小学生の頃、夏休みの宿題で一番嫌いだったのが「読書感想文」だ。
読書をするという事自体が苦痛なのにその感想を書けと。
もはや拷問だ。
僕は人間的感情が欠落しているので、本に出てくる主人公に感情移入したりできない。
なので提出する感想文はおおよそ「あらすじ」の様な物になる。
いっそのこと、「読書の苦痛の感想」を書いた方が良かったのかもしれないと今は思う。
こんな前置きを書いたのは、僕に感想などないという事なのです。
KANのライブについて何か書くとは言ったものの果たして何を書けばいいのか。
成り行きに任せて、キーボードをたたいてみるスタイル。
去年始まった、この弦楽四重奏シリーズ。
去年のは
このアルバムに収録されている。
(買いあさっているCDの山に埋もれていると、長時間の捜索を覚悟したがあっさり見つかってよかったスタイル)
ライブはこのCDより曲数多めにやってるけどね。
それが楽しかった(←これは感想というより感情だよね)ので今年も行ってみた次第。
去年は関内の神奈川県民ホールだったので近くて便利だったのだけど今年は荻窪。
中央線は嫌いなんだよねぇ。仕方なく行ったけどさ。
で、今年発売されたのが
このアルバム。
収録曲は最後にまとめて載せるのでここはこのままで。
はてさて、新品のCDですよ。
普段、99円のCDをあさっている僕にとって3240円は大変高価なものなのですね。
そこで欲しそうな顔をして奥さんの方を見る。
すると、とっても優しく僕に対してスニッカーズより甘い奥さんは押尾コータロー。
いやCDを買うたろーって買ってくれるスタイル。
もはやヒモだね。ヒモ。
荒木飛呂彦風に書くと「ヒモヒモヒモヒモヒモヒモヒモヒモヒモヒモヒモヒモヒモヒモヒモ ヒモーデヤンス!」
ちょっと「ブローノ・ブチャラティ」風にしてみたりして。
いや、主夫業はちゃんとこなしてるよ。
雨にも負けず風にもまけず、毎朝奥さんの弁当を作り、洗濯をし、奥さんの夕飯を作り。
一日、パン二個とうどん一玉を食べ。
東に汚れたトイレあれば、行ってきれいに磨いたり。
西に煤けた風呂があれば、カビキラーをまき散らして咽たりして。
南に・・・
続かなくなりました。
まぁ、そんな感じです。(ここで、「そういうものに私はなりたい」って締めを書くと全部嘘に見えるから書けなかったスタイル)
久しぶりに、あの開けにくい細いビニールのひも状のものをほどいてCDを出すという作業をしたな。
良いものだよねぇ。新品は。
今回のライブもこれらのCDから選曲されたものがほとんど。
音楽の雰囲気だけでも味わいたいという方はこのCD買ってみるといいです。
オリジナルとはまた違った味わいがあります。
そして、ちょっと前にやった「KAN My Best 20」から漏れてるけど実質7位の名曲がたくさんあります。
・いつもまじめに君のこと
プロポーズに使うとか結婚式で流すとかするとツウな感じ。
歌詞をまじまじ読むとかなりグッとくるよ(←この「グッ」ってのは感想なのでしょうか?)
結婚すればいいジャン系の素敵な楽曲です。実質7位。
・世界でいちばん好きな人
「世界でいちばん好きな人
それはあなただと言い切れる
この想いがいつまでもずっと変わらぬように
今このふつうの日々を大切に生きる」
こういうことが真顔で言えるようになるにはまだ時間がかかるな。
でも、今このふつうの日々を大切に生きないと損だよね。
こっぱずかしい系の素敵な楽曲です。実質7位。
・カレーライス
「もし君が本当にいなくなったら
ぼくはどうすればいいんだろう
手をつないで帰ろう とりあえず」
夫婦の日常、たまにある喧嘩の一コマ。
そこにカレーライスを絡める手法がしびれる。
奥さんにマジで出て行かれたら困る、マジで、いやマジで系の楽曲です。実質7位。
・50年後も
KANがMCで「この曲を作ったのは37歳の時だからギリあったかもしれないけど今は間違いなくない」
って感じの50年後も幸せでいよう的な曲。
出だしの「明日の朝もしも僕が死んでいたら君はどうする?」ってセリフを僕はたまに奥さんに言うけど
「死なないから」の一言で終わるスタイル。
人間、なかなか死なないからね。
でも、もう僕も「50年後」は死んでるだろう。いや死んでいたい。
最後の「50年後も穏やかに 笑ってるかな 今日みたいに」
でジーンとしてしまう系の楽曲です。実質7位。
・永遠
あまり永遠というのは好きな言葉ではないけど、この歌詞は愛にあふれてる感じがするね。
「ああ 愛しき君よ もう泣かないで
いつも隣に永遠に僕はいるから」
そんなこと言ってみたいけど、それこそ霊体でならいられるかな?
「50年後」と合わせて、生きてる限り愛してる系の楽曲です。実質7位。
・君はうるさい
かなり昔の楽曲で、忘れてたけどかなり好き。
いつも強気な彼女に向けてキレて「さよならさ」って言ったら彼女が泣いてしまうという。
僕から見ると可愛らしいほのぼのした歌詞。
ナウなヤングを想定している曲だね。
僕が今「さよならさ」なんて言ったら、捨てられて路頭に迷う事請け合い。
一度、オリジナルのを聴くといいよ、「めずらしい人生」という古いけどスーパーベストアルバムにも入ってる系の楽曲です。実質3位。
(この「めずらしい人生」を今BOOKOFFオンラインで探索したら、なんと698円もするではないか!意外と人気あるのね。
でも、店舗で探せば280円のところにたまにあります。探して見つかったら運命だと思って買うといいですよ。是非)
自分でやったのだが、そもそも「KAN My Best 20」は無理があったスタイル。
どれもこれも、名曲だもの。僕にとっては。
いつもまじめに君のこと
世界でいちばん好きな人
カレーライス
50年後も
永遠
君はうるさい
と、幸せに満ち溢れてる楽曲をBest20に選ばなかったのは、僕の中で幸せなのが当たり前になってるからかもしれない。
なんてのろけたりすると、不幸のズンドコに落とされるんだろうな。
謹んで生きないといけないね。
少しだけ、ライブの話も。
KANが弦楽四重奏のアレンジの仕方を解説してくれて面白かった。
徐々に変わっていくアレンジを弦楽の方々が弾いてくれたのもわかりやすくてよかった。
楽譜だけ見せられても何のことだかわからんからね。
試行錯誤の繰り返しで出来上がっていくのはなんでも同じなんだなと。
僕の拙い「こばな詞」もすごく言葉が変更されているのですよ。
そんなことはみじんも感じさせないクオリティだけどね。
では、アルバムの曲目をば
洋楽のカバーに関しては何もわからないのでノーコメントです。
1と12(各アルバムの先頭)は弦楽だけで歌なしです。
このアルバムはこれでいいんだけど、やっぱ僕はオリジナルの方が好きかな。
最後になりますが、敬称略システムでお送りしました。
ではでは。