
二人で船に乗ったことがばれれば、子供達がひっくりかえって泣き喚くこと必至だったので、仕方なく私と母は近くの100円ショップや道の駅に子供達を連れて行きご機嫌をとることに。
こども達に玩具を買い、昼前に帰宅したが、伴侶と父は午前中出て行ったきり、いっこうに帰ってくる気配がない。
熱中症で死者も出たほどの天気である。
もしかしたら、この晴天の中、船の上で二人意識を失ってしまったのでは…?と嫌な予感が頭を掠める。
正午になり田舎独特の時報が大きな音で鳴り響いた。
仕方なく、火をおこし、残ったメンバーでそうめんをすする。
1時になっても、2時になっても二人は帰ってこない。
4時を過ぎたころ、漸く船が帰ってきた。
帰ってきた二人に釣果を聞くと「ままかりしか釣れなかった…」と元気がない。
帰ってこないのは、釣れすぎか釣れないかのどっちかだ、と母が言っていたがそのとおりだったようである。
しかし、それでもままかりばかりが40匹も釣れたらしいので、炎天下の下、ご苦労様、と言う感じである。
伴侶は父の手ほどきを受けながらままかりをさばき、なんと珍しいままかりの刺身を食べた。
市場で見かけないのは、おそらくいたみが早いせいだろう、と味を誉めた。
それほど、新鮮なままかりの刺身はおいしかったようで、釣ったうちのほとんどは伴侶と父でさばいている最中からつまみ食いをはじめ、少ししか食卓にはのぼらなかった。
私は隣で火をおこし、油でままかりのホネをかりかりに揚げてそれをつまんだ。
伴侶がはじめて裁いたままかりのホネにはちょっと身が残っていて、油で揚げると丁度良くおいしかった。
明日は大阪に帰る日である。
今日のリベンジに、明日も船に乗るという仕事熱心な伴侶は、魚までさばけるようになり、ますます男っぷりを上げている。
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