俺の…つづき

一夜明け…
泣き腫らした顔で登校した息子

夕方、音楽教室に迎えに行くと
息子、上機嫌

「あのね、忘れ物○○君に聞いた。
俺、カードと交換したの忘れてた」

え～ほんと
交換した事忘れてたの
それって…
怒られ損ってことだよね

「そう、俺ってバカだよね～」
ニコニコ顔の息子
母も苦笑い
おじいちゃんにも、事の経緯を報告

おばあちゃんが一言…
「いきなり怒られて、泥棒なんて言われたから
パニックになって、冷静に思い出せなかったんじゃないの？」

たしかに…
おばあちゃんの言う通りかも
母が、ショックでしたから
息子もパニック

自分は泥棒だって思い込んじゃったのかも

ごめんね～
反省…反省…反省…
もちろん、おじいちゃんも…。

今夜はおじいちゃんとベイブレードで
思い切り遊びました

俺の…

昨日、学校はお休み。
息子は1人でお留守番
午後から、沢山お友達が来て
家で遊んだそうです

おばあちゃんが帰宅したら、
自転車が沢山あってビックリしたって

母も夕方帰宅…
散らかったおもちゃの中に、流行のベイブレード
でも、数が増えてる

これどうしたの
息子「俺の」

おかしいよ、こんなになかったじゃない

息子「いや、見つけたんだ」

おじいちゃんが帰宅…
息子に同じ事を問いかけた
「俺の…」

そんなのおかしいよね。
お友達の忘れ物じゃないの

首を傾げる息子
しばらくして
「そう、○○君の…」

母ショック
友達のモノを俺のだなんて、おかしくない
おじいちゃんも
「嘘つきは泥棒の始まりって言うだろ
友達のモノを自分のモノだなんて
泥棒と一緒だ」

大泣きの息子
なんで嘘をついたのか、理由を聞いても答えない
欲しかったから
息子の目から、更に大粒の涙が
泣きながら、おじいちゃんの寝床に入った息子。
母も、昨夜は眠れなかった