録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

モバイルRyzen4000番台はやはりLenovoからか

2020-05-09 22:40:51 | AMDブログ
Intelが新世代CPUを発表し、ほぼ同時に主なマザーボードメーカーが対応機器を発表したために間もなく登場の気配(マザーの発売は5月20日なのでその前後かと)を漂わせているのに対し、AMDはRyzen5 1600AFやRyzen3 3300X/3100と言った下位モデルの追加ばかりでなかなか発表済みの新製品が出てこない状況が続いていました。特にモバイル用のRyzen4000番台APU機は「早ければ第1四半期にも」との話だったにも関わらず、まだ登場していません。まぁ状況ゆえに遅れるのは仕方のない話です。が、ようやく姿を現しそうです。今回も第一号はLenovoになりそうですね。

Ryzen 4700搭載の新ThinkPad E14/E15がレノボから発表 Ryzen Pro 4000搭載モデルも年内投入

しかもThinkPadです。最初の発表ではLenovoと言ってもideapadになるという話だったので、ほぼ同時期だったらたまにはHPにしてみようか、と思っていたんです。なんか昨年は日本でのシェア第1位だったそうで、3000番台ですがRyzen機が安くなっていることも目を引きましたし。ただ、ThinkPadなら話は別。キーボードが使い慣れていますし、なによりトラックポイントは使い勝手の上で個人的に重要な機能です。型番からして15.4インチや14インチディスプレイのモデルになりそう。個人的には13.3インチや12.5インチのほうが合うんですが、大型の方が作りやすいでしょうから仕方ないです。
ただ、気になる点もチラホラ。記事ではThinkPadでは「Ryzen7 4700U」搭載となっていること。これは8コア/8スレッドのAPUで、U番としては上から2番目です。できれば最上位で8コア/16スレッドの4800Uか、せめて4750U(最近追加になった型番ではありますが、クロックが100MHz低いものとのこと)が使いたいところなんですよねぇ。テストも上位の方がやってて楽しそうだし。あとは現状あくまで米国での発売を予定していて日本での発売が発表されたわけではないということ。ただ、だからこそ最上位搭載機が選べる可能性もあるわけなんですが。

現在はBristolRidgeのモデルを使っていますが、4800Uが出たらぜひ買いたいと思ってます。MSIやASUSが予定しているのはどうやらハイパフォーマンス向けのH番採用機のようですし、今のところLenovoが最有力候補かな。ThinkPadなら言うことはないです。
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終わりの始まり? Fluid Motion VideoがAPUで使えない&脆弱性があったらしい

2020-03-11 09:52:21 | AMDブログ
ひょっとしたらすでに知られている話かもしれませんが、一応書いておきます。
わたし、複数PCを使用していますが、普段使いにはAPUのRyzen 5 2400Gを搭載したPCをもっぱら使っています。そのPCで手持ちのH.264/AVC・エンコード済動画を再生したところ、画像が乱れた横線しか出ない、という現象が発生しました。念のためWindows10を再起動させましたが事態は変わりません。ひょっとして、と思い、再生に使っているMPC-HCで有効にしているプラグイン、Bluesky Frame Rate Converterを無効にしてみたところ、なんと問題なく再生されてしまいました。Bluesky Frame Rate Converter、ようするにAPUに搭載されているGPU、RADEONのGCN世代の持つ動画再生の補正機能であるFluid Motion Videoを有効にすると動画がまともに再生できなくなってしまっているのです。これはこの個体だけか? と思い、同世代のAPUであるRyzen 3 2200GEが入っているPCでもドライバーを最新のものにして試したところ、全く同じ現象が再現できてしまいました。ただし、APUではなく単体のGPU、手持ちの環境だとRX560とR7 250XEを使った環境では全く問題なくFluid Motion Video有効環境でちゃんと機能が活きた状態で動画再生ができました。
Fluid Motion Video、といえば現状単体RADEONで主流である新世代RDNAアーキテクチャでは使えなくなっている、が少し問題となっています。売上で差をつけられているGeForceに対抗するため、もっぱら評価の対象となるゲーム系ベンチマークでのスコア稼ぎとその際の消費電力に能力を割り振った結果の切り捨て、という気ましますが、正直に言うとゲーム系ベンチマークのスコアを稼ぎたいならGeForceで十分でRADEONは要らないと思ってます。RADEONを選びたいのはGeForceではできないことがやりたいからで、同じことが同じようにできる期待は、少なくともわたしはしていないです。ただ、そうしたやり方をしても売れ行きは伸びず、結局競合が評価されている部分と全く同じ条件で同等以上のスコアを出さないとダメだ、とAMD自体は判断しているんでしょうね。Ryzenが売れたのはそうした観点で作ったせいでしょうし。ひょっとしてドライバレベルでその不要機能の筆頭であるFluid Motion Videoを切り捨て、ゲームへの全振りを始めたということなのでしょうか。

