100円の重み

100円銀貨。
今は銀貨ではなく白銅貨なんですけどね。
前は銀でできていたから銀貨ということで、それは価値のあるお金だったんです。
それが白銅貨に代わってからも価値はあったんですが、貨幣としては昭和57年の500円硬貨の登場で2番手になってしまった。
つまりは、それなりの価値になったってわけです。
思えば、俺の子供のころの1000円と言えば、それはそれは大金でしたねぇ。
目に付く色々な物が何でも買えた時代だった気がします。
現在の1000円札で、何か買えるのかと言えば・・・
まぁ、お分かりの通りですね。お菓子にしても高いですもんね。

さて、100円の重みと題しましたが、現在の100円の価値って、どうなんでしょう?
たとえば自販機で1本のジュースさえも買えない。でもね、だからといってみんながみんな130円のジュースを受け入れてるわけではないんですよ。
自販機のお高い飲み物を求めてるお大臣は割と少数で、せめてもう少し安かったら・・・ってことを筆頭にコンビニなどで買ったり、100円ショップに行ったりしますね。んで、現実的にはスーパーでお安いのを買うと。
要は、ジュース1本に130円の価値はないんですよ。ただ消費税が上がったから便乗値上げしただけってこと。もともと100円だったのが3%、5%、8%と消費税が上がっていくときに10円ずつあげた結果、こんなにも実質価値と乖離してしまったってわけ。
はじめから言われてたんだよね。110円は高いって。
でも、1円単位は自販機で使えないからって無理に通した形となった。
だったら10%に消費税がなるまで同じ金額かと言えばそうではなくて、便乗値上げの連続だったってわけです。
おかげで、たいして自販機で売れなくてもそれなりに儲かってしまうほど利益率が高い。

そんなわけで、100円の価値ってのは年々下がって行き、98円とか95円の物を買っても税込では100円で買えないくらいとなった。
いまどき100円玉1枚もらって喜ぶ子供というのも、あまりいないんでしょうねぇ。
昭和42年から現在まで同じ見た目の硬貨なのに、価値としては全然違う。
何とも寂しい限り。

そういえば、俺が子供のころに億万長者ゲームってのがあって、1億円持っていたら「大金持ち」ってイメージがあった。
今でいうどのくらいの金持ちかというと、当時の俺のイメージとしてレクサスLS乗って、家は3階建てのお城みたいな感じで庭に噴水のある池があるような感じ?
まぁ子供のイメージだからw
それが昨今の貨幣価値からして、1億なんて全然になってますね。
車1台が1千万では買えなくなってるし。しかも国産でさえね。

でも、だからといって100円を稼ぐのがかんたんかと言えば、そうではないw
そんなに簡単には稼げないんですねぇ。
とくにネットで稼ごうと思ったら大変ですよ。手に職のある人なら簡単かもしれませんげど。

今思えば100円って価値があったなぁ・・・ と思うひと時でした。
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