糖尿病患者さんの歯科治療
そんなに関係ないんじゃないか?と思ってる方もいるかもしれませんがかなり関連あります。
糖尿病には大きく分けて1型と2型、その他の特定の機序疾患によるもの、妊娠糖尿病 があります。
1型糖尿病では、
膵臓からインスリンがほとんど出なくなることにより血糖値が高くなります。
そのため注射でインスリンを補う治療が必須となります。
2型糖尿病は、
インスリン分泌低下、インスリンが効きにくくなることによって血糖値が高くなります
2型糖尿病となる原因は、遺伝的な影響に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境的な影響があるといわれています。
妊娠糖尿病は、
妊娠中に出現したまだ糖尿病には至っていない血糖の上昇をいいます。
妊娠中は絶えず赤ちゃんに栄養を与えているため、空腹時血糖値は低くなります。しかし胎盤からでるホルモンの影響でインスリンが効きにくくなり、食後の血糖値が上昇しやすくなります。
多くの場合、出産後元に戻りますが糖尿病になる可能性があります。
↑歯周病と糖尿病との関わりについてまとめた動画です。
糖尿病があると歯周病が進行しやすいですが
逆に進行・重症化した歯周病が糖尿病の血糖管理に影響を与えること、したがって歯周病をきちんと治療すると糖尿病も改善するケースがあることが明らかになってきています。
歯周病を起こす細菌の多くは、グラム陰性菌と呼ばれる細菌群に属しています。この群に属している菌は共通して内毒素と呼ばれる毒素を産生します。毒素が容易に体内に侵入する環境下では、体が毒素を排除する際に、内臓脂肪で産生されインスリンの作用を障害する物質と同じようにインスリンの働きを障害してしまうため、血糖が下がりづらい状態になっていることがわかってきました。
よって歯周病をきちんと治療して、内毒素を排除(生体への侵入を断ってやる)すると、悪玉物質の産生が低下するため、血糖の改善が期待できると考えられるようになりました。
(日本歯科医師会HPより)
歯科での歯周炎のメンテナンスは
全身状態もよくしていく効果があります。
定期的な歯科受診をおすすめします