小説を検索しやすくするためインデックスを作りました
インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。
インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。
手書きイラスト インデックス…自分で描いた乙女ゲームキャラのイラスト記事
他にも順次インデックスを作ってます。インデックスで探してみてね。
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この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。
二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。
でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。
上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。
☆☆☆☆☆
クロフネ~その5
〈譲二〉
1階に降りて、俺はコーヒーを入れる準備をした。
アリサ「それ、どうしたの?」
譲二「うん。アリサにいいところを見せたくてね。どうしてもここでアリサにコーヒーを淹れてあげたかったんだ」
アリサ「わざわざあたしのために?」
譲二「ああ。豆も今日のために俺が選んで買っておいたんだ」
アリサ「うれしい…」
アリサをカウンターに座らせると俺は洗って拭いておいたコーヒーカップにコーヒーを注いだ。
譲二「どうぞ、お嬢さん」
アリサ「ありがとう…。なんだかお姫様にでもなった気分」
譲二「大げさだな…」
アリサはうふっと笑うと一口飲んだ。
アリサ「美味しい」
譲二「そう? 良かった。俺もお相伴するね」
アリサ「うん」
厨房から店のカウンターに移ってアリサの隣でコーヒーを飲んだ。
クロフネでコーヒーを飲むのは久しぶりだ。
ここに毎月掃除には来ていたが、こんなにくつろいだのは初めてだ。
譲二「アリサ」
アリサ「なあに?」
譲二「さっきも話したけど、俺はいつかこの店のマスターに戻ろうと思ってる」
アリサ「うん。あたしも見てみたい。ジョージがこの店のマスターをしているところ」
譲二「見るだけじゃなく手伝ってくれるんだよね?」
アリサ「うん」
アリサの声が小さいのが気になった。
譲二「俺、本気だから…。さっきアリサと夫婦になるっていったのも本気だから」
アリサ「わかってるよ」
アリサはそう言ってニッコリ笑った。
☆☆☆☆☆
それから…月に一度のクロフネ行きにはアリサを伴うようになった。
もうアリサに隠す秘密は無かったから、俺は気が楽だった。
そして、二人でクロフネに行った時には、掃除だけでなく俺が淹れたコーヒーをアリサに飲ませるのも俺の楽しみになった。
俺は、クロフネをアリサと二人で切り盛りする日々を容易に目に浮かべることができた。
そしてそれは茶堂院グループを立て直すための仕事の励みにもなった。
その6へつづく
この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。
二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。
でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。
上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。
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クロフネ~その4
〈譲二〉
アリサの身体を優しく包み込むように抱きしめている。
少し落ち着いたアリサは、俺の胸に顔を埋めたまま、話し始めた。
アリサ「あのね、ジョージ」
譲二「うん?」
アリサ「あたしジョージに言ってなかったことがある…」
譲二「うん」
少し胸騒ぎがした。
アリサ「あたし…。中絶をしたことがあるんだ」
譲二「それは…、もしかして最初の?」
アリサ「うん。義理のお父さん…」
譲二「そっか…」
アリサ「それも…三回」
譲二「!」
アリサ「初めての時は友達にカンパしてもらったんだけど、足りなくて…別の友達に男の人を紹介してもらって…。それで中絶費用を作った」
譲二「そうなんだ…」
アリサ「だから…、娼婦をし始めた本当の理由も中絶費用を作るためだったんだ」
譲二「うん」
アリサ「一度中絶したあと、自分でスキンを買って…、次に襲われそうになった時にそれを使ってって頼んだんだけと…。『そんなに俺としたかったのか』って言われた」
譲二「…」
アリサ「あたし…セックスしたいわけじゃなかったのに…」
アリサの爪が俺の背中に食い込んだ。
譲二「うん」
アリサ「それでやっぱり使ってはもらえなくて…。妊娠するたびに、男をとって中絶費用にしていたんだけど…。
三回目の中絶の後、このままじゃあたしはむちゃくちゃになっちゃうと思って…家出した。」
譲二「うん」
アリサ「高校の時だったから、そのまま高校も中退して…。それから家には戻ってない」
アリサ「新しく知り合った友達の家を転々として…。最初は普通のバイトをしようとしたけど…、本名を隠してると普通のバイトも雇ってもらえなくて…」
譲二「それで娼婦をするようになったんだ…」
アリサ「うん」
俺はアリサが愛おしくてたまらなくなった。
アリサの髪にそっとくちづけると囁いた。
譲二「さっきはごめん」
アリサ「ううん。本当はジョージになら何をされてもいいの。だけど、時々昔のことを思い出してとても怖くなるんだ」
譲二「アリサ」
アリサ「ん?」
譲二「これからは俺がアリサを守る。だから、もう辛い目や悲しい目には合わせないから」
アリサ「うん…」
そのアリサの返事はとても微かで儚いものだったから、しっかり捕まえておきたくて抱きしめる腕に力を込めた。
その5へつづく
この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。
二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。
でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。
上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。
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クロフネ~その3
〈譲二〉
