昨年1月にイングランド・プレミアリーグのトッテナムから移籍したイタリア・セリエAのインテルではなかなか結果が残せずに一時はインテル退団が噂さされるも主戦場であるトップ下からインサイドハーフにコンバートされて出場機会が増え、セリエAの第22節に行われたラツィオ戦ではベルギー代表FWルカクとアルゼンチン代表FWラウタロの2トップの攻撃を演出してインテルの首位浮上に貢献したデンマーク代表MFエリクセンについて、インテルのコンテ監督が「エリクセンは、プレミアリーグに比べてより戦術的なセリエAを理解する上で、いくつか問題を抱えていたようだが、いまは改善され、以前よりもたくましくなった。とても良い試合をしてくれた。我々に歩み寄って来てくれて、我々が彼に何を望んでいるのかも理解し始めている。彼は我々にとって新たな武器となったよ。今は彼に頼るのがよりスマートだ彼は一歩踏み出してくれた。」と称賛しました。
セリエAのユベントスやイタリア代表、そしてプレミアリーグのチェルシーでのコンテ監督の采配を見る限り、コンテ監督の辞書にトップ下の文字はないと思っていて。
チェルシーでも就任当初は前任者に倣って元ブラジル代表MFオスカルをトップ下に据える4-2-3-1でスタートしましたが、結果が出ないと早々にトップ下を置かない3-4-3に切り替えてオスカルはシーズン途中に退団し、その判断が正しかったことを立証するかのようにコンテ監督就任一年目でチェルシーはプレミアリーグを制覇した訳で。
故に、エリクセンの獲得はコンテ監督の望む補強ではないと思っていましたし、昨シーズン終盤にコンテ監督とインテルのフロント陣との不和が報じられた要因だと思っていました。
それがコンテ監督就任一年目のチェルシーでの元スペイン代表MFセスクのような、3-4-3のチェルシーに3-5-2のバリエーションをもらたした、エリクセンはインテルであの時のセスクのような存在になりつつあると思いました。
また、エリクセンの成長は、コンテ監督にとっても成長になったのではないかと思いました。
そして、エリクセンは実質今冬のインテルの補強となり、それも即戦力で、さらにインテルのスクデット奪還のキーマンになりつつあると思いました。