クリスマスが終わると一気に年末ムードです。今年も残すところあとわずか。
時おり伐り出すチェーンソーの音が山にこだまし、搬送するヘリコプターが枯葉を舞い散らせましたが、そろそろ北山杉の里も眠りにつこうとしています。
先週は今年を締めくくる「第38回 京都北山丸太展示大会」が開催されました。
19日水曜日の午前中には展示丸太各賞を授賞された方々の表彰式も行われました。
生産組合の新役員・組合員ともに粛々とご来賓の祝辞に耳を傾けます。
見事な丸太を育て上げた生産者に栄えある賞が授けられました。
確か、昨年はご紹介していなかったと思うのですが・・・
賞状はみやこ杣木(そまぎ)の桧で作られています。珍しいですね!
そして京都北山丸太生産協同組合の前理事長・中田氏には長年にわたる功労に対して、感謝状が贈られました。
昼食を終えると、いよいよ今年最後の市・競りによる即売、主催者も気合いを入れていざ!
先日伺った摂津の全銘展と比べると規模は小さいですが、北山丸太がズラリと並んだ光景はここでしか見られない格別のものです。
オレンジの帽子が買い方さま。皆さん、お目当ての丸太は同じなのでしょうか。
振り子さんの目は鋭く、買い方さまの手の動き指の動きを見逃しません。あっという間に競り落とされていきます。
当日はあいにくの冷たい雨でしたが、皆さまたくさん着込んでらして静かにアツい闘いが繰り広げられます。
関係者も生産者も、少しでも多くの北山丸太が少しでも高値で買っていただけるよう祈りながら、競りを見守ります。
京都府知事賞・北山人造絞
京都市長賞・北山磨丸太
京都市森林組合組合長賞・北山磨丸太
京都北山丸太生産協同組合理事長賞・北山天然出絞
全国銘木連合会会長賞・北山人造絞
近畿中国森林管理局局長賞・北山出絞面皮
2012年を締めくくる展示大会が終了しました。
厳しい状況下にあるとは言え、こうして盛況のうちに終えることが出来まして買い方さまには感謝の気持ちでいっぱいです。
奈良や関東、遠くまで晴れてお嫁に行く丸太たちは、ふるさとを旅立ちどこでどのように使っていただくのでしょう。
日が暮れた後も灯りのともる倉庫の中には、荷造りをする生産者さん達の笑顔がありました。
手塩にかけて育てた自慢の丸太を、最後まで美しく。
長い年月、流した汗は今この瞬間のためにあったのだと。
切れそうに冷たい空気の中、作業する職人さん達が元気なせいか、燃え上がるストーブの炎のせいかわかりませんが何故か北山杉の里は温かさに包まれているような気がしたのでした。
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