梅雨に入りジメジメしたお天気が続きます。そんな中今年も今週火曜日から金曜日までの4日間、北野中学生4名をチャレンジ体験でお預かりすることになりました。
今回は事前にエントリーシートなる履歴書を持ってきてくれました。
自己PRや将来の夢など、さながら就職試験のための履歴書のようです。(しかも、内容が素晴らしい)
最終日は雨ではなかったものの晴天の中(暑)、残木の片付けでした。
伐採後、残木を片付け、また次に植える場所を準備するのでとても大切な仕事です。他にもはしごに登ったり色々体験してもらったと(写真撮り忘れ、残念)山主様よりの報告がありました。
毎年、仕事内容は違いますが北山のチャレンジ体験は今も昔も大変です。
作業のしんどさはもちろん、天候や動植物などこんなに自然と対峙するチャレンジ体験はそうそう無いと思います。
北山のチャレンジ体験をした子の同窓会があればおもしろいでしょうね。「山が気持ちよかったw-」「あのおっちゃんに世話になったわ~」とか「雨でどぼどぼになって、大変やったわ~」とか、ここでしか出来ない体験がいっぱいあるので、年代を超えて盛り上がりそうです。
うって変って、小耳に挟んで驚いた話。ある飲食店でチャレンジ体験の中学生をお預かりし、食器洗いを体験してもらったところ、翌日学校側から「べちゃべちゃになる食器洗いはさせないでください」と言われ、結局翌日からしてもらうことがなくなったとか・・・。
中学生は機嫌よく食器洗いをしていたように見えたのに、とその話をしてくれた人はおっしゃっていました。
どういう判断でそんなことになったのかは、色々想像できますが真実はわかりません。
ただ仕事は楽しいことだけでなく、しんどいことも理不尽なことも色々ある、そんなことを少し経験してもらう、そしてその中からそれぞれが学んでもらう、それがチャレンジ体験ではないのでしょうか?
お陰様で、今回もみんなの頑張りの結果、写真の茶色い杉葉も全て片付けてくれて土が見える位、綺麗になったと山主様よりお褒めの言葉を頂きました。こんなに一生懸命してくれる子どもたちはきっと勉強やクラブも頑張っている子どもたちなのでしょう。お家の方や先生方のご指導の賜物でしょうね
幸いこちら北山のチャレンジ体験では「覚悟のある中学生」(おうちの方も覚悟してくださっているようです。毎度洗濯ありがとうございます。)が来てくれるせいか、特に学校側から何か制限をされることは今まで一度もありません。(幸い事故もなくありがたいことです。)
これは中学生にとっても中学校にとっても、組合にとっても幸せなことです。しかし窮屈に怖がりになっているこのご時世ですから、もしかしたらこれからは体験に制限をかけられたり、「北山は危ないから、体験場所としてふさわしくない。」といわれる日が来るかもしれません。
ただ北山杉がある限り危険と向かい合わせで仕事をしている林業従事者がいることを忘れないでくださいね。
お疲れ様でした。ゆっくり休んでくださいね。
6月9日(木)毎日新聞に美しい北山杉の風景を掲載して頂きました。こんなに美しい人工林を維持するのは本当に大変なことですが、残していきたいものですね。
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