今日も長野は暑い!今、雷がゴロゴロ鳴っています。猛暑日になってしまいました。
18日、19日と猛暑にめげずに戸倉上山田温泉へ。
19日のチェックアウト前に、別棟の「豊年虫」見学ツアーに参加してきました。
豊年虫は、笹屋ホテルの別荘と呼ばれていた建物で、登録有形文化財に登録されています。全8室の数寄屋造りで、現在も客室として使用されています。
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豊年虫は旧帝国ホテルを手掛けたフランク・ロイド・ライトに師事した最初の日本人建築家、遠藤新により昭和7年に設計、建築されました。
出入り口には鍵付きの引き戸があり、客室と客室の境に壁を作って「個室」であることを明確に。日本建築の伝統にホテルの手法を持ち込んだ、当時としては斬新なスタイルで、近代観光旅館のモデルとなったということです。
出入り口には鍵付きの引き戸があり、客室と客室の境に壁を作って「個室」であることを明確に。日本建築の伝統にホテルの手法を持ち込んだ、当時としては斬新なスタイルで、近代観光旅館のモデルとなったということです。
新館と別館との間にある中庭。錦鯉がいっぱいです。
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「豊年虫(ほうねんむし)」とは「かげろう」の事。数多く見た年は豊作になると伝えられます。
昭和2年文豪志賀直哉が笹屋ホテルに逗留中に短編小説「豊年蟲」を執筆していることからその名を頂いたということです。
昭和2年文豪志賀直哉が笹屋ホテルに逗留中に短編小説「豊年蟲」を執筆していることからその名を頂いたということです。
部屋も見せて頂きました。もっとも格式の高い「欄の間」は、昭和38年に、現上皇陛下が皇太子時代にご宿泊された部屋 ですが、この日は、宿泊者がいたため見学は出来ませんでした。
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各部屋を繋ぐ共用部分も贅を尽くした仕様になっています。
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各部屋とも特色のある作りになっていますが、共通して言えることは「贅沢な材料の使い方をしている」ということでしょうか。豪華というより手の込んだ作りになっていました。
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廊下や床の間の掛け軸など、ちょっとしたところにも細かな配慮が。掛け軸は、笹屋ホテルに宿泊した「竹下夢二」によるもの。
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案内してくれたコンシェルジュの面白い説明を聞いたり、歴史的な資料を見たりと約30分の見学ツアーでした。
現代的なホテルのような洗練された設備等に慣れてしまった私達には、使いづらさや古さを感じてしまうのですが、自然との調和や遊び心がいっぱいに考えられた部屋は、宿泊者に「安らぎ、安心感」といった精神的な贅沢を与えてくれるのだと思いました。
猛暑の中での湯治(?)でしたが、温泉や食事、館内見学ツアーに温泉饅頭と、私も婆さんも満足して家に帰って来ました。