桂離宮に入るには事前に宮内庁のホームページで予約しないといけませんが、10月中旬に見たらもう12月までいっぱいでした。
25日京都に着いて乗ったタクシーの運転手さんが、朝早く行けば当日受付で入れるよ、と教えてくれたので8時25分に行ってみました。すでに15人ほど並んでました。
半ごろに看板が置かれて、9時にも丸がついてます。ラッキー。
40分ごろにテントが作られ受け付けが始まりました。が、私の2組くらい前で9時のは終了、我らは10時のになってしまいました。1時間も待つの?何もないここで!阪急線で嵐山に行くことも考えたけど、ちょっと無理。中村軒が近いけど水曜定休。仕方ないので桂川べりに座って姉はスケッチ。
9時40分に代表の姉が名前など記入して1000円の入場券を買ってやっと入りました。
10人ほどのグループになってガイドの方がついて門を入ります。撮影は歩いてるときはだめで(確かに足元が不安定なので危険)、止まって説明してる時に写せます。
桂離宮は八条宮智仁親王によって宮家の別荘として1615年頃に創建されました。明治になって八条宮家は絶えたので、それ以来宮内庁所轄となっています。京都御所、京都大宮御所、京都仙洞御所、修学院離宮とともに皇室用財産(国有財産)です。
御幸門。茅葺切妻屋根。
御幸門から表門が望めますが、道は奥に行くほど幅が狭く作られ、遠近法が用いられ遠くに感じます。
紅葉が始まってますね。
道は真行草の3種類に分けられ、これは草(そう)の道。真は格式ばった、行はくだけた、草はもっとくだけた、って感じでしょうか。
松琴亭の待合である外腰掛。茅葺寄棟造り。
この道は大きな石と小さい石を組み合わせてるので、行でしょうか。歩きにくい・・・・でもおしゃれ。
橋もいくつかあって、これは御影石の橋。 幅が狭くもちろん手すりがないので私はふらふらして歩けなくてガイドさんに手を引いてもらいました。
やっと池が大きく見えてきました。各所で全景は見えないように設計されています。
左に書院群があるのですが今は工事中で覆われていて見れません。
離宮で一番格が高い茶室の松琴亭。市松模様の唐紙、斬新ですね。二代目智忠親王は素晴らしいセンスの持ち主だったよう。
見てる時は気が付かなかったけど細い線がめぐらされてますね。中には入れません。
水屋。ここでどんなお茶会が開かれてたんでしょう。王朝貴族はどんな会話してたんでしょう。
大きい石と小さい石の組み合わせは行。
真というのがあったのかな。
賞花亭。ちょっと小高くなった所にあって、茅葺切妻屋根の夏向きの亭。連子窓から見える景色は深い森のよう。
園林堂。持仏堂だが、今は安置されているものはない。扁額の字は後水尾天皇。
この橋は木の上に土が置かれ石が敷かれ両脇には苔が・・・・。風景に橋という人工物が邪魔しないよう、土や苔が使われている。左の建物は田舎家風の茶室、笑意軒。
笑意軒から見たさっきの園林堂。
笑意軒。丸窓がカワイイ。
奥に見える景色は田んぼ。実際農家が借りて稲を育てている。
書院群は令和5年9月まで整備工事中。
月波楼。桂は月を見る土地として知られ、ここも月を見るための茶室。
池の向こうに松琴亭。池にも月が浮かんだことでしょう。
1時間ほどの参観が終わりました。10人ほどのグループでゆっくり見られ、ほかのグループとも会わずとても静かな時間でした。
見ごたえある桂離宮、また来たいけど今度は杖を持ってこなくちゃ。杖があったら橋を渡れたと思う。でも石が多いので高齢者は気を付けないとね。石が芸術的でいいんだけどねえ。
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