などと書いてきましたが、実際にはただのバグだと思います。現状この現象が確認されているのはAPUのRyzen2000番台世代(3000番台は環境がないので不明)、それもドライバのバージョンを現状最新の20.2.2にした場合のみです。実は動画再生の直前にバージョンをそれまで使っていた20.2.1から20.2.2にあげていました。おかしくなったのはそれからです。切り捨てでなくバグと推測するのは不具合が出ているAPU環境のみ、RADEON SOFTWAREからビデオの設定項目を立ち上げてもカスタムではカスタム輝度しか選べないことがあります。単体RADEONではほかにもいくつかカスタムできる項目がありますからね。なにより手持ちのもう一つのAPU環境であるA10-9700Bを搭載したノートパソコン環境でもカスタム項目は単体RADEON同様の機能が用意され、ちゃんとFluid Motion Video有効で動画が再生できますからね。これ、CPUコアがZenになる前のBristol Ridge、Carrizoという旧世代モデルですから、こっちを有効にして新世代をドライバレベルで無効にする意味がないわけですよね。
と、いうわけでおなじくAPU環境でFluid Motion Videoがうまく使えない場合、
・ファイルが残っていれば20.2.1かそれ以前に戻す
・Bluesky Frame Rate Converterを立ち上げ、"DXVA デコーダを有効にする"の項目のチェックを外す
いずれかのやり方で再び使えるようになります。今回はバグの一言で片づけていいと思いますが、バグチェックにおいてFluid Motion Video(あるいはAPU)のチェックがいい加減・チェックミスで通されてしまうくらいAMDにとって重要性の低い扱いになってしまっているのは確かだと思います。気を付けましょう。
追記:同じエンコードフォーマットを使ってもできたりできなかったりではっきりしないのですが、Ryzen 5 2400G/3 2200GE環境で20.2.2を使うと一部動画をWindows10付属ソフトの"映画&テレビ"で再生すると画面がズレるようにおかしくなる不具合を確認しました。同じエンジンを使うKODIでの再生でも同様の不具合が起こります。もちろん単体RADEONでは起こりません。RyzenのAPUユーザーは20.2.2を使わず、当分バージョンアップを見送ることを強くお勧めします。

追記:
すでに20.3.1がリリース。試したところ、ちゃんと2400Gの再生バグが解消され、Fluid Motion Videoが再生できるようになりました。安心してバージョンアップが出来ます。


そうそう、あまり大きく報じられていないようですが、AMDのCPUに脆弱性が新たに発見された、とのことです。


一時かなり話題になったIntel製CPUに見つかった脆弱性よりできることは少ない、とのことですが、セキュリティ面で問題になることは間違いありません。少なくとも、以前出てきたほとんど言いがかりに近い脆弱性よりは深刻と言えます。リンク先の記事ではこれを発見した研究所がIntelから資金提供を受けていることをちょっと揶揄していますが、まぁそれはいくらなんでも穿った見方でしょう。Intelがこうした研究機関に出資するのはあくまで自社製CPUの問題点を外部から指摘してもらって改善するためが第一であると考えられます。AMDでも脆弱性が見つかったのは、それだけ各種研究調査を一所懸命やっている機関だという証左でしかありません。
AMDはIntelと比べて脆弱性が少なく、それの対策に伴う能力低下も少ないというのが一つのウリでした。それは今でも間違っていないと思われます。こうした脆弱性が発見された、ということはZenアーキテクチャを使ったCPUの普及が無視できないほど大きくなってきたのでよく調べられるようになったと言うことなんでしょう。そういう観点で言えばAMDの方針は間違っていないわけなんですが、それでもRADEONの動画再生能力は低下させてほしくないんですが、
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凪な価格帯に爆弾投入 Ryzen5 3500発売

2020-02-22 21:05:51 | AMDブログ
以前Zen2搭載CPU、Ryzenが発売されたときは7月7日午後7時でした。これはZen2の特徴の一つである7nm製造プロセスに引っ掛けたもの(正直Zen2の中では比較的注目度の低い特徴ではありますが)と思われます。で、今日は2月22日、2が3つ続く日です。一般には猫の日として知られていますが、それと関係あるのかどうかは知りませんが、3つゾロ目の日にAMDは新CPU、Ryzen5 3500を発売しました。

AMDの6コアCPU「Ryzen 5 3500」が発売、価格は14,680円


わたし愛用のRyzen5 3600から機能をダウンさせた製品で、実は以前から存在していたのですがもっぱら中国のみの投入で、型番もRyzen5 3500xでした。今回xが消えて日本でも販売されるようになったようです(注:間違ってました。3500xはL3キャッシュが上位と同じ32MBのままのモデルとのことです)。3600と比べて
・マックスのクロックが100MHz低い
・SMTが有効にならないので6コア6スレッド
・L3キャッシュが16MBに半減
となります。機能的に勝っている部分はないので特に動画エンコードにおいては数段劣る存在となるでしょうが、それでもZen+採用4コアのAPUには勝るでしょうから十分実用に足るパフォーマンスを発揮するはずです。わたくし考えるにRyzen7 1700と互角かそれ以上になっても不思議ではないと思います。正直旧コアが担っていた価格パフォーマンス帯を破壊する存在だと思います。なにせ価格が安い。3600と比較するとほぼ1万円安。機能差から考えて激安と断言できる値段です。旧コアの在庫があるお店はちょっと困るかも知れません。
それ以上に困るのがIntelでしょう。ライバルとして仮想されているのは誰がどう見てもCore i5 9400Fです。Ryzen5/7/9とCore i5/i7/9が重なる価格&性能帯は両社の競争が激しく、かなりグチャグチャな状態ですが、その一方でRyzen 5 3600より下はほとんどIntelとAMDが競争ではなく共存している平和な地帯でした。Zen2のAMDCPUがなく、APUは旧世代のZen+だったので性能面でIntelに劣るため、GPU性能重視で小型PCにしたい場合はAMD、グラボは別に使ってもよくて大きくてもいいのでゲームなど多様に使いたいけど価格も抑えたい層にはIntelが適しており、価格も性能もあまり重ならなかったので選びやすかった感があります。ところがRyzen5 3500はそのCore i5 9400Fよりも安く、かつ性能面ではおそらく上回ります。Fがつく型番はGPUが無効化してありますからIntelの優位性にはなりません。完全にAMDはCore i5の全域を喰いに来ています。同社のAPUとも競合しますが、こちらは内蔵GPU用途で差別化できるという考えでしょう。個人的用途にはわざわざ買うほどではないのであまりお勧めはしませんが、ハマる人にはかなり強力な選択肢になるでしょう。

