子供の頃の記憶ってとても鮮明に残っていて
母親の化粧をジーッと見て
それなりにキレイになっていく様に見とれた。
近所のおばさんが
しゃがれた指に大きな石の指輪をはめた手で
たくさんの錠剤をパキパキと押し出したり
粉薬の袋をちぎって口に入れて
湯呑みの白湯をズズズーッと飲むのが
なぜかかっこよく見えた。
洗濯物を干すときにパーンパーンと広げたり
靴下をピンピンッと引っ張ったり
シャツをパンパン叩いたり。
そうすると乾き上がりがシャキッとするんだな。
お化粧をキレイに仕上げてあっても
髪が顔にかかったりしたままでラーメン食べてる女性は
美しくない。
しゃっぷりと髪を後ろにまとめて
少しおくれ毛がある程度だととてもかっこよく見える。
「お箸に口紅がつくのがイヤなの」
と言って食事の前にティッシュでぬぐっていた人がいた。
大衆料理のときは
それがかえってかっこいい。
少し背のまがったおばあさんが
朝からシャンと着物にかっぽう着をつけて
玄関先を短い箒で掃いている姿は
めちゃくちゃかっこいい。
シワシワでゴツゴツの指で
鈴のついたガマ口から折りたたんだお札を出す
おばあさんもかっこいい。
何歳になっても
口紅をさしているおばあさんは
女性としてとても美しいと思う。
こんな風に歳をとりたいなぁと思うお手本を
これからも探して真似できるようにしたいなぁ…
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