月に一度のクロフネ行きの日。
俺は思い切ってアリサを誘った。
彼女はにっこり笑って、「あたしが一緒に行ってもいいの?」と聞いた。
譲二「もちろん。今まで一人で行くのは寂しかったから、一緒に行ってくれると助かるよ」
☆☆☆☆☆
二人で簡単に掃除しながらそれぞれの部屋をアリサに見せていった。
譲二「いつか…。このクロフネのマスターに戻ったら…。その時はアリサも一緒に来てくれる?」
アリサ「それは本当の恋人にしてくれるってこと? それともまさか結婚してくれるわけじゃないよね?」
冗談ぽく言われたが、それはアリサの本音なんだと思った。
俺は…結婚のことまで考えていたわけではなかったから少し躊躇した。
アリサ「…なあんてね」
笑顔だが、ちょっと寂しそうなアリサを見て、俺は覚悟を決めた。
譲二「いいよ。その時はアリサと夫婦になろう」
アリサは驚いたように目を見張った。
アリサ「本気?」
譲二「ああ。本気だよ」
そして、アリサを抱きしめて深く口づけた。
☆☆☆☆☆
俺の寝室。
ガランとしたこの部屋でアリサとキスしていると、美緒とそうしているようにまたもや錯覚していた。
そして、どうしても自分が止められなくなって、アリサに愛撫を重ねていった。
二人とも乱れた姿でベッドの上で重なって、アリサの中に入ろうとした時だった。
アリサ「ジョージ…。これ以上はダメだよ…」
譲二「なんで?」
アリサ「だってさ…。スキンも持ってきてないし…」
譲二「前みたいに外に出すから…。だから、いいだろ?」
逸った俺はなおもアリサの体を開こうとした。
アリサ「ダメだよ…。ジョージ…」
気づくとアリサは静かに涙を流している。
俺はそっと体をアリサから離した。
譲二「ごめん…。もう泣かないで…」
アリサは離れようとする俺にしがみついてすすり泣いている。
俺はアリサを慰めたくて、彼女の背中を優しく叩いた。
その4へつづく
この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。
二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。
でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。
上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。
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クロフネ~その2
〈譲二〉
部屋に帰るとアリサは夕飯を用意して心配そうに待っていてくれた。
アリサ「ジョージ大丈夫だった?」
譲二「ん? 二日も休めばもう大丈夫だよ」
アリサ「それならいいけど…」
譲二「心配してくれてありがとう」
アリサは優しく俺を抱きしめた。
アリサ「今夜は…一緒に眠ってもいい?」
譲二「ああ、そうしてくれると助かる」
アリサ「また嫌な夢を見てたの?」
譲二「そういうわけじゃないけど…。二人で眠るのに慣れると一人で眠るのはね」
俺はアリサを見つめて微笑んだ。
〈鈴音〉
職場で父に呼び出された。
父「鈴音…。茶堂院グループとの交渉担当からは外れてもらうよ…」
鈴音「はい…」
父「譲二くんのことはもう諦めなさい」
鈴音「でも…。譲二さんとは本当に気が合うんです。何が行き違いの理由かさえわかれば…」
私の言葉を遮るように父は言った。
父「兄の茶倉さんから正式に断りの電話があった」
鈴音「え?」
父「向こうは言葉を濁していたが…、どうやら譲二くんには恋人がいるらしい」
鈴音「でも…」
父「何か…理由があって、公表ができないのかもしれないが、それならそれでもっと前に断ってくれればいいものを…」
父は不機嫌そうに眉を寄せた。
鈴音「…」
父「鈴音? 大丈夫か?」
今までこらえていた気持ちが溢れて、自分ではどうしようもない。
父は泣きじゃくる私を抱きしめてくれた。
その3へつづく
この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。
二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。
でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。
上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。
☆☆☆☆☆
クロフネ~その1
〈譲二〉
風邪も治り、仕事の打ち合わせのために兄貴の所へ出かけた。
打ち合わせの終わった後、兄貴が話しかけて来た。
紅一「譲二、あのアリサとかいう女性のことだが…」
譲二「何?」
俺は兄貴の目を見ることができなかった。
書類を片付けるフリをして、視線をそらせた。
紅一「金で雇った愛人だというのは本当のことなのか?」
譲二「ああ」
紅一「無粋なことは言いたくないが、仕事上のライバルも多いし、足を引っ張られそうなスキャンダルは避けた方がいい」
譲二「そんなことは分かってるよ…」
紅一「正式な婚約者にするというわけにはいかないのか?」
譲二「彼女の…以前の職業が…」
紅一「風俗嬢でもしてたのか?」
譲二「まあ…そんなところだ」
紅一「そうか…そういう女性と付き合いを続けるのは茶堂院グループのトップとしては誉められたことじゃないな」
譲二「兄貴!」
紅一「…と、ここまでは共同経営者としての意見だ」
譲二「?!」
紅一「ここからは家族としての意見だ。以前の職業はともかく、お前のことを大切に思ってくれる女性がお前のそばにいてくれてホッとした」
譲二「兄貴…」
兄貴は微かに微笑んだ。
それはいつも兄貴が身に纏っている茶堂院グループを継ぐトップとしての顔ではなかった。
昔、俺がやんちゃを言った時に、よく宥めてくれた時の兄貴の顔だった。
紅一「美緒さんと別れてからのお前は見てられなかったからな…」
譲二「それじゃあ、アリサと一緒にいてもいいのか?」
紅一「彼女と一緒にいた方がお前の心が安らぐならその方がいい」
大きくなってからは兄貴には突っかかってばかりだったが、子供の頃に戻ったかのように、素直な気持ちを吐露していた。
譲二「本当のところ…アリサには恋人になって欲しいと思ってる。だけど、彼女の気持ちを確かめるのが怖くて…」
紅一「そうか…。まだ、お前の心の傷は癒えてないんだな…」
譲二「少しずつ打ち解け合っているから、いつかは恋人になれたらいいなと思ってる」
紅一「鈴音さんのことは心配するな。俺がちゃんと謝って断っておく」
譲二「兄貴…。すまない」
紅一「鈴音さんはお前にふさわしい女性だと思って話を勧めて来たんだが…、縁がないものはしょうがないな」
その2へつづく