動画エンコードなどを考える身としては同じ単体製品が市場に出ていないRyzenならTDP65Wでありながら12コア24スレッドのRyzen9 3900が欲しい、と言いたいところですが、3900x(TDP105W)より状態がよくて3950x(16コア)に劣るというニッチなダイを掘り出さないといけませんから、まぁ数は出せませんよねぇ。
さて、そろそろモバイル用Zen2採用Ryzenが正式発表されて採用ノートPCが発売されないかな。そのためにわたしは投資を始めたようなものなのだ(笑)。
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BD再生用PCのケース変えてみた

2020-02-01 15:24:36 | AMDブログ
以前相続した際に株も一部は売却したものの大半はそのまま受け継いだのですが、当然ながらその中身は証券会社の知るところとなりました。喪が明けてからやたら「投資して資金を増やしましょう」という矢のような営業攻撃を各社から受けまして・・・。わたしゃ父の半分しか収入ないんですけど・・・。その際に
「国債とか新興国とかは信用できないからやらないよ」
「趣味の延長上にあるような企業以外は興味持てないよ」
「値上がりの可能性が高くても、まわりまわって本業と敵対するような事業を行っている企業は買わないよ」
「好き嫌いある方だから嫌いな企業には投資しないよ」
とわがまま放題言いまくったのですが、あちらさんからすれば進める企業を絞れるいい指標になったようなもの、上記の条件を満たす企業や投資信託をいくつも持ってきまして(国債だけは何度「買わない」と言っても持ってくるんですが・・・。よほど売らないと困るんですかねぇ)、しょうがないのでいくつか米国の株とかを買いました。少額ですが今の私はMicroSoftやAlphabet inc.、Broadcomの株主であります。株の銘柄の打ち合わせの際に各社に何度か
「IntelとかAMDとかは今どうなの?」
と聞くと、なんか首を傾けて言いたくない雰囲気を醸し出します。で、「調べてきます」と一度帰った後、今度はなぜかNvidiaの資料を持ってくるんですよねぇ。自動運転の展望がどうのこうのって。出入りしてる証券会社、いくつかあるんですがどこも反応一緒です。この2社には「今買わない方がいい」理由があるみたいです。どちらも新CPUを控えているのもあるのでしょうが、だから買い時、って気がしなくもないですが。ちなみにNvidiaは「保留」と言って買ってません。

その新CPU、Intelはもう少し具体的なものが出てくるまで時間がかかりそうですし、AMDもすぐに新製品が出そうなのはモバイル向けで、わたしが欲しがっているデスクトップ向けAPUはまだ先のそうです。その中身は、GPUがどうやら新型のNaviではなく従来のVEGAを7nmにしたもの、いわばRADEON VIIの下位版になるのはほぼ確実なようですが、CPU部分に関してはまだ未知数。果たしてモバイル版のように8コアモデルを出して現行のRyzen7の域までカバーしてくるか、それとも従来通り4コアモデルまでで下位に留まるかは予想するしかありません(Zen2は4コア1単位なので最上位6コアは新設計になってしまうので無いと思う)。なのでもうちょっと現在使っているZenコアのRyzenGで粘りたいと思います。
このRyzenG、普段使いのデスクトップ機としてRyzen5 2400G機を、それ以外に専ら動画再生用としてRyzen3 2200G機を二台持っています。一台は自室に置いてあるLenovo製のやつで、もう一台は映画観賞用に奥の部屋で使っているBDドライブを内蔵させて組み立てたやつです。が、後者がどうにも調子が良くない。電源を入れても起動せず、じゃぁ切ろうとして電源ボタン長押ししてもうんともすんとも言わないことがしばしばあるようになりました。ちゃんと電源が入ってPCが起動することもあるので、どうも電源がヘタれた気がします。じゃぁ電源ユニットだけ交換すればいいのですが、生憎とこのPCが入っているSD101は独自仕様に改造してあるもので、ユニットだけ交換というには骨の折れる仕様になっているのです。じゃぁいっそのことケースごと交換しようか。と思い立ったはいいのですが、現状のMini-ITXは肝心のBDドライブを入れる5インチベイのあるものが少ないのです。昔探したときは"ぱすっ"っと出てくるモバイル用ドライブなら搭載している、というケースが多かったのですが、今はそれすらないケースが多いようです。今はその分小さくする方が主流なのでしょう。確かにわたしもソフトウェアはダウンロード購入ばかりで光学ドライブを使わなくなって久しいのですが、映像メディアは別。配信動画や衛星放送はレンタルDVDの代わりにはなっても購入ディスクの代わりにはなりません。マニアなB級映画から新しい映画の安定高画質環境まで鑑賞するにはやはりBDドライブが必要です。と、いうわけで取り寄せたのがIN WINのMini-ITXケース、IW-BP655B/300Hであります。

IN WIN Mini-ITX Mini-DTX 超スーパー ミニタワーPCケース 黒 IW-BP655B/300H
IN WIN
IN WIN


他にも候補はあったのですが、なんとなく"ポツン"とした写真が妙にそそりまして。とりあえず電源ユニット付属というのがいいです。一般的なTFX電源がくっついているだけなのでもしヘタれれば交換できますし。

