前の記事にも書きましたが、土曜の朝に「デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム」を見てきました(金曜日の夜に見るつもりだったのですが、今週から上映時間が土曜の朝に変わったみたいで、朝から映画館で映画を見るのは「GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦」以来です)。
~以下、ネタバレにならないように書きますが、ネタバレするかもしれませんので、未視聴の方はご注意願います~
デヴィッド・ボウイのドキュメンタリーとはちょっと違う、「スターダスト」や「ヴェルヴェット・ゴールドマイン」とは全然違う、20世紀のボウイの楽曲や当時の映像やボウイへのインタビューを中心にボウイを追体験してそのフィロソフィーに触れる映画だったと思います。
そのベースとなる、ボウイの数々の楽曲の中からの選曲が絶妙であったと思います。
もちろん好みにもよりますが、、、。
そして、それら楽曲を大音響、いや大爆音で流されるのですが、これは反則です。
♪Rock'N Roll With Meから歌詞を拝借すると、早々に♪I'm in tears againでした。
一方で、20世紀と前述しましたが、起点が20世紀末といった感じで、21世紀のボウイは♪Blackstarには触れたといった感じ。
ボウイのキャリアを振り返ると、1995年リリースの「OUTSIDE」のツアーで一度は封印すると宣言した過去の楽曲も再び演奏されるようになり、続く1997年リリースの「Earthling」の頃には70年代前半の作品が再評価されたていた印象があって(特に1971年リリースの「Hunky Dory」)。
その流れが1999年リリースの「hours...」に繋がったと思いますし、ボウイ自身もボウイの代名詞とも言える1972年リリースの「ZIGGY STARDUST」を映像作品にしたいと意欲を見せていた記憶もあり(ボウイが自身を演じる俳優も見つけたとかインタビューで答えていた記憶もあり、その俳優が「「hours...」に収録されている♪Thursday's ChildのPVに登場する、ボウイの鏡の写った人だと思っていました)。
これは頓挫した訳ですが、その当時にこの映画の原型も完成していたのではないかと邪推しました。
タイトルにもなった♪Moonage daydreamも「Earthling」のツアーでハイライト的な感じで演奏されていた記憶もありますし。
いずれにせよこの作品で再びボウイに出会える、僕のボウイのリアルタイムは中学生の時のサウンド+ヴィジョン・ツアーからで特に70年代の作品群はその頃に東芝EMIからCDとして再発されて聴いたのですが、中学生~高校生の頃にボウイに夢中になった自分にも再開できた気分で、デヴィッド・ボウイのファンで本当に良かったと思いました。
特にラスト2曲は、涙が止まりませんでした。
ちなみにこの2曲の1曲が、セットリストがリクエストで決められていたサウンド+ヴィジョン・ツアーの日本公演で一番リクエストされた楽曲だったので、もしかしたら日本向けは2曲になったのかもしれないとこれまた邪推しました。
そして、行も帰りも車中は中学生の時に初めて買ったボウイのCDで、当時のままの「ZIGGY STARDUST」をずっと聴いていました。