「遅すぎたという印象ですね。それもこれも自民党のせいですよ」
と憤るのは、ある兵庫県議だ。
「世間の印象は、これまで斎藤知事を支援しながら、
今回の騒動で早々に辞任させられなかった維新が悪い、
という印象でしょう。
しかし、本当に無責任なのは自民党なんですよ。
そもそも斎藤知事は、知事選では維新の会のイメージカラーのグリーンではなく、
自民党のブルーののぼりを立てて戦っていましたし、
知事選の初日には、西村康稔議員ら自民党の国会議員がずらりと
応援のために並んでいましたからね
(西村氏は、現在は裏金問題で党員資格停止中)。
さかのぼれば、斎藤家は祖父の代から自民党員の党籍を持っています。
選挙で斎藤さんが最初に発した言葉も、
『自分はこれからも真っすぐに自民党です』でした」
当然、斎藤知事に引導を渡すべきだったのも自民党だという。
「県連を仕切っていたのは西村議員です。その次が盛山(正仁)議員。
ところが、西村議員は裏金問題の影響で自分の選挙対策に没頭しているし、
盛山議員は統一教会と接触していた問題が浮上して以来、
事務所に顔を出さなくなってしまった。
つまり、斎藤知事は、責任を持って相談できる相手が
消えてしまったんです。
そして、職員で相談できたのは、百条委員会で
『知事からの指示だった』を連発している副市長ら “4人組” だけですからね。
通常、知事クラスの大物が辞任するとなった場合、
それなりのポストを用意したうえで、
『次はこういう席を用意したから、
党のためにも辞めてくれ』と説得するものなんです。
ところが、斎藤知事は世間で “維新の人間”
という烙印を押されましたからね。
そこで、自民党は完全に静観する姿勢を貫くことにしたんです。
維新のイメージがダウンするぶんには、
自民党にとってプラスでしかありませんから。
しかし、維新の会・吉村洋文共同代表らがあわてて辞職要求したところで、
“自民党の人間” である斎藤知事が聞く耳を持つわけがない。
そうして、誰も責任を取ろうとしないまま野放しになり、
こういう結果になってしまったんです」(前出・兵庫県議)
こてくんの感想
うっ、う~ん。
この知事に
それなりのポストを用意したうえで、
『次はこういう席を用意したから、
党のためにも辞めてくれ』と説得するものなんです。
なんてやりますかねぇ~~~~。
そんな事をやれば、
「あんな知事にポストなんぞ、やらんでもええわ!!」
それこそ自民党のイメージ失墜ですよ。
ええ。
忘れかけた時に、改めて『それなりのポスト』
を用意するのが手一杯な感じがするんですけどねぇ~~~~。
なお、自民4040万・維新302万の
寄附の話はこれみたいです。
■斎藤知事の選挙資金は自民が丸抱え
また、応援に入っただけでなく、
斎藤氏の政治団体「さいとう元彦後援会」の21年の政治資金収支報告書を見ると、
自民党が丸抱えで知事選を支援したことがよくわかる。
寄付者にはずらりと自民党の国会議員が名を連ねているのだ。
最高額は、西村氏が政党支部から寄付した500万円。
西村氏の地盤である兵庫9区、明石市の自民党政党支部からも200万円が渡っている。
渡海氏は政党支部から100万円、松本剛明総務相は政党支部と個人で130万円、
山口壮元環境相は100万円など、
兵庫県連の2000万円や県議、市議などをあわせると、
自民党関連で4040万円もの巨額の寄附が確認できる。
ちなみに、
維新側からの寄附は約302万円
と自民党の10分の1にも満たなかった。
斎藤氏が選挙にかけた費用は、政治資金収支報告書と
選挙運動費用収支報告書から5000万円程度とみられ、
斎藤氏は自民党のカネなくして当選できなかったといえる。
■1200円でポスター張りした文科大臣
上脇博之神戸学院大学教授は、斎藤知事の選挙運動について、
2022年9月に刑事告発をしている。斎藤知事が14人の選挙運動員に対し、
「労務者報酬」名目で報酬として合計10万2000円の金銭を供与したことが、
公職選挙法の買収罪にあたるという内容だった。
金銭を受け取った14人の中には、兵庫1区選出の盛山文科相の名前もある。
斎藤氏の選挙運動費用収支報告書を見ると、
上脇教授が指摘する支出が確認でき、
盛山氏は1200円を受領していると報告書に記載がある。
斎藤氏の選挙中、盛山氏は自身のブログに、
〈さいとう元彦候補のポスター貼りを頑張っています〉 と投稿している。
地元の盛山氏の後援会幹部に聞くと、
「ポスター貼って1200円もらっているのか。大臣ともあろうものがセコすぎる」
と呆れた表情だった。
ではではっ。