作業は思ったよりしやすいです。Mini-ITXケース、それも5インチベイ付きとなりますと、モノによっては組み立てパズルのような複雑な工程が取り外しに必要だったり、ベイが外せなくてマザーボードを固定させるのが難しかったりしますが、本機はただねじ止めされているだけなので、ネジさえ外してしまえば(PC組み立てによく使うネジより少し小さなネジが使われているのでやや小型なドライバーが必要)取り外せば比較的作業スペースは広めです。フロントパネルを外した時、電源スイッチがケースに斜めについていてビビりましたが、これはフロントパネルのデザインのために最初から斜めにつけてあるだけでした。組み立てにかかった時間はわたしが組み立てたPCの中で最短、と思うほど簡単に終わりました。すでに動作検証の終わっているパーツを移すだけだったことやMini-ITXということで装着するドライブの数が少ないこともありますが、あまり余計なことはやらずシンプルにした設計が作業効率をよくしたのでしょう。その分多少難もありますが。

・やや奥行きがある


パーツを抜き出し済のSD101との比較ですが、若干奥行きがあります。これはSd101のようにマザーボードの上に光学ドライブが来る設計になっていないためです。その分高さは低いため、どちらがいいかは好みがあるでしょう。個人的には普段使うには奥行きはない方が好きです。ただ、組み立ては断然しやすく、特にCPUクーラーの上がちゃんと空いていて上部のフィルター越しにファンが見えるようになっており、空気の周りは良さそう。使っているCPUクーラー、NH-L9a-AM4だとかなり余裕があるので、もう少し厚めなクーラーでも使えそう。

・フロントUSBが2.0
3.0対応マザーも最近は一般的になっているところに2.0やや古さを感じます。が、3.0の追加端子を持たないマザーもまだある一方、2.0追加端子がないマザーはほとんどない(ひょっとしたら3.0しかないマザーはあるかも知れない)ことを考えると無難ではあります。

・2.5インチベイがなく、3.5インチベイが薄い
3.5インチのベイはありますので、2.5インチドライブを付けたい場合は変換アダプタを使えってことなんでしょう。実際3.5インチのHDD用ベイは2つ分ネジ穴が用意されているものの、ちょっと薄いのでHDD2台は多分無理です。事実上少なくとも片方は2.5インチのアダプタ専用になるでしょう。

・フロントオーディオケーブルが少し短い
多くのMini-ITXマザーではフロントオーディオ用のコネクタは電源から一番遠い隅にありますが、本機のケーブルはかなりギリギリです。入らないわけではありませんが、ちょっと窮屈に感じます。フロントオーディオなんか結局使わないという人も少なくないと思いますので、届かなければ使わないのも手でしょう。

・排気ファンの意味があまりない
3ピンコネクタの排気ファンがついています。あまり音がしないのはいいんですが、電源ユニットと光学ドライブに囲まれた部分についているので、組み立てた際に余ったケーブルの押し込み場の位置からの排気になってしまうので、排熱効果はさほど期待できません。使わなくてもいいかも知れません。

・拡張スロットの使い道が薄い
もちろんMini-ITXは拡張スロットを一つしか持てない規格ですが、グラボの場合大抵二枚以上の厚みを持たせ、装着に2スロット分使う設計なのでそれができないと選択肢が少なくなります。まぁグラボ増設したい人はそもそもMini-ITX使うべきではないでしょう。APUやCoreのようなGPUを内蔵したCPUを使うべきです。

と余計なことをしていない分割り切りは必要ですが、用途が決まっている人ならむしろいい選択になると思います。付属電源ユニットも、SD101みたいな小型にはありがちなマザー供給電源が4ピン一個しかないなんてこともなく、ちゃんと4ピンx2の8ピンになっているものなので必要十分ではありますしね。今のところ起動しない、という問題は起こっていません。
動くことが第一なので買いかえてよかったと思います。前のSD101はもともとAMDの企画のために買ったケースなのでだいぶたってますしね。当時もらって貼っておいたTEAM REDのステッカーだけちょっと惜しいですが、しょうがないです。これで当時の部品はほとんど交換してしまいました。残っているのは外部のマウスくらいなものです。こうやって部品を交換し続けた結果、全部の部品が変わってしまってこれは元組み立てたもののなれの果てと思っていいのか、ってなパラドックスをテセウスの船、とかいうんでしたっけ。アレ以降全部新品買って組み立てたことが一度もないんですよ。完成品を買うか、一部部品だけ交換するか、ばかりで。次のAPU買うときはケースも交換して新品気分を味わおうかな。
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NaviではあのFluid Motion Videoが使えなくなってる・・・らしい

2020-01-24 11:53:56 | AMDブログ
先日、情報がハッキリしなくてAMDのモバイル向けAPU、Ryzenの内蔵GPUが新世代の"Navi"か旧世代の"Vega"か適当なことを書いてしまいましたが、現状ではあくまで旧世代の"Vega"ベースである、とされています。まぁNavi、すなわちRDNAベースのアーキテクチャはVegaまでのGCNアーキテクチャよりカタログスペックやベンチマークスコアを重視した設計になっており、プロセッサとして活用するAPU向けのGPUとしてはGCNに劣る印象がありましたのでそれで正解じゃないかと思ってます。今のところロークラス向けの設計もできていないようですしね。この調子だと、Ryzen2搭載のデスクトップ向けAPUが発売されたとしても当面Vega採用ってことになるんでしょうかね。

