
幡多弁講座<た>行
たいそい
しんどい
少し疲れた時とか、めんどくさい事を頼まれた時に「たいそいけんいや!」と言う風にも使います。
だらしい
しんどい
体が疲れてしんどい時や、精神的に、骨折り損のくたびれ儲けのような場合にも使います。
「だらしい、たいそい」似た様な感じですが・・違いの説明が難しいですね。
たいそな
おおげさな
そんなにたいそな事いわんじゃちえぇやか!
そんな大げさな事言わなくてもいいでしょ。
たごる
せきをする
『せきをする』と言う意味です。
だす
炭俵
『炭俵』のことですが、植物のかやで編んで作ります。
ちなみに、米を入れる袋は『なんきん袋』と言います。
だすい
ゆるい
『ゆるい』と言う意味です。
たっしゃ
しっかりしている 元気
年のわりには、『元気だ』とか、『しっかりしている』と言う意味で使います。
たった
満足した
「満足した、足りた」と言う意味ですが、食べあきたとか、こりたと言う意味でも使います。
満足出来なかった時は、『たったこればあ』と言います。
たまげる
びっくりする
『びっくりする』と言う意味です。
びっくり仰天したということを『たまげたも何もあるかえ』とか、
『たまげたもたまげんもあるかえ』などと、オーバーに表現することもあります。
たまらん
大変
『大変』と言う意味です。
たまるもんか
申し訳ない 大変では
何か物をもらった時の『お礼の言葉』や、『相手をことを気ずかう』時、それと、『驚く』時にも使います。
わざと大げさに表現する言葉ですね。(笑)
高ものを、こんげするほどもろうて、ほんまに、たまるもんかえ。
高価な物を、こんなにたくさんいただいて、本当に申し訳ないなあ。
たろばぁ
好きなだけ 思いっきり
この『たろばぁ』は、『納得するまで』と言う意味合いで使う言葉で、
『たろばぁ食え』、『たろばぁ遊んで来い』、『たろばぁ寝よ』のように言います。
たんねる
探す
尋ねる
たんねる 『探す』と言う意味です。
ちなみに、片づけるは、『しのべる』とか、『くるめる』と言います。
「ち」
ちぃとようけ
少し多め
ちぃと「少し」+ようけ「多め」、
この辺りでは、このように、逆の言葉をつけて前の言葉の意味を否定したり、強調したりすることが多いです。
「俺の分は、少し多めにしてくれ」
「おらの分は、ちぃとようけ入れちょいちくりや」
ちくと
少しだけ
『少しだけ』と言う意味ですが、その他にも、『ちいと』、『ちょびっと』『ちびっと』など、いろいろな言い方があります。
ちなみに、たくさんは『ざまに』とか、『こじゃんと』などと言います。
ちびる
短くなる すりへる
『ちびる』は、小便などを漏らすことにも使いますが、物がすり減る事を言います。
ちゃがまる
壊れる、止る
『機械がちゃがまった』、『車がちゃがまった』
ちょっこり
ちょっと 少しの間
『ちょっと』とか、『少しの間』と言う意味です。
おらも行くけん、ちょっこり待ちくりや。
私も行くので、少し待ってて。
すまんけんど「ちょっこり高知までいっちくれんか」とかいいます。
この「ちょっこり」は曲者ですよ気を付けないと行けません。
「つ」
つっかけ
かかとのない履物
『かかとのない履物』のことです。
つねくる
つねる
『つねる』と言う意味です。『ひねくる』とも言います。
つばえる
騒ぐ、じゃれ合う
ただ騒ぐと言うより、じゃれあって騒動すると言うイメージです。
同じような意味の言葉に、『ほたえる』があります。
つばける
浸ける
単純に、『浸す』と言う意味です。
つむ
窮屈な
車の中が狭くて窮屈な状態などを言います。
つんのめる
つまずいて転ぶ
何かにつまずいて『前向きに転ぶ』ことです。同じような意味の言葉に、『けつまげる』があります。
つれしょん
翻訳不可
男子が数人で立ち〇をする事です。
「て」
てがう
からかう
単純に『からかう』と言う意味です。
こんまい子は、あんまりてがいよったら、泣きだすけん止めちょけや。
幼い子は、余りからかうと泣きだすので止めなさい。
てんぽな
怖いもの知らず 無鉄砲 危ない事。
そんなてんぽな事しよったら怪我するぞ!
そんな危ない事をしてたら怪我をするよ。
「と」
とうから
早くから
『はやくから』と言う意味です。
こんな朝とうから、どこに行きよらえ。
こんなに、朝早くから、どこへ行くの。
とぎ
友だち
『とぎ』、『つれ』『友だち』と言う意味です。
とぎがおらんと一人で行くがは、寂しい。
友達がいないと一人で行くのは、寂しい。
ちなみに、仲良しのことは『ほうばい』と言います。
どだい
だいぶん かなり
『だいぶん』とか、『かなり』と言う意味です。
とっから
とっくに
『とっくに』と言う意味です。
土べた(どべた)
地べた
『地べた』のことです。
とろこい
とろい
『とろい』と言う意味です。
目の前にあるものが、すぐには探せないような場合、その人のことを『目とろ』と言います。
どんな
鈍い とろい
『鈍い』とか、『とろい』『どんばすな』と言うこともあります。

ちくとクリックしちくりや、たのむけん。