に模写した上で、原物本物を観に来てもらう、というものでした。

願ったりのご提案で、オープン記念展第1期に展示予定の若冲4点を、各学年ごと別々の作品を原画より2~3倍の大きさで、模写する挑戦を始めました。
観覧の12月5日までに全てが仕上がったところで、思いがけずもうひとつの
ご提案がありました。模写絵を尚蔵館に実際に持ち込んで、国宝の原物と比べて見るというものでした。そうした機会はまず今後はもうないことで、大型バスで行くこともあって作品も一緒にお邪魔することとなりました。

皇居三の丸尚蔵館のオープン記念展の観覧はオンラインチケットの完全予約制だったのですが、私共は園児・保護者全員の団体入場で受け入れてくださり、特別に原画若冲前でのお話しと、模写絵掲示という感銘深い一日となりました。

《↑若冲「動植綵絵」原画の前にゴザを敷き、解説のお話しを聞く。2023.12.5.》
今回の実現に至ったのは、そもそもサミットから掲示のお話しがなかったらあり得なかったこと。たまたま若冲の模写絵を展示したその原画が皇居三の丸尚蔵館所蔵だったこと、たまたま尚蔵館学芸員の先生がサミットへのお買物で、それを目にされたこと。そもそも先生がご近所にお住まいでなかったらあり得なかったこと……
 サミットストア様、皇居三の丸所蔵館諸先生方のご厚意にこの場を借りて、改めて当園一同篤く御礼申し上げる次第です。
 そして四重、五重の「奇遇」でお導きくださったのは三百年前の伊藤若冲先生だったのかもしれません。合掌

三の丸尚蔵館は現在、旧館取り壊しの上改築工事中で、2026年には新館と繋がった形でグランドオープンとのことです。
若冲・園児模写 《作品展》2024年2月
於・井草幼稚園》

【皇居三の丸尚蔵館】旧・宮内庁三の丸尚蔵館が、2023年に文化庁所管の独立行政法人国立文化財機構に移り、「皇居三の丸尚蔵館」と改名。
 皇居三の丸尚蔵館・開館記念展として「皇室のみやび-受け継ぐ美-」が2023(令和5)年11月3日から2024年6月23日までの7カ月半にわたり、4期に分けて開催された。
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