ところで、先日公開されたAsciiのRADEON RX5600 XT紹介動画の中で「Fluid Motion VideoにNaviは対応していない」って話が出てきたんです。動画では「最近は配信動画は60fpsになっているので必要ない」とか「Flluid Motion Videoはアジアの一部の地域でしか使われていない(笑)」などAsciiらしい小バカにした発言をしていましたが、それはおいておいても非常に気になる話です。
実はこの「NaviになってからFluid Motion Videoが使えなくなっている」というのを初めて聞きました。まぁ16当たりからのPowerDVDはFluidMotionvideoの効きが初期の14に比べて掛かりにくくなっていた(なので最新の19とかより14を追加購入したいとか希望してます)軽視されるようになっていたのは否めないのですが、個人的にはやはり重視したい、特にクラシックな特撮映像の鑑賞には欠かせない機能と思っています。逆にCGをふんだんに使った映像だとCG臭さが倍増する欠点もありますので最近の作品しか興味のない人には必要でない機能かもしれません。それでも、テレビ補正の4倍速とかよりはかなりマシだと思ってますが。
Fluid Motion VideoはRADEONをハードウェアというよりもプロセッサ、あくまで補正画像を作り出す計算のために活用している機能と思われます。ゆえにKaveri世代のAPUでは比較的軽いモード1しか活用できるようになっておらず、AM1プラットフォームのAPUではSD解像度でないとガタガタして使い物にならない、と言ったCUの能力に左右される場面もありました。もちろん現状のRyzenGでは全く問題ありませんが。そういう点で見ればNaviがFluid Motion Videoの機能を持っていない、というより計算能力がなくなっている、と考えてもそれほど不思議ではありません。そういう機能を省いた分電力消費を抑える、がRDNAの目的なんですから。それにFluid Motion Videoのような「見れば分かる」より「4K8K画質の〇〇再生に対応」の方がカタログスペックとしてはわかりやすいですしね。ただ、あくまでドライバのせい、という説もあるようです。

このままFluid Motion Videoが廃止となるのなら、それに備えてVegaのグラボを少し買っておいたほうがいいかもしれません。おそらくAMDもRADEONの計算能力を完全に殺してGeForceとベンチマークだけで勝負するGPUにする、ということはないような気がするんですが、どうなるか。少なくとも間もなく出るモバイルAPUはVegaなわけなのでFluid Motion Video対応している可能性は高いです。これを時間稼ぎと考え、次かその次を期待することにしましょう。
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遅れながらも、Ryzen 9 3950x発売

2019-11-30 22:27:28 | AMDブログ
当初は9月発売! という話でしたが歩留まりの問題や製造委託先であるTSMCの生産ラインの混み具合などから大幅に遅れていたAMDのAM4向け最上位CPU、16コアのRyzen 9 3950xが11月ギリギリで発売されたようですね。

AMDの新CPUを求め秋葉原に約200人が殺到、Ryzen 9 3950Xは即完売

10万円近い高額なCPUながら秋葉原では午前中から人が押し寄せ、整理券が配布されてあっという間に売り切れたとか。わたしも試してみたいですが、価格といい品薄の空気といいこりゃあきらめるしかないですねぇ。わたしが入手できることにはとっくにしゃぶりつくされていて、もう書くことなんか残ってないでしょうし。

面白いのはIntelも「CascadeLake-X」18コアのCore i9 10980XEを、それも一日前の29日に発売したこと。

Intelの最上位CPU「Core i9-10980XE」が遂にデビュー、18コア/36スレッドで税込138,000円

これは誰がどう見てもRyzen 9 3950xを意識して投入時期を調整してきたCPUでしょう。3950xが一般向けマザーで動作するCPUなのに対し、ハイクラス向けのマザーで動作といった違いはありますが、多コアCPUでは大量の電力&高熱は避けられませんから、安定して動作する、という点でいえばハイクラスマザーでしか使えないという仕様はそれほど悪いとは言えません。値段も絶対価格でいえば高価ですが、これまで20万円超え当たり前だったIntelのHEDT向けCPUの初物とは思えないほど安いです。それまでの「Skylake-X」最上位だった9980XEも大幅に値段を下げていますから、多コア処理のハイクラスにこだわるのならIntelも悪くない選択肢になってきました。これこそ健全な「競争ある世界」ですよね。ひょっとしたら3950xと同時発売になったAMD側のHEDT向けRyzen Threadripper 3970X/3960xの早い段階での値下げもあるかも。

手に入れた方はおめでとうございます。わたしは次はZen2のノーパソの登場を待つことにしましょう。

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APUは来年 モバイル向けは後半かな?

2019-11-13 22:13:54 | AMDブログ
Asciiに久々にAMD系CPUのロードマップに関する解説が載ってました。

7nmベースのRyzen APU「Renoir」を2020年に発表 AMD CPUロードマップ

まぁ原則Intel贔屓のAsciiですからAMDは一年以上もロードマップを取り上げてなかったんで、本当に久々です。ここ最近Intelが新製造プロセスの開発にもたついていて、モバイル向けはともかくデスクトップ向けはやや力技でコア数を増やしたりクロックを上げるなどして性能を上げる方向で当面しのぐ感じなので、個人的にあまり買う気がしない状況がしばらく続くイメージなのに対し、AMDは少し先まで道筋ができていて、あと3~4年くらいはよほどのことがない限り順調にCPU系は伸びそうで、楽しみです。ただ、リンク先の記事によるとTSMCの7nmの製造が混んでいて、なかなか増産できない模様。16コアRyzenが遅れたのもそうした理由があるのでしょうし、APUがいまだGFの12nmで作られるZen+とGCNの組み合わせにとどまっているのも、供給を安定させるためなんでしょう。ただ、一世代前のアーキテクチャにとどまり続けるAPUというのも寂しい限りでたびたびそれに対する不満をわたしも書いてきたわけなんですが、ようやく7nmによるZen2コア採用のAPUの話が出てきました。コードネームはRenoir(ルノワール)。Bridgeシリーズはやめたんでしょうか。TSMCの7nmの製造ラインに余裕ができたら、ということなので一応来年の第二四半期ころ、となってはいますが、他の顧客の注文状態で場合によってはもっと遅れることも考えられます。個人的には残念ですが今のAMDはAPUはより低価格向けの、必要十分なCPU+GPUというポジションとして展開し、単体CPUを優先させる腹のようです。

