益田日赤の木谷副院長による「地域医療の現状と問題点-益田圏域の医療を考える-」と題した講演で、3時間の講演でしたが、益田圏域医療に懸ける情熱がひしひしと伝わってくるお話でした。
益田市の行政担当者が信念と強い意志で、医療のビジョンを持っていなければ、地域医療は間違いなく崩壊する。
地方における急性期医療を担う日赤は、最大の企業。
新生児1人が将来的には4億円の経済効果が上がるなど、数字に出てこない再生産性はたとえるものがない。
病院の新築に関しては、1分1秒を争う救急医療現場において、商業地に病院はおかしい。病院は静かに療養するところだとの副院長の持論を述べておられました。
市民の皆さんへのお願いとして、「病院は地域の財産」という意識を持ってもらいたいということで、次の4点をおっしゃられました。
○病院勤務医が消耗しないようにお願いします。
自分が良ければ...の発想はダメ
病院はこの圏域全体の公共のものという意識を持ってもらいたい
1)コンビに受診をさける
2)待ち時間が長い・医療従事者の態度が悪い・医療費が高いなどクレームは地域で吸収して貰いたい
○感謝の気持ち・尊敬の気持ちをもって
○医療を育てる気持ちを持って下さい
これができなければ勤務医はどんどん辞めて行く。
益田圏域ではあと10年もすればお産ができなくなる状況も考えられるようです。
実際に“それでも益田市の患者さんのために”と頑張っている医師の本気の言葉には心が揺さぶられました。
市議会としてできることにしっかりと取り組んでいかなければなりません。
次回の地域医療対策特別委員会は9月3日に匹見総合支所での開催が予定されています。
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