♪恋の研究 ～フィンガー５への想い

今日もカラオケして今さっき帰ってきた。

フィンガー５の曲がわんさか入っているＵＧＡでご満悦の私。
私の大好きな『恋の研究』も！
この曲は『個人授業』（フィンガー５のデビュー曲とされている）のＢ面の曲。

ファンキーな子供のシャウトが入る前奏から、美しい透明なファルセットのスキャット
♪トゥルトゥトゥットゥ～トゥルトゥトゥ～で始まり、後から音を重ねて行って、Ｂメロに入る。お兄ちゃんたちとチビたちの掛け合いが４セット続いて、珍しくお兄ちゃんズ３人がひとりずつソロをとる。

フィンガー５のメインボーカルは今３０代後半以上の人ならほとんど知っている『トンボメガネの晃くん』なんだけど、あのこまっしゃくれたおませなボーイソプラノは天才的だと思う。でもお兄ちゃんのソロもハートにぐっとくるものがあるんだ。
１番のソロは三男の正男さん。私はこの『恋の研究』を初めてテレビで見たときに、すんごい衝撃を受けた。ハスキーで迫力がある声なのに優しくて柔らかい。そして大好きだったジャーメインジャクソンと同じ声を出す子がいる！どの子だ？この子だ！声の主を探して辿り着いたのがこの正男さんだった。きっと今想像するに息を呑んでテレビの画面にくっつきそうなくらいに近寄って怖い顔で見ていたであろう。終わってもドキドキしていた。それは覚えている。Ｂ面をテレビで歌うことは珍しいことだけど、曜日レギュラーの番組だったからだと思う。

２番のソロは次男の光男さん。ちょっとしゃがれた声で、やさしくて暖かい。でもってカッコイイ！少女漫画に出てくるハンサムな青年そのままのビジュアル。私にとって光男さんは白馬に乗った王子さまだ。当時の流行の長髪で、背が高くってとにかく好青年。今で言うなら、マンガにするとＴＯＫＩＯの長瀬くんと同じ系列に入ると表現していいっすか？
そしてその２番のソロのバックコーラスがサイコー！！！もうあっちこっちで私は騒いでいるので聞き飽きた人もいると思うけど何度でも言わせてほしい！
とにかくすごいきれい！天使の歌声というか、天国に連れて行かれそうなくらい透明で美しいコーラス。誰だよ～この声は！多分正男、晃、妙子の三人がハモってるんだろうな…。ボリュームを上げて何度も何度も繰り返し聴いても飽きない。

３番のソロは長男の一夫さん。独特な発音、舌っ足らずなところと音を丸め込んで発声するところがビミョーな癒しのオーラをかもし出している。

フィンガー５というとどうしても四男の晃くんと末っ子の妙子ちゃんがフューチャーされがちでお兄ちゃんたちは『ひとからげ』にされてしまうけど、もちろんキャラはちゃんと出来上がっている。

一夫兄ちゃんは怒りん坊で、威張ってるけど喜怒哀楽が正直に出る人で、せっかちで、家族が多い家ではありがちな、名前を呼び間違えることが多かったりする。同じことを何度も言ったりもする。病気で倒れて、今は沖縄でリハビリ中だけど、バイタリティーは人一倍強い。執念と根性でフィンガー５を成功させたのも、私の大好きな『恋の研究』のベースを作ったのも一夫兄ちゃんだ。今でも尊敬しています。

光男兄ちゃんはマイペースで、取っ組み合いの兄弟喧嘩をしてても割と冷静。でも怒ると怖い。かっこよさは大人になってもそのままで、いい男よ～～～。３年ほど前にフィンガー５デビュー３０周年イベントがあって、久々に見たけど、やっぱりいい男は年を重ねてもさらにいい男だった。笑顔も、兄弟を見つめるまなざしも、当時と変わらない。真面目にコツコツと美容師を長年続けているのはすごいことだと思う。結構『天然ボケ』なところが大好きです。

正男兄ちゃんは愛想がよくて機転が利いて、年上からのウケがいい。音楽に関しては天才的なセンスを持っている。今は業界から退いているけど、歌わせたら一般人とは全然違う。もったいない…。正義感も強くて、親兄弟を守るために鬼にもなれる人。安心できる存在だ。一家にひとり欲しいなぁ、こんなお兄ちゃん。一生ファンでいようと決めています。

晃くんは子供の頃はとにかくすごかった。何がすごかったって、彼のヴォーカルはよくマイケルジャクソンと比較されていたけど、私的にはマイケルに負けていないどころか、マイケルより上手いと思ってる。
晃くんはひとり現役でＴ．ＡＫＩＲＡという名前で今でもライブで音楽を続けている。フィンガー５の看板を背負うのが辛いところもあるみたいだけど、私はＡＫＩＲＡの好きな音楽を好きなようにプロデュースして続ければいいと思ってる。いい曲作ってるんだ、今。大人のアーティストとしてフィンガー５のアキラとは全然別の音楽を作り出して独自の世界をもっと広げることができるはず。そして女性並みの心配りや優しさを持ってる子。話を聞く度に「いい子だな～」と思います。

妙子ちゃんは当時は女の子の憧れの的であり、最強のライバルでもあった。「なんでアキラくんとあんなにくっつくの～～！」「あんなにお兄ちゃんがいてうらやましいぃぃっ！」妙子ちゃんと仲良くなってお兄ちゃんを狙うファンも多かったらしい。なんであんなにくっつくの～～って、お兄ちゃん＝兄だよ？兄妹だよ？ファンのやきもちもわからないでもないけど…（苦笑）
グループのただ一人の女の子で、他人に言えない苦労も多かったはず。チヤホヤされて育ってきたのに全然高飛車じゃない。今は普通の人になってしまったけど、あの可愛さ、可憐さは当時とちっとも変わらない。女性として、人として、すごく大きな心を持っている。年下なのに今となってはお姉さんみたいです。

フィンガー５が『個人授業』で世に出るまでの道のりもすごいんだ。
これはまた別のときに長々と書くことにしますわ。