となると気になるのがモバイル向け。おそらくですが、もうモバイル、つまりノーパソ向けに単体CPUは作らないでしょう。ノーパソ向けはAPUになると思われます。先のリンクにモバイル向けAPUの話は出てきていませんが、AMDはTrinityの時を除いてAPUにおいてはデスクトップをやや優先させる戦略をとっています。ということはモバイル向けも早くて第二四半期、もう少し遅くなって第三四半期となってもおかしくありません。ほぼ一年近く遅れる計算になってしまいます。Intelはモバイル向けを優先させてこちらは新世代コア採用のCPUを投入しているため、ちょっと構想に置いて行かれるんじゃないか・・・という気がしてしまいます。
ただ、AMDがモバイル向けをそれほど重視せず、デスクトップやサーバー・ワークステーションでのシェアさえ取れればいい、と考えているのかも知れません。次のAPUの採用されるだろうGPUのNAVIや電力効率を優先させるためにゲーム向け以外の汎用的なアーキテクチャを抑えた仕様になっていると思われ、APUとしてはそれほど大きな成果は望めません。ゲームにはIntelのモデルより強い、とは言ってもノートパソコンでの内蔵GPUでのゲームはやはり中途半端にならざるを得ませんし、なによりオフィスに置かれるノーパソには不要な能力です。最近のパソコンはかつてのような万能性は求められておらず、特定の用途で十分な威力を発揮する、汎用性の高い部品を使った特化性が重視される傾向にある、と思います。優位性の見出せないオフィス向けは半分捨て、ハイクラスの能力が求められる利用に注力するのは決して悪いやり方ではないですね。
ただ、そうなると個人的に買うノーパソがない、という問題はあるのですが(^^;)CPUはAMD系、と決めているのは選択肢を狭めて買いやすくするためなんですが、上記の推測通りだとあと一年はZen2搭載のノーパソが出ない、ということになってしまいます。Zen+は乗り遅れたので、次はZen2にしたいんですよねぇ。予想が外れてノーパソはAPUより早くZen2採用のAPUが出る、とかならいいのですが。
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RyzenPC届きました

2019-07-19 00:29:34 | AMDブログ
相続税の追加分、ごっそり取られました。
さらに追加が滞納の扱いになり、滞納金が請求されることになりました。
相続税支払いの際に処分して現金化した分が所得となり、これから一年の住民税が大幅に跳ね上がりました。

きゅう・・・。なんかどこまでも搾り取られるだけ搾り取られている気分です。わたしみたいな立場が一番税金取りやすい人間なんだろうなぁ。それでも払うしかないんですが。
で、またしても先日発売されて買う買う言っていた新Ryzenですが、結局注文することにしました。なにせもうじき消費税が上がりますし、さらにこれからメモリやSSDの値段も跳ね上がる気配がするからです。もうしばらくすれば新Ryzenそのものの値段が下がるかも知れませんが、今回AMDは日本でのRyzenの値段はだいぶ頑張っている印象ですから値下がりには時間がかかる気がしたのです。少なくとも16コアのRyzenが出るまでは値下がりはないでしょうし、そこまで待ってもいられませんでしたからね。だから、精神的に貧乏な今だからこそ早く買わなければ、とおもってしまったのです。

テストもありますので新Ryzenの代わりに現役を下すのはKaveriを使ったPCにします。とするとほとんど入れ替えですし、ケースもいい加減ベコベコで交換したい、というわけで完成形のPCで注文することにしたのです。
まず一番最初に注文先として考えたのが、昔注文したことがあるカスタムPC工房。ですが無理でした。ここは安いしほぼどんなカスタマイズでもしてくれるのですが、その代わりに非常に規模が小さなショップのため、大手と比べると最新パーツに弱いのです。当日はもちろん18日現在でも新Ryzenは扱っていません。
じゃぁ別のところに、とBTO系通販サイトを探りまわり、一番わたしにとって無駄がない構成になっているな、と感じたのがサイコムです。単純なコストパフォーマンスなら一枚上と思えるショップもありましたが、特にグラボが高性能でもわたしにとっては意味がないので、ここにしました。注文した構成は、以下になります。

CPU : AMD Ryzen 5 3600
CPUグリス: CPUクーラー付属グリス(標準)
CPU-FAN : AMD純正 Wraith CPUクーラー [空冷/CPUファン]
MOTHER : ASUS TUF GAMING X570-PLUS
MEMORY : 16GB[8GB*2枚] DDR4-3200
HDD/SSD : Intel SSD 660p Series [M.2 PCI-E SSD 512GB]
VGA : RADEON RX560 2GB ASRock製Phantom Gaming Radeon RX560 2GB [DVI/HDMI/DisplayPort])
CASE : 【黒】Fractal Design CORE 2550S Black [サイコムオリジナル仕様]
POWER : SilverStone SST-ET550-B [550W/80PLUS Bronze]
OS : Microsoft(R) Windows10 Home (64bit) DSP版

