8日日曜日午前
午前1時頃、もこたんがケージによりかかって意識を失いかけていた。
(このとき、先代くろたんの最期に似ていた)
ケージから出して励ますと、すぐに意識を取り戻し、
気を取り直したようにすくっと姿勢を立て直して私の方によろよろと近づいてきた。
しばらく撫でていたら、私の鼻をぺろぺろしてくれた。
おくちモグモグ(気持ちいいのサイン)もしてくれた。
夜中は1~2時間おきに目が覚めて、状態の確認や強制給餌をした。
でも、餌の半分くらいは口からこぼれてしまう。
午前中、口が半開きになっていることに気づく。
ついに口呼吸になってしまったのだろうか。
都内の病院へ電話で問い合わせようと思ったが、
今日はあいにく休診日。
やはりかつてお世話になった小動物専門病院へ行くことに決め、
午後一番に予約を入れることにした。
(ちなみに午後からでないと電話がつながらない)
今回特に仕事の納期がタイトだし、もこたんが餌を食べられないので
気持ちは焦るばかり。
昼前の強制給餌のとき、あやうく喉につまらせそうになった。
やはり口呼吸になったのか?
この時点でますます焦りが出たため、結果的に適切な対応がとれなくなってしまった。
一刻も早く何らかの処置をと思い、いつも健康診断などでお世話になっていた
近くの一般病院へかけこんだ。
しかし午前の診察終了間際だったため、慌てていた私は
なんと昨日もらった薬の袋を忘れてきてしまった。
もこたんは奥の部屋へ連れて行かれ、
診察を受けた後、うちでは診るのが難しいと言われた。
薬の種類がわからないと治療が重なってしまうため、
昨日の都内の病院で診てもらった方がよいのでは
との説明だった。
点滴については、瘤ができた場合にストレスに感じるかもしれないのでやめておいた方がよいとのこと。
でも今思えば、せめて酸素吸入くらいできなかったのかと思う。
危険な状態だったので、もしかすると体よくお断りされたのかもしれないけど…(?)
(都内の病院が今日休みであること、この状態で都内へ行くことが無理なのは承知のはずなので)
説明の最中にもこたんが気を失いかけて
キャリーの中でへたりこんでしまったため、
獣医さんが慌ててキャリーの蓋を閉めようとした。
このままだとストレスによるショック死もあり得るので、仕方なく連れてかえることに…。
* * * * * * * * * *
8日日曜日午後
帰宅後すぐに小動物病院へ電話。
当日夕方なら予約を入れられるとのこと。
これまでの経緯を説明したところ、こちらに来るまで
別の病院で酸素吸入をしてもらってくださいと言われた。
インターネットで病院を探し始めてすぐに、
もこたんが発作?を起こして突然50cm位飛び上がった。
フローリングに落ちたショックで手足をバタバタさせて暴れまわるのだが、
フローリング上で空回りして止まらない。
すぐにおさえて落ち着かせると、
10秒くらいバタバタした後、
急にむくっと起き上がる。
その繰り返しだった。
発作後の写真↓
がんばるもこたんの姿、かっこいいね。
うまく給餌できなくてごめんなさい。
運悪く日曜午後のため、思い当たる病院は休診だった。
(ちなみに日曜午後休診の動物病院は多い)
先代くろたんの時に近所の別の一般病院に強い不信感を持ってしまったので、
それ以降、歯の治療は遠くても信頼できる病院に通うことにしていた。
命を預けるなら某小動物病院へということも考えていた。
小動物病院の予約がとれないときのため、
家の近くの予約無しで診てもらえる一般病院も見つけておいたのだけど駄目だった(午前中の病院)。
それ以外に命を預けられそうな病院を以前に探したこともあるが、
車で片道30分はかかるところだった。
まったく知らない病院に命を預けてよいものか、
こんな状態で1日3件も病院をまわることができるのか、
午前中の病院での状態を考えると、下手に扱われてショック死するのがこわい。
むしろここまで持ちこたえているのが不思議なくらいだった。
探しても適当な病院は見つからないし、
どうしたらよいかわからず、頭の中はひたすらぐるぐる回るけど空回りしていた。
しかし冷静になって考えてみれば、酸素吸入程度だったらあまり病院を選ぶ必要もなく、
