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ジャコモ・レオパルディが19歳の時、
26歳の“una Signora Pesarese”に初恋をした話。
シニョーラには、50代の太った旦那が既にいる。
彼女は、レオパルディの遠い親戚関係にある。
レオパルディは、26歳のシニョーラを以下のように表現している。
彼女はそれまで見たこともない程、背が高くてしっかりとした体格をしていた。野卑とは正反対の顔立ち、強さと繊細さを兼ね備えた輪郭、程よい血色、漆黒の双眼、栗色の髪の毛……。
彼女の挙動は慈愛に満ちていた。私には、優美な振舞い、わざとらしいところが全然なく、かえって自然な振舞いであるように思えた。これは、ロマーニャ地方の、とりわけペーザロの女性に特有の振舞いであろう。巧い表現が見当たらないが、マルケに住む女性とは決定的に異なる何かがあったのである。
レオパルディの作品、Canti(カンティ)の詩、"シルヴィア"に出てくる女性は初恋の女性ではないらしい。
200 年前のイタリア貴族の恋に興味ある人向けです。