はい、そうです。今回注文したCPUは、新Ryzenの中でも一番安くて性能が低い、Ryzen 5 3600です。今まで「一般向けハイミドルクラスが一番お買い得」としてきたわたしの主張とは異なりますが、精神的貧乏であるためと、むしろ6コアのRyzen5の方が今回調べて面白いのではないかという気がしてならなかったのです。最下位と言っても6コア12スレッドのモデル、これは今ウチで一番動画エンコードが速いCore i7 8700と同じになります。Intel一世代前ですが、今なお一般向けとしてはハイロー程度には位置し、先日「AMDの単体CPUシェアがIntelを抜いた」事件の時の集計ではIntelCPUで一番売れたCPU、つまりIntel系としては未だ売れ筋でバリバリの現役なのです。これに同じコア数同じスレッド数、値段に差があるRyzen5 3600がどこまで迫れるか、むしろ確実に8700に勝つだろう3700xよりもワクワクする比較対象だと思ったわけです。ちなみに上記以外は光学ドライブも含めて全部キャンセルにし、お値段120250円です。高いか安いかは意見の分かれるところでしょう。
ただ、少し選択を誤ったかな、と思うところも2か所あります。一つはVGAにRADEON RX560を選んでしまったこと。ちなみに標準構成だとGeForceGT710になるんですが、さすがに古くて性能が低い。ロークラスがいいのは確かなんですが、せめて現役世代にしたいな・・・と思って選択肢唯一のRADEON、RX560にしてしまったのですが、GeForceのGT1030にすればよかった・・・。せっかくならGeForceのロークラスをキープしておいた方が後で調べるのに都合がよかったです。RADEONは新アーキテクチャのRDNAのロークラスが出るまで待つべきでしたね。
もう一つの選択ミスは電源。この構成なら550Wの電源は十分な容量ですが、マザーにX570を選んだということは将来的にCPUの交換をもくろんでいるということです。その時果たして550W電源で動くのかどうか。一応16コアも候補に入ってますしね。ただ、グラボはもう交換する気が全くないので足りるかな?

このPC、今週中に届けばまぁ十分かな、と思っていたのですが、実は16日にはもう届いていました。中を見ると、さすが最近のケースにプロの手による組み立て、配線がみんな隠れていて、わたしのPCのカオスな配線とは比べ物になりません。まぁHDDを増設したので、その近辺だけはすでにカオスになりつつあるんですけどね。
CPUクーラーが標準、グラボが補助電源不要の小型ということもあってマザーボードの上部はスカスカ、大変扱いやすいPCになっています。ちょっとだけ困ったのはHDDの増設。専用ベイに固定するネジが専用なんです。3.5インチHDDは4台組み込めますが、ネジをなくしたらアウトになってしまいます。なので余ったネジはどこかケースにとりあえず固定しておければ後で探さずにすむのですが、あいにくとそうしたネジ穴の余りはなし。仕方なく袋に入れてテープで空きスペースに止めておきました。そこは不便ですが、後はまぁそこそこ。2.5インチのSSDを固定する隠しベイもありますしね。

さて、HDDとPT3を組み込んでセットアップしたのですが、ビビったのがWindows10の認証がされていなかったこと。しかも付属のWindows10もプロダクトIDがはがして会ってどうするぅぅ!! と焦ったのですが、ケースに貼ってありました。再認証からトラブルシューティングを選び、IDの変更からケースに貼ってあったIDを入力して認証が取れ、一安心。Windows10をインストールするときID入力もやっといてくれてもいいのに。

とりあえず初期設定も終え、いよいよこの新Ryzenによるテスト比較を開始しました。設定をミスしたりして一からやり直しに、を繰り返していてなかなかうまくいきませんが、CPU性能でわたしが一番、というよりほぼ一点だけ重視している動画エンコードにおいて、新Ryzenの性能が分かるまでとことんやるつもりです。数日は最低かかりますが、温かい目で見守っていただけると幸いです。
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Zen2搭載、第3世代Ryzenいよいよ発売

2019-07-07 17:52:22 | AMDブログ
本日7月7日、七夕の夜7時にいよいよ我々一般ユーザーが新Ryzenと出会うことができるようになりました。もちろん今晩一回限りってことはないですけどね。まぁラッキーセブンに引っ掛けたところでしょう、フィーバー。東京近郊の方などとりあえず買いに行く人、イベントだけ眺めに行こうかと考えている人も多いのではないでしょうか、うらやましい話です。わたしはせいぜい明日、各サイトを眺めるくらいでしょう。

さて、Ryzen3の価格ですが、思ったほど高くはなっていない・・・というところでしょうか。

AMD、第3世代Ryzenの国内価格を発表

12コアのRyzen9 3900xが59800円(税別)です。ちなみにアメリカでの販売は499ドル。単純計算で54000くらいなのでそれよりは高いですが、まぁ輸入代理店の利益もあるのである程度は仕方のないところ。むしろ今までAMDといえば差額が大きく、以前スレッドリッの時はAMD側は「同性能のIntel製品と比べて価格は安い」としていたのに、ふたを開けてみれば日本限定で同性能のIntelと同価格帯だった、なんてこともありました。あの時はAMDがいろいろ対処して値段は下げられ、先行で購入した人は差額分のクオカードが贈られるなどドタバタもありました。まぁその時と比べれば頑張っている方でしょう。ちなみにIntelのCPUで近い価格帯といいますと、Core i9 9900Kがちょっとだけ安い程度の価格で売られています。9900Kが3.6~5GHzの8コア16スレッド、3900xが3.5~4.7GHzの12コア24スレッドです。Zen2の強化ポイントである分岐予測機能とAVXの強化が予想通りIntelと同程度まで引き上げられれば、コアとスレッド数で性能は圧倒的に上、となりそうですがこればかりは比べてみないとなんとも。まぁ3900xはともかく9900Kを買うつもりはないんですが。

