冷静になって、客観的になって考えてみれば、絶対おかしいだろ…って思う行動。
これ、やってる本人は自覚してないから出来る。いや、多分、自覚したくないと思っているから出来るのだ。
脳は自分にとって都合の良いことを信じる。それが多分、生存に有利に働くのだろう。
この映画は、2021年の作品なので、内容はもうご存知の方が多いはず。
9.11同時多発テロに関して、米国人の多くが信じたいと思ったことが、必ずしも真実ではなかったし、正義でもなかったという話だ。
法と秩序、憲法に守られた国であるはずの米国でさえ、有事の際は冷静さや平等、人権を忘れてしまうのだ。
Babiiである私は、思わずこの映画を見ながら『NOT ME』を思い出したよ。そして、言うまでもなく現在のロシアのことも……。
エンドロールで思わず涙が流れた。
無罪なのに14年も拘束、収監されていた主人公への同情もあるけれど、それよりも、この映画を製作しようとした人々の崇高な精神に泣かされた。
ジョディ・フォスターもベネディクト・カンバーバッチも凄いな……。
特にジョディ・フォスターは以前から好きな俳優だ。美しいよね。その顔のシワすら美しい。なんもいじってないんだね。(珍しい。と、思うのは偏見か)
そして、役者さんってこういうことも出来るんだよな~と思った。役を通して、現実の【常軌を逸した行動】をおかしいでしょう?って指摘できる。アメリカの良心とでも言えるような映画に、関わることが出来るんだ。
つい、我が推しにも見てほしいなぁ……と思ったよ。😌✨
🍀 🍀 🍀
そんな感想を抱きつつ、TwitterのTLを見ていたら、日本の映画界における性被害の記事がリツイートされていて……。
当事者の方のNoteを読むと、ここでも【常軌を逸した行動】が組織的にあったことがわかる。本当に恐ろしいし恥ずべき事だ。(もし自分がスタッフの一人だったとして、その場で彼女を助ける事が出来ただろうか?)
声を上げる勇気に頭が下がる。
日頃、私たちを楽しませてくれるエンタメの世界が、陰でこんなふうに腐っているとは……。
性的な表現は本当にデリケートな問題を含むよね。俳優の誰もが、作品に必要であるならヌードも厭わない…というスタンスではないし、それを求めてもいけない。
タイドラマでも『KinnPorsche』の4話で、主演ふたりのHotな、実にHotなラブシーンがあったけれど、私はちょっと驚いてしまったクチであるw。「え、ここまでするの?!」って思ったよ。そして、この後の彼らの仕事についてちょっと心配したりもした。(余計なお世話であるw)BTSを見れば彼らが誇りを持ってそのシーンに臨んだことがわかるし、彼らの笑顔に嘘はないと思う。
エロスというのは見せ方によっていくらでも描けるのではないだろうか。
ちなみに、個人的には『KinnPorsche』のそのシーンよりも台湾ドラマ『2位の反撃』2話のソファーシーンの方がエロスを感じる。双方、着衣のままのラブシーンである。肌を見せなくてもエロスは表現出来るという良い例だ。(これ、数あるBLドラマの中でも屈指の名シーンだと思うので、未見の方は是非チェックしてほしい。)
もちろん、人それぞれ感じ方は違うので、一概には言えない。上記2つはあまりにも違うシチュエーションであるし、比較すべきものではないかもしれない……。
でも、視聴者も、俳優の人権であったり、尊厳が守られることを望んでいるのは確かだろう。いや、そもそもそれ前提で見ているのだから。じゃなきゃ楽しめない。
【常軌を逸した世界】が一日も早く【正常な社会】に変わりますように。
not me,not you,but everyone.