サカつくEUプレイ日記「トレントミラノ全面抗争編」。6年連続7度目のセリエA優勝とヨーロピアンリーグ初優勝を果たしたトレントCalの2020-2021シーズンの総集編です。
①チーム成績
・セリエA 優勝(6年連続7度目) 38試合29勝6分3敗(勝点93) 59得点22失点(得失点差+37)
・プライムカップ 準優勝
・ヨーロピアンリーグ 優勝
②個人成績・・・名前・国籍・背番号・ポジション(プレイスタイル)・年齢・在籍年数・出場試合数/得点/アシスト/評価点 ()はリーグランキング順位
クレメント ENG 1 GK(オーソドックス) 31歳 2年目
12試合/0得点/0アシスト/6.1点
バイア PRT 99 GK(オーソドックス) 27歳 8年目
26試合/0得点/0アシスト/5.8点
マルディーニ ITA 3 DF(守備的サイド) 27歳 7年目
38試合/5得点/1アシスト/6.3点(7位)
コスタクルタ ITA 5 DF(センターバック) 24歳 5年目
36試合/0得点/2アシスト/6.0点
メルテザッカー GER 17 DF(センターバック) 35歳 11年目
29試合/0得点/0アシスト/6.2点
マテラッツィ ITA 23 DF(ストッパー) 21歳 6年目
24試合/2得点/0アシスト/5.8点
ソラーノ PER 4 MF(サイドアタッカー) 24歳 7年目
24試合/1得点/4アシスト/6.0点
リッカート NED 8 MF(セントラルMF) 29歳 6年目
37試合/2得点/1アシスト/6.0点
G・コスタ ITA 10 MF(プレイメーカー) 30歳 12年目
33試合/6得点/5アシスト(16位)/6.0点
ネリーノ BRA 13 MF(サイドアタッカー) 23歳 7年目
38試合/4得点/0アシスト/6.0点
タラダリ ITA 14 MF(ダイナモ) 29歳 11年目
29試合/2得点/1アシスト/6.0点
レコバ URY 20 MF(プレイメーカー) 22歳 5年目
18試合/6得点/2アシスト/5.8点
アントニオーロ ITA 21 MF(セントラルMF) 19歳 3年目
25試合/0得点/1アシスト/5.8点
サビオ BRA 22 MF(サイドアタッカー) 24歳 2年目
21試合/1得点/2アシスト/5.9点
モンテイロ ITA 77 MF(切り込み) 26歳 1年目
23試合/1得点/4アシスト/5.9点
スピアジオ ITA 9 FW(ムービング) 25歳 5年目
32試合/8得点/8アシスト(5位)/6.1点(14位)
ショーリー ITA 11 FW(センターフォワード) 28歳 9年目
34試合/14得点(1位)/6アシスト(12位)/6.2点(9位)
ルーニー ENG 18 FW(アタッカー) 35歳 9年目
16試合/4得点/2アシスト(5位)/6.0点
インギマーション ISL 27 FW(なし) 27歳 1年目
2試合/0得点/0アシスト/5.5点
タラノフ RUS 29 FW(センターフォワード) 30歳 1年目
7試合/1得点/0アシスト/6.0点
カヌーテ MLI 32 FW(セカンドストライカー) 18歳 1年目
1試合/0得点/0アシスト/5.5点
③総評
ポゼッションのACミランとリアクションのトレントCal。ヨーロッパの舞台も巻き込み、国内リーグでは最終節までもつれ込んだ対照的なスタイルを持つ二大クラブの戦いは直接対決を全て制したトレントCalに軍配が挙がり、前人未到のセリエA6連覇と悲願のヨーロッパ初制覇を成し遂げた。
もっとも昨シーズンと同じ勝点93でスクデットを獲得したが、最終節でライバルが自滅したことによってスクデットを獲得しているだけにヨーロピアンリーグを重視したとはいえ、今シーズンの国内リーグでは厳しい戦いを強いられた。
その最大の要因は昨シーズン限りで引退したカーレンベルグの後継者が最後まで見つからず、攻撃の幅に奥行きを欠いたこととFW陣の決定力不足が挙げられる。自身3度目となる得点王のタイトルを獲得したショーリーとカーレンベルグの10番を継承し、第3のストライカーとして機能したG・コスタには及第点が与えられるが、ブンデスリーガ・アシスト王のタイトルを引っ提げて加入したモンテイロはファンタジーアとスタミナ不足を露呈。ペルー代表のソラーノも安定感を欠き、右サイドから崩す場面は試合を重ねるごとに減っていった。また、昨シーズンの得点王スピアジオは単独で相手を崩しながらもチャンスをフイにする場面が目立ち、ゴール数は激減。最終的にチームではリーグ2位となる59ゴールを叩き出したとはいえ、例年以上にスペクタクルに欠いた攻撃に終始した。
しかし、最小得点差での勝利はもちろん引き分けも厭わないカテナチオは健在。今シーズンもリーグ最小失点に抑えた堅牢な守備陣の中でも不動の左SBのマルディーニは1対1での圧倒的な強さで左サイドを支えながら、効果的な攻撃参加でDFながら5ゴールをマーク。イタリア代表からは落選したが、カルチョ史に金字塔を打ち立てた最大の功労者となった。また、CBのコスタクルタと右SBのネリーノら若手の成長も著しく、前者は中央を固め、後者はセットプレイの場面において貴重な攻撃のオプションとして機能した。
加えて衰えを感じさせないベテランのメルテザッカーも若手を支え、タラダリとリッカートの中盤センターも守備的に振舞い、国内リーグではミランを追走し、ヨーロピアンリーグでもアウェイーでチェルシーら強豪クラブを次々と粉砕。最終的には逆転でスクデットを獲得した勢いのまま、PK戦で敗れた2年前の雪辱を晴らし、悲願のビッグイヤーを獲得した。
④新シーズンメモ
・カリアリからセリエB年間MVPに輝いたフェリーラの獲得が内定。最終ラインを更に強化。
2年連続でセリエA年間ベストイレブンに選出された左SBのマルディーニ(写真左)。抜群の安定感を誇り、チームの2冠獲得に貢献。
14ゴールをマークし、得点王のタイトルを獲得したショーリー。シーズン中盤からキレを取り戻したトレントCalの貴公子は3シーズンぶりに得点王の座に返り咲いた。
ヨーロピアンリーグでの勝負強さは光ったが、国内リーグでは昨シーズンの24ゴールから1/3の8ゴールへとゴール数が激減したスピアジオ(写真中央手前)。チームトップの8アシストは評価に値するが、、、。
セットプレイのキッカーを務めたネリーノ(写真手前)。ヨーロピアンリーグ決勝戦では直接FKを沈め、先制のゴールを挙げた。
カーレンベルグの10番を継承したG・コスタ(写真中央)。ゴール前への飛び出しはもちろん得意のロングシュートで記憶に残るゴールをマーク。
メルテザッカー(写真右)とコスタクルタ(写真左)のCBコンビ。鉄壁のディフェンスで今シーズンも敵の攻撃をリーグ最小失点で抑えた。
不屈の闘志でチームメイトを鼓舞しつづけたキャプテンのタラダリ(写真右)。自らのゴールでチームをヨーロッパの頂点に導いた。