1987年のバロンドーラーの元オランダ代表MFフリットが近年低迷する古巣ミランについて、「ミランが良い結果を出すのは難しいだろう。ミランにはまだ自前のスタジアムがない。現代においてそれがいかに重要であるかはみんなが知っていることだ。それに加えて、オーナーが何者なのか、何を求めているのかが分からない。クラブは近年、2度にわたってオーナーが変わったこともあり、はっきりしていない部分がある。ユベントスだったら、誰がオーナーで何を考えているのかが伝わって来る。ミランの場合、投資のためだけなのか、それとも明確な考えをもって経営しているのかが分からない。明確な考えはあるべきだ。さもなければ成功は不可能。何をするべきかを頭に入れている(元イタリア代表DFの)マルディーニと(元クロアチア代表MFの)ボバンにこのまま仕事を任せてくれることを願っている。」と、フリットと同じくミランOBで、昨夏フロント入りしたかつてのチームメイトにエールを送りました。
続けてフリットは今年1月の移籍市場で7年半ぶりにミランに復帰した元スウェーデン代表FWイブラヒモビッチにも言及し、「彼はチームに大きな力を与え、勇気をもたらした」とミランにおけるイブラヒモビッチ復帰効果を評価しました。
最後にフリットは今シーズン限りとも噂されているピオリ監督の後任にも言及し、「(元オランダ代表MFの)ライカールトはどうだろう?攻撃的なサッカーが良いのなら、オランダ人を呼ぶべきだ。(元オランダ代表MFの)セードルフも(ミランの)指揮を執ったことは分かっている。彼は時間を与えてもらえず、経験不足が響いてしまった。」と、フリットや元オランダ代表FWファン・バステンと共にミランでオランダトリオの一翼を担ったライカールト監督を推薦しました。
3トップ、その両翼にはチームで一、ニを争うクラッキを利き足と逆に配置する。
そして、ポゼッションを重視する。
ライカールト監督はかつてバルセロナでそのアイデンティティーを21世紀に蘇らせると共に、モダンサッカーの礎を築いたと思います。
もちろんテン・カテ監督の力も大きかったと思いますが、それでももっと評価されるべき指導者だと思います。
ただ、現場を離れすぎていると思いますし、本人もバルサで燃え尽きたというか、実質指導者としては引退している気分だと思います。