まずは津和野小学校で行われているコーディネーター制度についての事例発表。
驚いたのは日常的に地域の方が様々な授業で活躍しているという点です。
総合学習の時間を使って地域の方に授業をしてもらうという発想はどこの学校でも考えていることでしょうが、津和野小学校の試みは違うんです。
例えば理科の燃焼実験に地域のおじさん(ボランティアではなくパートナー)が絡むことによって、先生方が1人でもっとこうしたいと思ってもできないような大胆な実験になります。
小学校の先生は特にだろうと思いますが、一般の人が想像している以上に忙しいんです。
毎日の授業の準備などで恐らく「もっとこんな風にしたら」と思いながらも、その時に情報を持ってなければ調べなければならないし、“もっと子どものために”と思えば思うほど準備は大変になります。
そんな状況がある中で、この津和野小学校は専任の地域教育コーディネーターが小学校に配置され、そのコーディネーターの方が先生の「こんなことがしたいんだけど」に応えるべく地域の方々につないでいくという役割を果たしています。
教員が子ども達を教育するのは当たり前ですが、抱え込む必要はないと思います。もっと学校が地域に働きかけることで、教員にとっても、地域社会にとっても、もちろん子ども達にとっても、より高い教育効果が生まれるだろうと思います。
事例発表の後の協議では、益田東中学校区内の小学校2校の先生方、それぞれの地区の地域の方、中学校の先生の6名で、「では自分達の地区でこうした仕組みを作っていくには」というお話をしました。
協議の内容はとても意味あるものとなりましたが、それ以上に、こうして学校の現場の先生方と地域の方とが連携のあり方を考えるという機会というもの自体がこれまでほとんど無かったということを実感しました。
連携・協働という言葉が上滑りしているような感じになってしまうのは、時間の積み上げが無いからだということを改めて感じた日となりました。
今度は各中学校区単位で、こうした会を開いていくことが必要だろうと思います。
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