子ども達の作品を飾ればたくさんの親子がグラントワに足を運び、楽しい思い出を作ることが市民にとって身近なグラントワになっていくのではと考えました。
総工費168億のグラントワです。これほどの高い文化に触れることの出来る場所が身近にできたことを本当に嬉しく思っています。
ですが、金沢21世紀美術館やベネッセアートサイト直島のように美術館を中心としたまちづくりの成功例もありますが、全国的に見て、美術館を観光の核としていくためにはしっかりとしたコンセプトと、それを支える市民と行政との協働が不可欠です。
「グラントワは大丈夫だろうか」という不安を抱くばかりではなく、益田市民がみんなで『自分達のグラントワ』と思えるような仕掛けをしていかなければ、総工費168億もの費用をかけてできたこの施設を維持していくことは難しいように思っています。
キャンドルフェスタは、そんな思いの下、企画したイベントでした。
「キャンドルの光と赤瓦って合いそうじゃない?」
「水盤の中に親子で裸足になって入ってもらおう」
親子にとって意味のある、そしてグラントワに一つの親子の思い出を作ってもらおうと、スタッフで知恵を出し合いました。
益田市及び吉賀町、津和野町の全ての認可保育所にご協力頂き、ペットボトルのランタンを3歳以上児全員に作ってもらいました。
約1300個の作品を集め、水盤に配置するということの大変さよりも、これを全て中庭広場に飾った時にはどんな光景を見ることが出来るだろうかという思いでスタッフも楽しみながらこのイベントに関わっていました。
来てくれた親子が楽しめるように水盤の周辺には様々な団体にご協力頂き、親子で楽しめる体験コーナーを出して頂きました。
スタッフは保育関係者と、一般の方の中から独身男女のボランティアスタッフを募りました。
独身男女のスタッフとしたことにはいろいろな意味が込められていました。
少子化の一因として、未婚化晩婚化という言葉が使われます。
結婚しない、結婚が遅いということですが、益田市の場合、出会いの機会が限られているという意見も多く聞かれていましたので、このイベントを作り上げることが一つの出会いのきっかけになればと考えました。
たくさんの人が関わり作り上げたこのイベントには、3時間で約1500人の親子が来館しました。
今年も9月8日にグラントワにてキャンドルフェスタを行います。
中庭広場を照らすキャンドルの灯は、たくさんの人に見てもらいたい光景です。
是非足を運んでみて下さいね!
中庭広場はまだまだいろいろな活用策があるように思います。
市民の知恵とやる気で、まだまだ新たな魅力を作り出すことができると信じています。
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