神戸大学オフショアセーリング部

神戸大学体育会所属「神戸大学オフショアセーリング部(KUOSC)」のブログです

夏クルRP 3日め(レース編)

2024年09月01日 | 夏クル

夏クル3日目のブログは大輔さんが書いてくれましたが、大輔さんは阿波おどりヨットレースには出てなかったので、川端からレースの様子も少し補足しておこうと思います。

超微風の中なんとかスタートラインにたどり着いてまずまずのスタートを切ったRAT。しかし周囲の船にどんどん引き離されています。というのも、ほとんどの船はスタート後にジェネカーを上げて第1マークに向けて下っており、RATも同じコースで進みたいところですが、この船に当然ジェネカーなんてものはありません。それどころかこの微風にも関わらずミニミニNo.3ジブと強風用スピネーカーしか積んでないというセール不足っぷりです。ですがすぐ横を見るとピカピカのメインとジェネカーを張ったクライナーでもこの微風には苦しんでいるご様子。櫻井さんが「フィッシュカツいる~??」とでかい声で叫んできます。あとでたっぷり頂きました。

そして前方にはスピネーカーを珍妙な形でなんとか張って上っているADの姿が。しかしこれがそこそこ走れている様子。それなら我らも上げてみようということでスピンアップ。ここで活躍したのがRATのスピンポールのネックをレールで上下に動かせるシステム。

たまにしか使う機会がなく、時々勝手にネックが下がってくるので、何やこれ邪魔やなとしか思ってなかったんですが、こういうときのためにあるのか。ポールをできるだけ下げてガンポール風にすることで、ラフにテンションをかけてジェネカーっぽくきれいに張ることができました。ただ、あまりにも下げすぎると張りづらいようです。使い方これであってんのか???とは思いつつ、少し風が入ったこともあり艇速は少し上がってなんとか第一マークは回航できました。ADチームの皆さん、回航後に実はすぐ後ろにRATがいたんですよ?でもスピン回収して上り始めるとさすがのADには上り角でかないません。すぐに離されてしまいました。っとここで風が完全になくなり完全停止。むしろ潮でスタート地点に向かって流されています。ひとしは船舶免許の教本を読み始め、スキッパーの森山さんもお茶を海で冷やして遊び始める始末。あと暑すぎ!!!!!!

完全停止

だいぶ長いこと漂流していましたが先頭集団付近も風が完全になくなったようでトップ艇が第二マークを回る直前でタイムリミットとなり、残念ながらノーレースとなりました。全艇エンジンをつけて続々とハーバーバックしています。私が船の中に入って野菜ジュースを飲んで一息ついて外に出てきたところ、あれ、なんか風強くね??レースが終わった途端吹き上がってきました。まったく風神様の気まぐれには嫌になりますね。不完全燃焼のRAT君は帰宅ルートをセーリングで逆走し始めます。しばらく遊んだあと艇速7ノット以上を記録してやっと満足した我々は他艇よりだいぶ遅れて着艇し、急いで阿波踊り会場に向かったというわけです。

文責 川端慈生



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