今回の注目は12コアの3900x以外には8コア16スレッドでTDP65WのRyzen7 3700xと、コストパフォーマンスのよさそうなRyzen5 3600(予価23980円)ってことになりそうですね。というか、それらとクロックしか変わらないのにTDPと値段がグンと高いRyzen7 3800xとRyzen5 3600xは当て馬以外に見えません。TDPはまだしも値段はねぇ。ただ注目の3つは売れ筋になって入手困難になってもおかしくないですから、早く確実に手に入れるならこの2機種を選ぶ、ということになるかもしれません。
一応APUのRyzen5 3400GとRyzen 3 3200Gも出ますが、これは名前が紛らわしいのですが中身が第2世代のZen+で新世代ではなく、今までの2000番台と比べてもそれほど大きな性能差はないと思われます。いち早く飛びつく製品ではないので注意。ただ、特に3200Gはかなり安いので旧APUからの乗り換えや新規に組むには最適。

さて、わたしとしては今までのRyzenとの比較もしたいのであれはそのまま使い、新Ryzenに関してはBTOか何かで一台完成PCで購入、の予定なのですが・・・。実はちょっと精神的に参っていて物欲が減衰してます。その原因は例の相続税の追加分。予想をはるかに超えて高かったのです。これは新たに追加された相続税対象分が課税されるのではなく、もともとの相続税対象財産全体にプラスする形で税率が決まり、その差額で払う必要があるからです。相続税は累進課税のため、元の金額が大きくなれば大きくなるほど税率は高くなります。結果、追加分だけを見ていたわたしとしては身震いするほど高い追加税を払うことに。ひょっとしたら追加分で税率が繰り上がったのではないかと思うほどに。これなら生前贈与の対象扱いにして全部贈与税にしてしまった方が安かったかも・・・。と思っても後の祭り。正直ゲッソリしてます。この課税からくらべればPC一台なんて安いものではありますが、気分的にお金を出したくない金鬱状態なんですよ。実用で言えば他にいい加減熱くなりすぎて限界が来たノートパソコンなんかも買いたいんですが、これ以上まとまったお金出したくない、の気持ちの方が強くて・・・。はう、キツイです。
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AMD、CPU単体販売シェアでIntelを抜く

2019-07-04 15:26:12 | AMDブログ
ちょっと驚いた話。BCNによると2019年6月におけるCPU単体の売上シェアでIntelが50%を切って49.5%に、AMDが50.5%になって逆転した、という話が出ています。

インテル首位陥落、年内に巻き返しなるか


ただ、あくまでBCNのカバー率はネットショップを含めた日本の店頭販売の4割にとどまるため、誤差の範囲程度の差が生じ、実はIntelの方が上だった、という可能性もゼロではありませんが、それでも横に並ぶのが精いっぱいでしょう。CPU単体のシェアにおいて、まして世界的に見てもIntelが強いといわれてきた日本市場においてAMDがIntelと同等以上のシェアを確保した、それも新CPU発売直前というむしろ売上が落ち込む時期において、というのは驚きです。この時期に買う、もしくは買い替えるとしたら新CPUだけでなく新チップセット搭載のマザーも同時発売されるAMDよりしばらくメジャーモデルチェンジの予定がないIntelの方が安心して買える気がしますが。

この一因とされているのがIntel製CPUの供給不足。もっともそれが一番の理由だとすると、単体CPU自体が先月は全然売れなかった、ということになります。いくら在庫処分のために値段を下げたとは言え、ボーナスシーズンでもないこの時期に世代交代寸前のAMD製CPUが爆発的に売れるわけありませんからね。リンク先の記事に関連記事として6月中旬の単体CPU売上ランキングのリンクがありますが。

インテルよりAMDのCPUが今売れている! 6月10日から16日のCPU週間売れ筋ランキング


なぜか1位が抜けてます。まぁ写真が計算されているRyzen7 2700xでしょうね。一方Intelだけを見ると一番順位が高いのはCore i7-8700です。わたしも使っていますし、いいCPUだとは思ってますが、それでも一世代前のCPUですよ。これがトップに来るというのはそれだけ現世代が品不足という証だと思われます。
それでもAMD側も世代交代前、というハンデを抱えながら同等以上シェアを取った、というのは事実です。7日にも出ると思われる新Ryzenは内部構造も新しくなっていたり、コア数がさらに増えた上位向けがラインナップに加わったりと新鮮味があり、どう考えても当分Intelのシェアを削り続けるのではないでしょうか。一方、Intelは若干クロックの上がるリフレッシュ版くらいしか当面登場予定がなく、このまま放っておいていいのか、という気がします。まぁしょせん単体CPU市場なんて大したことはない、完成形やメーカー製、特にノートパソコンにIntel製CPUがちゃんと採用されていさえすればビジネス上は全く問題ないとは思いますが。AMDのノートパソコン向けCPU(というかAPU)のシェアも上がっているとはいえ、7%がいいところらしいですし。
ならば、Intelも少々思い切って値下げを断行してほしいものです。同じ性能で同じ値段ならやはりIntelが売れるでしょうし。AMDのAPUにはRADEONが使われているという点には太刀打ちできませんが、IntelCPUの内蔵GPUにはUHD BDの再生ができる利点があります。しばらく見ていないIntelの泥臭い販促活動を、そろそろ見てみたいものです。
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