とにかく急いで連れて行くべきだったと思う。
無理を承知で、午前の病院の当直医に酸素だけでもお願いすればよかったとも思う。
2日間の睡眠不足と、もこたんの発作の様子を見ることでいっぱいになってしまった私は、
どうしたらよいかわからなくなったので、また小動物病院に電話してみた。
「スポーツ店にある酸素スプレー缶を買ってきて、
ケージにガムテープなどを張って酸素吸入して下さい」とのこと。
急いで家族に薬局で買ってきてもらい、吸引させたが、
あっというまに数本使い尽くしてしまった。
こんな大変な状態なのに、もこたんはよろよろと私に近寄ってきた↓
撫でてあげたら安心した様子だった↓
生前最期の写真(膝の上)↓
最期まで甘えん坊のもこたん。
もこたんが私のことすごくすごく好きだということは知っていたけれど、
まさかこんなに好かれているとは気づかなかったよ。
もこたんごめんね…。
私の思い過ごしかもしれないけど…
もはや気力で持ちこたえているようにも見えた。
もこたんは私のこと大好きで、おだてられるとすぐ調子にのる子なので、
もう励まさないほうがいいのかなと思ったり、でもやっぱり何もしないわけにはいかない。
布団の真ん中に乗せておいてもジャンプの勢いで飛び出してしまうし、
布製キャリーに入れておくと、
中で何度も飛び上がるため却って危険だった。
観察しているうちに、発作の前に首が上向きになり、
首が真上を向いた時点で飛び上がるので、
その瞬間におさえれば落ち着くことがわかった。
そうこうしているうちに発作の間隔が短くなり、最初は15分間隔だったのだが、
8分間隔になっていた。
最終的に全部で25〜30回近い発作があったと思う。
もう時間の問題であることは明らかだ。
もしかすると小動物病院へ行く途中で力尽きてしまうかもしれない。
このまま家で看取ったほうがよいのではと考えたけれど、
本気でもこたんと10年生きるつもりだったので、どうしても諦めきれない。
結局決断できないまま、予約時間が来たため病院へ移動した。
病院へ着くとすぐに酸素吸入が始まった。
診察室の奥で、獣医さんがうつむきながらじっと考え込んでいる姿が見えた。
『こんな状態で連れて来られても困るかな…』
獣医さんから説明を受けた。
まだあまり痩せていないため急激に状態が悪化したと思われること、
点滴は今の状態では厳しいこと、
酸素吸入が始まってから飛び上がらなくなったこと、
チアノーゼが見られること、
酸素吸入で落ち着かせた後、今後取り得る方法について明日以降に説明すること、
家庭用酸素吸入器をレンタルしている会社があること等々…。
入院又は安楽死の方法があるといわれた。
「この子は超甘えん坊なので、私から離れると気力が持たないかもしれません」と言ってみたたものの、
先生に「今は水の中で溺れてもがいているような状態」と言われ、何も返す言葉がなくなってしまった。
私は死の間際に、動物が「最期のご挨拶」をすることがあると思っている。
以前飼っていた猫が、私の帰宅を待って、一言「ニャ」と鳴いてから息を引き取ったことがあるからだ。
だから、瀕死の状態で気力が切れたら終わりと思っていたのだ…。
(獣医さんに対して失礼なのは承知の上)
でも、こんな重篤な状態でもまだ本気で一緒に10年生きたいと思っていたので、
たとえ1%でも可能性があるなら掛けてみようと思った。
先代くろたんの時にこの病院に転院した後、
重篤な状態から目に見えて病状が回復したことがあったため、
どうしても期待を捨てきれなかった。
ここで駄目なら他に行っても駄目だろうとも思っていた(少なくとも通える範囲では)。
帰り際に酸素吸入器の中のもこたんに話しかけたとき、
苦しそうな様子は無くなったものの、
意識が遠のいているらしく、大声にも反応することはなかった。
30分位前までは意識があったんだけど、
酸素をもらって少し落ち着いたのかな。
それとも…気力が切れてしまったのかな。
帰宅後、家庭用レンタル酸素吸入器の代理店に電話を入れて予約した。
病院に預けた後はぐるぐる回り続けていた思考が止まり、
急に眠くなって寝てしまった・・・
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